バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

プレーヤーズファーストの聴き方. ..2014

2014-01-23 07:25:17 | やっぱりミニバス!
平成26年 1月23日 木曜日
 
「プレーヤーズファーストの聴き方...2014」


昨日は“積極的傾聴”として、『指導者がプレーヤーの話しや答えに根気よく最後まで耳を傾ける』ことについて書きました。

今日は、それに引き続き、指導者の聴き方について書きたいと思います。

これも昨日と同じく、日本体育協会が発行した...『公認スポーツ指導者 養成テキスト』 から抜粋し、私自身の思いを加えて編集したものです。


指導者が“積極的傾聴”を行う目的は、プレーヤーの話しを聴くことで、

プレーヤー自身が自分の言葉で話す、また、話せる環境を作り、

指導者の「指導をしてやる」、プレーヤーの「指導を受動的に受けさせてもらう」という誤った相互認識の関係の壁を作らない、もしくは、その壁を取り除くために行うものです。


指導者は、プレーヤーの自発性を開花させ、プレーヤー自身がスポーツによって何を達成したいのか...という目標作りに、強制ではなく、感化し支援する者だということ

また、プレーヤー自身が作った目標を共有し、そこに向かって一緒に努力する者であることを認識するべきです。

その努力の方法は、スポーツ技術を向上させるための要領を教えることが主体ではなく、

その目標に向かってプレーヤー自身が自主自立し、自律して取り組んでいく心を育むことを主体としなければならないと思います。

プレーヤー自身が全てを受容し、喜び、悔しさを味わい、困惑しながら目標に向かって行こうとするのを支援するのが指導者の務めだと思います。

プレーヤー自身が受け身ではなく、積極的に受容するためには、

指導者はプレーヤーの個人差を容認しつつ、プレーヤーの意見、考えをただ聴くのではなく、からだ全体を使って聴くことが重要です。

①表情、態度:ニコニコしながら聴く、目線.視線を合わせる、うなずく、身を乗り出して聴く、黙って集中して聴く

②声:声の大きさに強弱をつける、語りかけるように話す、話すスピードを合わせる

③相づち:必ず相手の話しに相づちを打つ、「うんうん、そうそう、なるほど、いいですね、そうなんだー」

④感嘆詞:指導者が聴いてくれているという気持ちにさせる、「ヘエー、そうだ!、そのとおり!、正解!、おしい!、それも正しい!」

⑤接続詞:プレーヤーに最後まで話させる、「それで?、それから?、そして...どうなるの?」

⑥繰り返し:指導者側で一方的にプレーヤーの話しを断ち切らない...「○○なんだね?...○○ということは? どういうことなんだろうか?」

これらは、ページングと呼ばれる手法で、

指導者の表情、態度、ジェスチャー、相づち(うなずき)といった視覚的な情報、

声の大きさ、声のトーン、声のスピードといった聴覚的な情報、

プレーヤーが話した言葉を繰り返すことで、プレーヤー自身が答えを発見するといった言語的な工夫をすること、

これらのことによって、プレーヤー自身が、自分の言葉で話す環境を作り、指導者とプレーヤーの信頼関係を築いていけるということです。

聴き方ひとつにも、指導する者の“プレーヤーズ.ファースト”の意識が大事なのです。