何だと思いますか?
2009/5/7 春のたより
なんと、タンポポなのです!
確かに、立派な直根、ギザギザの葉っぱ、見覚えのあるつぼみ。
かなり寒い土地で春先の一時期、こんな状態のタンポポがあるそうなのです。
葉っぱは地面に張り付くように平たくなっていて、つぼみは出来ているものの茎なんてなく、殆どめり込むような状態です。
タンポポの葉っぱは、もっと毛が生えていてゴワゴワ、というイメージだったのですが、つやつや柔らかいのです。
フランスでタンポポサラダを食べる、と何かで読んで、ホントかなあ、とずっと思っていたのですが、とうとう試す機会が!!
憧れの初タンポポサラダは、極シンプルに、塩胡椒、レモン汁、オリーブオイルで。
2009/5/7 タンポポサラダ
タンポポは以前花と花茎を天ぷらにしたことがあり、苦味が効いてる、という印象があったけれど、とても若い新芽のこのサラダは、ほんの少しほろ苦いかな?くらいです。(ちりちりした感じが、何かサラダ用の野菜で見覚えがあるような・・・??何だったっけ)
みずみずしくて、とても美味しい葉っぱでした。
つぼみ部分は、噛むとモソモソするのかな?と思ったけれど、全く違和感なく、美味しく頂けました。
・・・実は私ったら、あのつぼみの中に綿帽子状の種が入っているかとうっかり勘違い。まだツボミなんだから、若い花びらとかそういう状態ですよね。モソモソする訳ないのでした。
そして立派な根っこも勿論食べます。
見るからに薬効がありそうなので、漢方スープに入れてみました。
食べてみるととても柔らかく煮えていて、ほっくりデンプン質に富んだ味がしました。
これから茎を伸ばして花を咲かせるための栄養がタップリ詰まっているのでは、と思いました。
ゴボウのように天ぷらにしてみてもよかったなーと、後から気づきました。
こんなに美味しいタンポポ、来年は自分で山盛り収穫だわ、と思いました。
でも、このあたりでは春温かくなるのが早いため、うっかり見逃すとすぐに育ちすぎてしまいそうです。
それに冬の寒さが足りないので、アクがとても強いかもしれない。
とはいえ、来年に向けて、タンポポスポットをチェックしておこうと思います。
わらびさん、ふみえさん、感激の初タンポポサラダ、ごちそうさまでした!
掘り起こすだけでも大変なのに、こんなに綺麗に掃除して送って下さって、本当にありがとうございました!
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ところで、タンポポの葉っぱに似てちりちりしたサラダ用野菜がありますよね。
トレビス、という単語がぽっと頭に浮かんでしまい本当の名前がずーっと思い出せません。
「ほろ苦い サラダ菜」で検索したら、辛うじて名前が判明。
エンダイブ
そうそう、エンダイブ。
確認のためエンダイブで検索してみると、アンディーブやらチコリやら、別の名前が出てきて混乱してきました。
名前を忘れないためにも、エンダイブとチコリについてまとめてみます。
野菜 | ラテン語圏 | 英語圏 | 日本 |
レタスのようで、ぴらぴら、ちりちりした形 キク科一年草。学名はCichorium endiva。属名は不明。 写真はたとえばこちら。 レタス(学名Lactuca sativa)の仲間ではない、とありましたが、レタスはキク科アキノノゲシ属。科は一緒だけど属が違うのかな。 |
●フランス:Chicoréeシコレ もしくは Chicorée Friseé ●イタリア: indivie かな? |
Endive | エンダイブ。 キクヂシャ、メリケンサラダ、アンデイーブとも。 |
白菜を小さくしたような形 キク科多年生。学名はCichorium intybus。 ヨーロッパ~中央アジア原産。 春に種を蒔き秋に一旦掘り上げ葉を落として低温貯蔵。その後暗黒下で軟白栽培して出てきた新芽を収穫する。 食べる部分とほぼ同じ大きさのゴボウのようなぶっとい根が地下にある。 Wikipediaに写真があります。 |
●フランス:Endive アンディーブ ●ベルギー: Chiconシコン ●イタリア: radicchioラデイッキオ |
chicoryチコリ | チコリ。キクニガナ。 |
そして、「トレビス」、というのは葉の芯部分が白くて周辺が紫の、丸いキャベツのような形の野菜ですよね。たまに見かけることがあります。
こちらはイタリア出身の野菜で、本国ではラディッキオ・ロッソRadicchio rossoというものだそうです(でも種の袋にはラディッキオという言葉はなくCicoriaとあったりします。何故?)。
つまり、白くても紫でもラディッキオ、日本で言うチコリの仲間、ということのようです。(英語で紫のはleaf chicory)。
ラディッキオ・ロッソの中でも色々品種があり、日本で比較的一般的な丸いキャベツ状のものの他、丸くて紫部分が斑入りのもの、やや三角形ぽいもの、細長いもの(日本でいうチコリに近いもの)など色々あります。
種のお店のページに沢山の品種がありました。
丸型:Pagoda, Palla Rossa(Marzatica), rosso di Chioggia
三角ぽい型:Rossa di Verona sel. Arca
丸で斑入り:Variegata Precoce Romea, Variegata di Lusia(Precoce)
ラディッキオで特に有名なのはヴェネツィア近郊のTrevisoトレヴィーゾという土地。
ここのラディッキオは基本的に細長いタイプのようですが、更に、栽培方法の違いで2種類に分けられるそうです。
この2種の写真が載っているページをみつけました。こちらをどうぞ。
ひとつは、早生品種(prececoプレチェーコ)といって、収穫してすぐ出荷されるもので、長さ12~18cm、形は白菜風で、葉っぱがぴったりくっついて結球しています。
もうひとつ、Radicchio rosso di Trevisoとか、Cicoria Rossa di Treviso(Tardiva)という名前で売られている晩生品種(tartivoタルディーヴォ)は、細長いくるりと丸まった葉を無造作に束ねたような形。長さ30cm以上。
霜が2回降りたあと、11月に収穫します。この時は直径50cmはあろうかという巨大なものらしいです(葉っぱが細長いので、水菜みたいな感じかしら)。
その後暗いところで2週間「水栽培」し、新しく伸びてきた芯部分を食用にするようです。水栽培中の様子はこちらおよびこちら。
外側は捨ててしまうし、手間も大変かかるため、値段は(あるサイトによると)1キロ15ユーロと、プレチェーコの5倍もするそうです。
(あちこちつぎはぎしてまとめたため、間違いもあるかもしれません。お気づきの点があればご指摘頂ければ有り難いです)
同じ株なのに紫色がなくなることもあるのですね。
白菜みたいに、紐で外側から縛るようにして軟白してみたらどうなるでしょう??
苦さは少し減らないかなあ。でも紫には戻らなさそうですね・・・。
探したことはなかったけれど、比較的一般的に手に入るものなのでしょうか?
カフェインが少ないのでしたっけ。
おねしょ草ということは、利尿作用もありそうですね☆
そういえばチコリコーヒーというのもありますよね。
チコリの場合更に立派な根っこだし、使いたくなる気がすごく分かる気がします。
「瓜坊」にレスありがとうございます。こちらでお返事を。
似たような形ですが、確かダチョウの雛は縞々じゃないですよね。雛の方が派手なのって考えてみたら珍しいかも?
でもたまに30度超えの日もあります。
でも山の方では霜が降りたとか!
タイにも季節限定の山菜ってありますよね。
(例の空洞のない)タケノコのシーズンはもう終わりかな?
最近タイのお菓子に興味津々です。いつかお菓子を食べに行ってみたいものです。
タンポポの軟白はどうやってするのでしょう。
葉っぱをひもで縛っておけばよいのでしょうか。
是非是非、実験の成果を教えて下さいね!
そちらではとても実験的な農家さんがいて、すごいですよね!
たまには直売所にも出てくるのでしょうか。それとも、契約先にしか出回らないのかな。
やはり田舎の直売所だとなかなか珍しいものはなかったりします。
カステルフランコは、白地に紫の斑入りの、バラみたいな豪華な形のですよね。サラダに少し入るだけで、とても見栄えがしそうですね!
それに比べてデンテ・レオーネは、タンポポに似ているとすると畑では見栄えがしなかったかもしれませんね。
イタリアでは、生ソラマメにぺこりーのチーズを添えて食べると何かで読みましたが本当でしょうか。生豆齧ってみたのですがあまり美味しくなかったです・・・。本場だと違うのかなあ・・。
考えてみたらキク科だしキクの花って食べますものね。ますます下ばかり見て歩いてしまいそうです。
チコリが自生しているというのも羨ましい限りです。結球しなくても、あのほろ苦い味やサクサク感はありますよね。
適当に種をばら撒いたら、野生化してくれないものかしら・・・。
葉っぱも全然違いますね。見ただけでも柔らかそう。
それにしても立派な根っこですね。何年ものなのでしょうね。
フランスの方のブログにパセリの根っこが前載ってました。太い根っこになるにはかなりの月日がかかりそうでした。
家にトレビスがあるのですが苦いのであまり食べることもなくほっておいたら赤紫でなく緑色になってきてトレビスらしく無くなってしまってます。
タンポポ、葉も食べられるんですね!しかも美味しそう!!
私の中では、タンポポといえば、タンポポコーヒー。根っこの方を刻んで炒ってコーヒーのように煮出すもの。<私はインスタントを買っていますが・・・
根っこも色々な食べ方があるんですね。勉強になりました!<メモメモ!
ここへお邪魔すると遠くなった日本を思います。
別世界ですよ,こっち...,そっちも^^
人あまり踏まれていないので土も軟らかく掘り取るのは楽です、12月より4月まで雪のベットで寝いていますので苦味が少ないのだと思います。
かず様のコメントにも有りますように今度軟白栽培で和製ピサリンを作って見ようと思います。
以前イタリアンレストランでいただいてショリショリとした食感とさわやかな苦味が印象的でした、こうご期待。
私は育てられた物しか食べた事がありません。
地元の農家の方が、「デンテ・レオーネ(タンポポ)・ライオンの歯の意味の伊語ですね」を育てられていて使った事があります。
それと、フランスから軟白化させたタンポポの葉(ピサンリ)が新鮮なまま輸入されていて、それを使った事もあります。ちなみにピサンリとは、おねしょ草という意味らしく、利尿作用がある所から付いた名前だそうです。
一番上の写真の中央上辺りの葉っぱがピサンリの様な感じです。ほろ苦くて美味しい野菜でした。
ラディッキオの説明は多分(笑)合ってます。
私の地元ではタルディーヴォからカステルフランコまで、時期をずらしてほぼ栽培されていまして、とても有り難いと思っています。
ラディッキオの仲間はグリルなど、火を通して食べるととても美味しく、もし根が付いていれば、それも丸ごと調理するのがイタリアらしい食べ方です。美味しいですよ。
話が少し逸れますが、金曜日にイタリア種のソラマメ「ファーヴェ」が手に入る予定です。
とても楽しみです!
花はおひたしか酢の物。
若い葉はサラダとか、軽く油であげて添え物にしたり。。。若葉ならおひたしも美味しいですよね。食用タンポポも市場に並んでいますよ。根っこのキンピラも美味。
チコリは野原によく生えています。でも土をかけずに方ってある野草は店に並んでいるような様子をしていません。だけれど、やはりタンポポと一緒で若い葉を摘んでサラダにしてます。