深堀大三郎の生涯マナビスト

自然や街を歩いて観察するのが大好き、歩いて歩いて楽しみたい。
また、お城の石垣を眺めると力が湧いてくる。

「チリ落盤事故にみるリーダーシップ」

2010-10-15 10:07:30 | Weblog
チリ落盤事故では全員が救助され本当に良かった。
地底700mでの33人の様子が少しずつ解かるにつれ、リーダーの存在が大きくクローズアップされた。
問題はリーダーシップである。しかも、最大の危機的状態におけるリーダーシップの発揮である。

現存する食料を出きるだけ長く生存を前提に、均等的配分した。
各人に働く役割を与えたこと。
集団としてのルールをつくって実行した。
そして、救出が決まってから最後を見届けてからと舟の船長と同じ行動をとった。
皆がパニックに陥っていて、リーダーともフォロワーとも言える状態のとき、リーダーシップを発揮できたと言うことが素晴らしいと思う。

これは、ドラッカーのマネジメント論を知っていた人ではないかとの学者先生の報道もあったが、自分はこのかたの日頃の仕事の上で身についたものであると考える。
知識として知っていても、それがとっさに出来るには身についていなければならないからである。

これらのリーダーシップ等を体系付けたドラッカーやガードナーは立派だと思うが・・・
経営論もリーダーシップ論も、それが実際にそれに遭遇して、結果を出して真の光を発するものと思う。
あの、大戦、大震災時の姿からマズローの欲求段階説が現実味を感じたように。

しかし、後付の理屈よりも、現実に遭遇した危機的状態の中でのリーダーの採った姿は生きた経営書であるように考える。