バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

ものさし...2014

2014-01-31 07:29:02 | やっぱりミニバス!
平成26年1月31日 金曜日
 
「ものさし...2014」


人はそれぞれ、判断して行動する基準となる考え方を持っています。

それは何かを計る基準となる“ものさし”ですが、すべての人に共通な“ものさし”とは法律といった規則とか、昔からの慣習とかでしょう。

ただし、人によって異なる“ものさし”があり、それはその人の価値観の違いから来る考え方でしょう。

その“ものさし”の違いで、言葉にするにしても受け取り方が異なって、摩擦が生じるのです。


自分が覚えていない何気ない一言が、相手の心に深く刻まれることがあります。

それは相手の想いとして、願望や希望となっている事柄において顕著なことです。

自分には大したことがないと思うことでも、相手には大したことであったりした時に、自分の言葉が、相手を突き動かすこともあるのです。

自分が発する言葉に対しては、その重さをしっかりと知るというか、肝に銘じる覚悟がいるでしょう。

『あの時コーチが、ああ言ってくれたからバスケを続けることが出来ました。』と聞けば、

例えば、その時に自分の発した言葉が…

『いいフォームだ! そのフォームでシュートを打ち続ければ必ずシュート力は付くよ。』という、

何気ない言葉が、その子供にはバスケを続けていこうと思う言葉になったのなら、その言葉の重さは計り知れないのです。

逆に、自分の何気ない言葉や振る舞いが、意に反して相手の想いと同意であったため、その言葉に後押しされて行動してみると...周りの強烈な反対にあって、気力をなくしてしまったりとか。


自分の何気ない言葉だといっても、その立場にある人は、その立場だけの重さがあるのです。

相手の人は、その立場を意識して言うべきことが言えなくなるのです。


特に、指導者と保護者という関係はそうなのでしょう。

この指導者の指導を受けることで、保護者が期待する子供の姿が実現するというのであれば、

なおさら保護者の立場からは、それ以上の言葉や行動はできないと思います。

指導者だからこそ、四面に思いを致す配慮が、立場に応じた分だけ必要になると思います。


人の想いはそれぞれです。

他人には思いも及ばない事情や、悩みを抱えた人や、

自分とまったく違うものの見方、考え方をしている人の方が多いと知るべきだと思います。

同じ物事でも受け取り方、感じ方はさまざまでしょう。

しかし、その受け取り方に腹が据えかねることもあるのも確かです。

ただその人に悪気はなくとも、自らの立場をわきまえない不用意な行動や一言が、人を不愉快にさせかねないのです。

不愉快にして何が悪い!?...という方もいるかもしれません。

しかし、世の中、人と人で成り立っているからには、争うことなく平穏でいたいと思うし、

かといって、自分を抑制して平穏でありたいとは思いません。

だから“万機公論に決すべし”ということが大切だと思います。

語り合い、言葉を尽くして謙虚に聞き、信念に則って、それを受け入れることが出来る人になりたいと思います。