寒くなるこの時期は、イワシが美味しくなる。
イワシを見ると母を思い出す。
昔、半農半漁でその上豆腐屋をしていた家では、この季節になると母は、イワシの行商をもしていた。
所謂、「呼び売り」である。
イワシを天秤棒で担いで売り歩いたのである。
売り方も下手であったかもしれないが、良く売れ残りの日が多かった。
自分にとっては、塩焼きで食べられるので嬉しかったが、母はさびしい顔をしていた。
いろいろやっても、一向に豊かにはならなかったようだ。
最近、「棒に振る」の言葉は、このような行商の姿から出た言葉と知る。
なんと、身につまされる言葉なんだろう。
イワシを見ると母を思い出す。
昔、半農半漁でその上豆腐屋をしていた家では、この季節になると母は、イワシの行商をもしていた。
所謂、「呼び売り」である。
イワシを天秤棒で担いで売り歩いたのである。
売り方も下手であったかもしれないが、良く売れ残りの日が多かった。
自分にとっては、塩焼きで食べられるので嬉しかったが、母はさびしい顔をしていた。
いろいろやっても、一向に豊かにはならなかったようだ。
最近、「棒に振る」の言葉は、このような行商の姿から出た言葉と知る。
なんと、身につまされる言葉なんだろう。