複数幹部がワールドカップ開催地を巡る汚職で起訴されている中、当事者として中心に居続けた4期の間に起こった疑惑に対してブラッター会長の答えは当事者意識も解決能力もない老害再選です。イングランドサッカー協会、ダイク会長の言葉を借りれば週末は乗り切れるかも知れないが長期的には生き残れるレベルを越えているのでしょう。サッカー汚職といえば日本でも代表アギーレ前監督が就任前に起こした八百長疑惑が問題になり解任されました。もともとFIFAは小さな組織としてスタートさせた経緯から誘致汚職など当然との考えがあるのかもしれません。アメリカの捜査も政治的な思惑が全くないとは言えませんが表面化した以上責任問題は当然です。当分ブラッター会長の思惑とは裏腹に疑惑はさらに拡大し、汚職を見逃す代わりに自身に再選を約束させたなどの新たな疑惑が降りかかるかもしれません。これほど大規模な犯罪に気付かないとすればそれ自体が不思議であり且つ当事者能力の欠如です。
以下コピー 国際サッカー連盟(FIFA)の幹部が汚職により逮捕され、大きな問題を抱える中、29日にFIFAの次期会長選が予定通り開催された。
新任を目指すヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン王子と5期連続の当選を狙うゼップ・ブラッター氏の両名の一騎打ちとなった投票は、1回目でブラッター氏が133票、アリ王子が73票とブラッター氏が圧倒的優勢で終了。しかし、過半数を満たすには至らず、再投票となった。
ところが、2度目の投票を前にアリ王子が辞退。その結果ブラッター氏の5期連続当選が決定している。
再選となったブラッター氏は「まずはアリ王子に感謝したい。彼はチャレンジャーだった。(再投票を)続ける選択もあったが、彼は良い選択をした」と、アリ王子にねぎらいの言葉を述べた。
そして「私は次の4年間でFIFAの船を海岸へ戻す。やるべきことがたくさんある」と語り、「我々は数年前に様々な問題があったが、またチャレンジする必要がある。W杯への大陸出場権も調整しなければならない。あとは女子も必要だ。U-17とU-20ももっと努力しないといけない」と、全てのカテゴリへの改革を考えている。
また、現在W杯出場枠が0.5のオセアニアに対して、1枠設けることも示唆した。
W杯の開催地問題や、汚職事件などサッカー以外の面でも問題を抱えているが「FIFAを戻す責任は私が負う。神様もFIFAを助けるだろう」と、問題を解決し、信頼を取り戻すことを誓った。
最後に「5期目が終わったら次の人に託す。私はこの仕事が好きだ。誰もパーフェクトではないが、きっと良い仕事をしてくれるはずだ。皆さん、信頼を寄せてくれてありがとう。Let’s GO FIFA!」と、今期を最後に退任することを明かし、応援してくれた人々に感謝を述べた。
ブラッター氏が5期連続の当選となり、多くの問題に対し非難を繰り返してきた一部のサッカー協会は、選挙後インターネットを通じて批判の言葉を述べている。
また、W杯ボイコット、FIFA脱退を示唆している欧州サッカー連盟(UEFA)などの動向も今後注目される。