木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

チェリーセージ・ホットリップス

2019-09-20 07:37:55 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  16.9℃   昨日の最高気温  27.7℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   4.6℃   昨日の最高気温  20.4℃

昨日
kazuyoo60さんのブログで
チェリーセージ・ホットリップスが
紹介されていた。


白花から赤花まで
いろんな色で咲くと
書かれていた。


散歩道の公園にも
この花があるので
さっそく
確かめに行った。


確か去年の秋
写真を撮った時は
ほとんどが白く
先端だけが
赤い花だった。

(2018.10.26 撮影)

不思議なことに
同じ株なのに
赤一色の花も
白一色の花もある。




咲く時期によって
花色が変化するのだろうか?




kazuyoo60さんの
記述通りだった。


この花の色の変化は
どんな時
起こるのだろうか?


ネット検索してみると
気温が高いと赤い花
気温が下がってくると
白い花が現れると
書かれていた。


そうであれば
この株のように
先端が赤い花が
混じっているのは
どう解釈すれば
いいのだろうか?


なぞはますます
深まるばかり
継続して
観察してみたい。


この花で
思い出すのは
以前ブログにも
アップしたが
雄しべの
飛び出し方だ。


虫が蜜を吸おうと
口吻を突っ込むと
てこの原理で
雄しべが飛び出し
葯がお腹に
くっつく。


この花の仲間は
細い草の茎を
突っ込むと
雄しべが
飛び出してくる様子が
観察できるので
ぜひやってみてほしい。





ツルボ 草刈りの後に

2019-09-19 07:43:55 | 木曽Now

大阪アメダス    今朝の最低気温  21.2℃   昨日の最高気温  30.7℃ 天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温  11.4℃   昨日の最高気温  21.5℃   
今日ももう一日
木曽での写真です。


大阪に帰る時も
風で揺れていましたが
拙宅から道路に出る
角っこに
ツルボが一塊
咲いています。


前回の滞在中に
この周辺は
念入りに
草刈りをした
場所です。


見つけたときには
花の咲き始め
帰るときもまだ頑張って
咲き続けていました。


よく見ると
淡い紫色の花が
とても可愛くて
美しいです。


下から順番に
花を咲かせていくので
下の方の花は
もう果実が
大きくなっています。


見た感じ
ヤブランの花と
似ているかも?
と思いましたが
よく見ると
まったく別物でした。

(ヤブランの花)

外花被片3枚
内花被片3枚の
合計6枚の
花被片があります。


雄しべは6本
大きな子房を持つ
雌しべが目立ちます。



植物園で
このツルボの鱗茎は
食糧難のとき
救荒植物として
食べられたのだと
教えてもらいました。


どれくらい
大きな鱗茎
なのだろう?
と疑問をいだいたまま
いまだに
確かめていません。



ミゾソバ 金平糖のような花

2019-09-18 08:05:23 | 木曽Now

大阪アメダス    今朝の最低気温  24.1℃   昨日の最高気温  31.8℃   天気  曇り
開田高原アメダス  今朝の最低気温  15.9℃   昨日の最高気温  24.5℃

無事大阪に
もどりましたが
暑いです!


今日も木曽での
写真です。



林の中の
湿った場所で
金平糖のような
可愛らしい花が
咲いています。


茎の先に
淡いピンク色の
小さな花を
球状につける
ミゾソバです。


タデ科の花は
花弁と萼の区別が
つかないため
花被片と呼びますが
5裂しています。


光に透かして見ると
蝋細工のように
透明感のある
美しい花です。




蕾の先端
花被片の先だけ
濃いピンク色で
そのグラデーションが
とても綺麗です。


特に蕾の間は
子どもの頃
食べた金平糖に
そっくりです。


雄しべは
内側に短いのが3本
長いのが外側に5本と
2種類あります。


茎には下向きの
細かいトゲがあり
他の植物に引っかけて
伸びていきます。


別名は
葉の形から
ウシノヒタイ
花の形から
コンペイトウグサ
とも呼ばれ
親しまれています。







ルリボシカミキリ 薪置き場で

2019-09-17 07:46:59 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  13.7℃   昨日の最高気温  25.8℃
木曽町新開      午前7時の気温  16.0℃     今朝の天気  晴れ

木曽の拙宅あたりは
雪はそれほど
多くないが
寒さは厳しい。


そのため
薪ストーブの
お世話になっている。


薪ストーブは
ほっこり暖かくて
塩梅がいいのだが
薪の準備たるや
大変な作業である。


その薪割りを
駐車場内でやっていると
音もなく飛ぶ虫がいる。


飛んでいる時は
何者か分からないが
止まるとすぐ分かる。


美しい
ルリボシカミキリだ!




1頭だけでなく
2頭同時に
飛び回ることもある。


どうやら
この薪置き場の
薪が餌であり
住み家のようだ。




と言うことは
冬になれば
薪の中の
ルリボシカミキリの幼虫まで
薪ストーブで
燃やしていることに
なるのだろうか?



今年も
薪ストーブの
お世話になる日が
もうすぐやってくる。



≪お騒がせ写真について≫
昨日の御嶽山の鳥の写真
説明不足で
申し訳ありません。


実はあの鳥たち
渡り鳥ではなく
レース鳩です。


開田高原の
柳又展望台に
大きなトラックが
停まっていました。


レース鳩の訓練のため
一斉にハトを放鳥するため
雲の切れるのを
待っておられました。


御嶽山の朝焼けの写真を
撮るためちょうど居合わせ
放鳥の瞬間を写真に
撮らせていただきました。


ちょうど午前7時30分
トラックの荷台の
大きなゲージから
600羽のハトが
一斉に飛び出す様子は
圧巻でした。


あっという間に
遠く御嶽山の彼方に
消えて行きました。


一瞬のことで
よい写真は一枚も
ありませんでしたが
珍しい瞬間に
立ち会えました。



今日昼から
大阪に帰ります。
ありがとう信州
ありがとう自然達。


コメント欄
閉じています。




ウメバチソウ 今年も忘れず

2019-09-16 07:45:33 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  11.7℃   昨日の最高気温  26.2℃
木曽町新開      午前7時の気温  14.0℃     今朝の天気  晴れ

(2019.9.14 7:30撮影)

今年も忘れず
ウメバチソウが
花をつけてくれました。


この花が
咲き始めると
開田高原の秋も
深まったことを
感じます。


丸いハート形の
小さな葉から
真っすぐに伸びた
茎の先に
白い可愛い花を
ひとつだけ咲かせます。


花弁には
緑っぽい花脈が入り
上品さを
際立たせています。


花の中央には
大きな雄しべの
塊があり
握った手の指を
一本ずつ開くように
雄しべが成熟します。




花粉の出ている
期間を長くしている
のだと思います。




雄しべが開くと
雌しべが現れます。


このウメバチソウも
雄性先熟の花です。


何と言っても
この花の特徴は
雄しべを
取り囲むように
仮雄しべが
ついています。


イソギンチャクの
触手のようなものが
伸びており
先端は小さな玉に
なっています。


小さな虫は
この根元を
舐めているので
蜜腺があるようです。


この仮雄しべが
ウメの花の
雄しべのように
見えるため
ウメバチソウと
名付けられたのでしょう。






ヤマトリカブト この花も変わっています?!

2019-09-15 07:03:46 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  15.3℃   昨日の最高気温  23.9℃
木曽町新開      午前7時の気温  14.0℃     今朝の天気  晴れ

(2019.9.14 5:50撮影)

この時期
開田高原を歩くと
あちらこちらで
ヤマトリカブトの花が
咲いている。


トリカブトと言えば
世界最強の
有毒植物で
昔から殺人事件の
毒物としても
使用されてきた。


狂言の『附子(ぶす)』を
思い出すがこの話は
またの機会に
譲るとして
今回はヤマトリカブトの
不思議な花を
紹介しよう。


何ともこの花
奇妙な形をしている。


雅楽のときに
かぶる冠(鳥兜)に
似ていることで
名づけられている。


花びらのように
見えているのは
実は萼片で
5枚ある。


カブト形をした萼が
最も大きく
横に丸い形をした
2枚の萼
下側に2枚の
細長い萼片がある。


そしたら
花弁はどこに
あるのかと言うと
カブトの中に
しまわれている。


切り開いて
断面を見ると
蕊から離れた所に
奇妙な形をした
花弁がある。


その一部が
細く伸びて
ツリフネソウと
同じように
筒状の距となり
蜜をためている。


花の咲き始めは
雄しべの時期で
次々葯が
成熟していく。


葯から花粉が
出終わると
その真ん中から
雌しべが現れ
受粉可能になる。




この花にも
口吻の長い
トラマルハナバチなどが
吸蜜に来て
お腹に一杯花粉をつけ
受粉の手助けを
している。


この花を
見るたびに
その巧妙さに
驚かされる。



≪ナンバンハコベその後≫








アケボノソウ 夜明け前の星空

2019-09-14 07:58:28 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  10.8℃   昨日の最高気温  21.3℃
木曽町新開      午前7時の気温  12.0℃     今朝の天気  晴れ

(2019.9.13 18:07撮影)

開田高原を
歩いていて
この花に出会うと
嬉しくなる。


山裾の
清水が湧き出る横で
ひっそりと咲く
アケボノソウの花。


センブリの仲間の花は
どの花も好きだが
この花の名前と言い
花の造形の美しさは
素晴らしいものがある。


5裂した花冠には
黒紫色の小さな斑点が
無数にあり
夜明けの空の星に
見立てているのであろう。


その星の散らばり方は
ひとつの花の中でさえ
同じのものはない。




星々の下にある
黄緑色の2つの斑点は
蜜腺なのだが
これが夜明け前の
明けの明星
金星に見えたりも
月に見えたりもする。


『春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際
少し明かりて
紫だちたる雲の細くたなびきたる』
清少納言が見た情景の
少し前の
明るくなりかけた
夜空を思い浮かべてしまう。


センブリの仲間の花は
花弁に蜜腺を持っている。


センブリはもっと
花の中心寄りにあり
蜜腺のまわりに
毛まで生えている。


アケボノソウの
蜜腺が一番外側にあり
美しいと思う。


蜜腺にはアリが
良く集まっているが
アリなど小さい虫では
花粉を運んでもらえそうにない。


大きなハチなどの仲間だと
花の上を移動するため
確実に花粉を
運んでもらえそうだ。





≪開田高原蕎麦畑その後≫








オトギリソウも そばかす美人

2019-09-13 07:15:44 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  14.1℃   昨日の最高気温  24.7℃
木曽町新開      午前7時の気温  15.0℃     今朝の天気  曇り

開田高原の
陽当たりのよい
道路脇を歩いていると
真っすぐに伸びた
茎の先端に
黄色い花をつけている
オトギリソウが目立つ。


以前
マンリョウの花
裁かす美人だと
紹介したが
このオトギリソウの花も
負けず劣らずの
そばかす美人である。


萼片や花弁に
多数の黒点や黒線があり
特に縁に多い。




花だけでは
飽き足らず
葉にまで黒点が
多数ある。


花には雄しべが
たくさんあるが
閉じた雄しべを見れば
3束に分かれている。




雌しべは
先が3裂して
先端が赤いので
よく目立つ。


おどろおどろしい名前を
いただいている花だが
とても可愛い花で
見つけたら
ついカメラを
向けたくなる。


以前
植物園の学芸員に
オトギリソウなどの
黒点や明点(腺点)の
役割を尋ねたことがある。


動物の食害からの防御
不要になった物質の
貯蔵や排泄の役割
など考えられるが
まだ詳しいことは
分からないという
回答だった。






コシオガマ こんなところで再会

2019-09-12 07:43:12 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  16.0℃   昨日の最高気温  26.8℃
木曽町新開      午前7時の気温  17.0℃     今朝の天気  晴れ

開田高原の
明るく開けた山裾を
歩いている時
薄紫色の花の前で
立ち止まった。


この大きな口を
開けたような花
出会ったことがある!
直感でそう思った。


茎に触れると
腺毛があり
とてもべたつく。


認知症がかった
我が頭の割に
出会った場所は
伊吹山
花の名前は
コシオガマ
不思議なことに
すらすらと出てきた。


この頭
どうなっているのだ?!
まだまだ
捨てたものじゃないと
妙に自己満足してしまった。


そうこの花は
コシオガマ!
以前はゴマノハグサ科に
分類されていた。
(今の分類は知らない)


何度か秋の
山歩きでも
出会っている。


最後に出会ったのが
滋賀県の伊吹山なのだ。


その時も
写真を撮ろうと
茎に触った途端
粘ついたので
ズボンで拭いた。


何か特徴があれば
意外と
覚えているものだ。


コシオガマは
光合成をして
独立して生きられる
植物だが
近くに宿主がいれば
寄生を始める植物で
『条件的半寄生植物』と
呼ばれている。


これは自然史博物館の
学芸員先生の
受け売りだ。




ミズヒキ チドリ飛ぶ?!

2019-09-11 07:43:51 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  16.6℃   昨日の最高気温  28.4℃
木曽町新開      午前7時の気温  17.5℃     今朝の天気  曇り

昨日のブログで
取り上げたノブキは
ヒッツキムシ。


実は
今日のミズヒキも
ヒッツキムシです。


あまりその感覚は
ないかもしれませんが
パンツの裾などに
果実がよく
くっついています。


開田高原では
林からの出口など
やや湿った
明るい場所で
群生しています。


花は小さすぎて
年寄りには
苦労する花です。


穂状の花は
下の方から
咲き上がるのが
普通ですが
ミズヒキの花は
咲いている花と果実が
混じりあっています。


花弁に見えるのは
タデ科特有の萼片で
赤色と白色に
分かれています。


キッチリ上下に
赤と白が分かれている
花もあれば
邪魔くさかったのか
アバウトに分かれた
花もあります。




雌しべの柱頭は
花が終わっても残り
先端が鈎状になり
動物の毛などに
くっつきます。


この花を写真に
撮っていると
いつもチドリが
飛んでいるように
見えてしまいます。


下の方には
黒っぽい模様が
入った葉が
ついています。


弘法大師様が
筆を拭いたあとに
見立てて
『弘法の筆ぬぐい』と
呼ばれています。


ミズヒキの別名
フデフキソウは
ここから来ています。