山里の暮らしに関する一考察

本州内の町で、人口密度が下から2番目の小さな町・宮城県七ヶ宿に所在する社内で最小の事業所、七ヶ宿林業所のブログです。

「美味い」と「売れる」は違うのだ

2012-05-07 15:43:54 | お仕事
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群れて生えるのに、何故ヒトリシズカなんでしょうね。



春到来が遅い分、初夏に向けて駆け足の七ヶ宿です。

GWはイマイチの天候でしたが、今日は風もなく

穏やかに晴れ、20℃を上回る陽気です。

山はブナの開葉がフスベ山(1221m)上部に達しつつあります。
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何カエルか解りませんが、オタマジャクシも孵化し始めました
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で、表題の件ですが、山採り山菜を営業品目としている我が所では

この季節、決まって議論になり、私が強弁する文句です。

それがタラの芽のサイズです。
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世の中で流通している物の多くは、フカシ栽培によって収穫される

いわば脇芽、小ぶりな物が多く一口サイズですが

天然物の多くは、生長点なので初めから大きく

時期を逃すと、ウドモドキの名の通り、ウドの様な状態になります。

山里の方々は「でっかくなった方が美味いんだ」と言いますが

画像左の様な状態になった物は、売れ難く

=売れ残り=値引き販売=採算割れという流れになります。

生長点を採るので、それなりに木は疲弊することになり

しかも採算割れでは、木にも申し訳ないので

採り時を逃した場合は「採らないでね」と申し渡してあるのですが

「折角行ったので」しかも「美味いから」と言う理由で

採って来てしまいます、多分今年も。