第91回アカデミー賞作品賞&助演男優賞&脚本賞受賞!!
ベスト盤のよう。
ここ10年くらいやってた人種差別コメディドラマの蓄積と反省の結晶。
白人の救世主問題もクリア。
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『メリーに首ったけ』の監督なのでコメディもばっちり。
間とテンポがバッチリなので、滑り知らずでコメディポイントでは必ず笑える。
手紙漫才も最高でしたね。
オチを知ってる漫才を何回も見ても笑えるように、
「このオチ来てくれ!」と願ってたらその通りのが来て劇場大爆笑。さすが。
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映画の冒頭で出てくる
「inspired on a true story」の通りに実在の人物たちによる実際の話です。
やっていることは『栄光のランナー/1936ベルリン』『42 〜世界を変えた男』『ドリーム』『それでも夜は明ける』『ブラックパンサー』などで表現されて来たこと。
そりゃそうですよね、歴史的事実なんだから。
同じってことはこれが本当にあったことだという証明でもある。
で、これらの映画の映画的に失敗してたり(白人の救世主問題とか)、映画的に盛り上がらなかったり、衝撃的過ぎて客足が遠のいたりしたところを全〜〜〜〜部問題クリアにして、完成させたのがこの『グリーンブック』!よく出来てる!
「よく出来てる」という評はあまり褒め言葉ではないですね。
ただ、この映画のすごいとこはW主演(ですよね)の2人の演技が本当にものすごくものすごく素晴らしい点。
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だからちょうど心地いいテンポとちょうど良い刺激の中でも
この2人の重厚でもありライトでもある素晴らしい演技によってずっと引き込まれながら最後まで見れますよ。
2時間10分あるんですね。ちょっと長め。でも大丈夫。時間忘れる。ま、トイレは行っといた方が良いわな。
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人種差別コメディ映画のひとつの完成形。
多くの人に観てもらいたいなあ。『ドリーム』のように。
でも確か『ドリーム』の興行成績4億止まりだった気がする。
『ムーンライト』は3億。
7億くらいは行けるかなぁ。
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ちなみにグリーンブックってのは、
「黒人の利用OK」のホテルやレストランが載っているガイドブックのこと。
現代日本でも〝LGBTフレンドリーホテル〟っていうのをまとめてもらっている状況です。
おんなじ状況です。
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