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高校教師

2011-09-25 00:28:11 | 温泉とは関係ないけれど
あるドラマを時間を忘れオールナイトで見た。
そのドラマとは「高校教師」
30代・40代の人には「ああ、あれか」と
すぐに思い浮かぶ傑作ドラマである。

主演は真田広之と桜井幸子。
今から18年も前の1993年1月~3月に放送された。
もちろんあらすじと結末を既に知っている。
学生時代最後に見たドラマだという思い出がある以上に
「高校教師」を見て桜井幸子ファンになったほど大好きなドラマだった。

ドラマを見進めていくと、
約20年という年月の経過を思わずにいられない。
いろいろなものがかなり様変わりしているのだ。

人物の容姿でいうと
まず男性の髪形や服装など雰囲気が微妙に違っている。
しかし男性以上に女性の雰囲気が相当変わっていることに驚く。

まず目につくのは髪の色と髪型。
カラーで染めておらず、髪型もスレていないが、
それよりも如実に違うのが眉毛の形。
太いというか、自然というのか、細くないのである。
女性の眉の形で時代がある程度推測できるから興味深い。

マニアックなところはさておいて(苦笑)

社会環境をみると
ドラマの中では喫煙シーンが多くある。
職員室などは禁煙ではないようで、子供の前でも吸っているから驚きだ。
また駅の改札も自動改札ではなく、駅員がいる。
そして、車もシートベルトをしていない。

これだけでも驚きなのだが、
何よりも衝撃的なのが「携帯電話」が無いこと。
懐かしのアイテムである「ポケベル」も登場しないのである。

ちなみに1993年当時、
ポケベルはすでにあったが、学生が使い出すのは少し後。
携帯電話が一般化したのは1990年代中頃以降である。

「高校教師」の時代背景は通信手段が多様化するほんの数年前。
高校生が連絡をとるには公衆電話や自宅の固定電話、そして下駄箱に入れる手紙しかない。
だから相手に伝えたいことが簡単には届かず、すれ違いが起こる。

今ならケータイやメールで簡単に届く「想い」が届かない。
それによって心の葛藤や疑心暗鬼が起こり、
誤解によるボタンの掛け違いが生じる。

今では常識である気軽さや便利さがない。
そのことが今のドラマとは比較できないほど
深くて重い人間模様を映し出している。

「せつない」

最近感じることが無くなったその感情。
その感情が画面を通して、ひしひしと「こころ」に伝わってきた。
こういう作品が「名作」「傑作」といえるのではないだろうか。

それにしても
「高校教師」の桜井幸子は反則的なまでにかわいい。
1993年当時でも、どこにでもいそうだがどこにでもいない
「一途さ」「古風さ」「ひたむきさ」を感じる女子高生を見事なまでに演じ切った。

清楚さと透明感を合わせ持つ、でもどことなく陰を感じさせる女優さんだったが、
残念ながら、すでに数年前に芸能界を引退。
でも桜井幸子が演じた「二宮繭」の残像は脳裏から消えることはないだろう。

今度は「いつかまた逢える(これも桜井幸子出演)」をお届けします。
(世界の車窓からの石丸謙二郎のナレーションで)


桜井幸子が好きなのはようわかった。
あんた、いつからドラマ評論家になったんや??
温泉はどーすんのや?

つづく

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