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『メイキング・オブ・モータウン』アメリカ音楽の歴史

2021-04-03 | 映画感想
Hitsville: The Making of Motown 上映日:2020年09月18日製作国:アメリカ イギリス 上映時間:112分 ジャンル:ドキュメンタリー



最初はまだモータウンはなかったから他のレコード会社からリリースした。
割と売れたし他にもヒットはあった。
だが手にした印税はたったの3ドル19セント。
当時の支払いは気分次第。
とくに黒人にはね。
だから、自分で会社を、と。
それでモータウンを設立した。
あとは有名な話さ。


カッコいい。。。


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目次

  1. 南部からの黒人移民が自動車産業が盛んなデトロイトに集まった。
  2. 1800年代後半、
  3. ゴスペルは、
  4. ジャズ
  5. 1940年代、
  6. 1960年代、
  7. その1960年代、
  8. モータウン・ミュージックは、
  9. 『グリーンブック』も1962年の話。


南部からの黒人移民が自動車産業が盛んなデトロイトに集まった。

しかもデトロイトの公教育は音楽教育に力を入れていた。

自動車の町(モータータウン)であるデトロイトのレコード会社、モータウン。


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おじいちゃん2人がイチャイチャと楽しく会話してるのもいいんだけど
僕が知りたかったことは知れなかったので、、、
ネットで調べたのをメモ。


1800年代後半、

奴隷として連れてこられたアフリカ系アメリカ人が黒人霊歌(奴隷状態に置かれていた南部のアフリカ系アメリカ人の共同体の中から誕生した固有の宗教歌)や、フィールドハラー(農作業の際の叫び声)や、ワーク・ソング(労働歌)を発展させたのが、ブルース。

ゴスペルは、

キリスト教プロテスタント系の宗教音楽で、黒人の感情の発露やアフリカ的なシンコペーションなどが特徴。

ジャズ

同時期、楽器を用いた音楽ジャズが誕生。ジャズの元はラグタイム(シンコペーションを多用しリズムを強調したピアノが特徴)。

1940年代、

そのゴスペルとブルースとジャズが融合したのがR&B。

1960年代、

R&Bをさらにゴスペル色濃厚にしたのがソウル・ミュージック。

その1960年代、

よりポップに(売れ線に)したのがモータウン・ミュージック。

モータウン・ミュージックは、

タンバリン、コールアンドレスポンス(ゴスペルより)、オーケストラの弦楽器と管楽器、複雑なバッキングボーカルなどが特徴。

ただし、メインボーカルはシンプルでメリスマ(歌詞の1音節に対して、いくつかの音符を当てはめるような曲付けの仕方)的な歌唱は避ける。

華やかで美しくカッコいい黒人アーティストの姿はテレビを通じて全世界にインパクトを与えた。


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『グリーンブック』も1962年の話。


北部のデトロイトでハッピーに暮らしていたモータウンのみんなが全米ツアーで南部に行って
初めて黒人専用の水飲み場を見たり
間違えて白人用のトイレに入って警官に銃を突きつけられたり
ホテルにも泊まれなかったり、
というのを経験するのは
『グリーンブック』でも描かれてましたね。

『グリーンブック』も1962年の話。


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公民権運動、ベトナム戦争の長期化、デトロイト暴動(映画『デトロイト』)などにより
ハッピーハッピーな雰囲気のモータウンはちょいと時代遅れに。

その頃、マーヴィン・ゲイが会社(モータウン)の反対を押し切ってリリースした反戦歌『ホワッツ・ゴーイン・オン』(1971)が大ヒット。

モータウンのアーティストとしては異例のセルフ・プロデュースに挑み、同時期にセルフ・プロデュースの路線にシフトしたスティーヴィー・ワンダーにも影響を与えた、と。


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日本の音楽業界のこういう話も観たいなあ。
『音響ハウス』がそうなのかなぁ。

でもユーミンとか大貫妙子とか坂本龍一とかの話でしょ。

そういうおしゃれ気取ったやつじゃなくて
ビーイング系の栄枯盛衰を描いたノンフィクションがあったら面白そうなんだけどな。

小室ファミリーのドキュメンタリーはたまにあって、なかなかブルーな気持ちになったもんですが、
そういうザワザワするのが観たい。




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