3月初旬、父と一緒にマイタケの原木作りを那須でやってきました。
シイタケはコマを打ち込むというものですが、マイタケは丸太をオイル缶でぐつぐつ煮て煮沸消毒し、そこに種菌(おがくず)をまぶして袋詰めしておく、というもの。
一日中たき火しっぱなし、という豪勢な作業です。
その原木は、うまくマイタケ菌が生育してくれれば、初夏には土の中に埋め込みます。
ただし雑菌もはびこり易く、なかなか簡単にはいきません。
昨年は父に任せてしまいましたが、今年は私も伏せ込みにチャレンジしてみることにしました。
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袋詰め状態のマイタケ原木。 半透明の袋ごしにも、色が違うのが分かるかと思います。
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黒っぽく見えたのは、じつは青カビ。 飴色混じりの白が、マイタケ菌がちゃんと育っているもの。 同じ袋の中なのに、1本はカビカビ、1本は白いというものもあります。
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こちらがいい例。 カマンベールチーズのように、白くぷりんと固い菌糸が盛り上がっており、ところどころ(というかだいぶ)黄色みを帯びています。 本来なら全部真っ白になるようなのですが、樹皮部分にはあまり菌糸が回りませんでした。 煮沸不足でしょうか? (ご存知の方教えて下さい)
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こちらがカビ。 ある種のチーズのように、パフパフの状態。 持ち上げるだけで粉が舞い、結核がなおりそうなほど。
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思いついたことが。 チーズのカビは取り除けば大丈夫というし(お餅は取り除いてもダメらしいですね。私は食べちゃいますが)、洗ってみることにしました。
ダメでもともと! ワシワシ洗えば、中の方のマイタケ菌は大丈夫かも?
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タワシでこする覚悟でいましたが、ホースの水をシャワー状にして強めにかけただけで、あらびっくり、こんなに綺麗!
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これら全て、カビカビだったもの。 外見上は、すごく綺麗になってしまいました。
この後土の中に埋め込みます。
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原木の高さよりやや深い穴を掘り、なるべくきっちり並べていきます。
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袋の中に3本入れたものは、こんな風に固まって菌糸が育っているものもありました。 これはバラさないように並べてみました。
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状態のよいものと、カビ出身のもの、別の穴に伏せ込みます。
こちらは状態のよいもの。
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こちらはカビ出身。 心なしか、細い丸太にカビカビが多いようです。 細い方が芯までしっかり煮沸できてよさそうに思っていましたが・・・。
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いい方。
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カビ出身。 やはり木口の菌糸の盛り上がりなどがありません。 ダメかな?やっぱ?
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土をかぶせます。 こちらはいい方。 フキが茂っていたところを掘り返しました。
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こちらはカビカビの方。 桜の木の裏を掘りました。大きな岩が出てきて、やや水はけが悪いかも。 今回埋めたところの左側は、昨年「ちょっとカビ」 の原木を埋めたところ。 どちらからでもいいから、何か出るといいなー。
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仕上げに枯れ葉のおふとんを。 赤ちゃんみたいに大事にされていますよ。
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カビカビの方にもおふとんを。 残ったマイタケ菌達で力をあわせ、カビやら雑菌に打ち勝っておくれ~。
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マイタケの発生は9月下旬からだそうです。
昨年は秋の天候不順のせいかどうか、結局どこからも出ませんでした。
今年は出るといいな。
私としては、カビを洗ったものから出るかどうかが楽しみです。
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■マイタケ関連記事
(1)マイタケ植菌奮闘記(父が作業) 2009年3月
(2)2009年10月 初のマイタケ発生
(3)2010年 記録なし。猛暑乾燥の夏で発生しなかったのかな?
(4)2011年10月12日(うちに届いた日) 巨大マイタケ発生! 1.4kgもありました。
(5)2012年10月8日(うちに届いた日) 今年も大きいです。 1.0kg。
(6)マイタケ2013:原木づくり2013
(7)マイタケ2013:マイタケ菌苦戦
カビが・・・。
(8)マイタケ2013:伏せ込み(by父)
成功率は低いですが、カマンベールチーズのように真っ白にマイタケ菌が育ったものがいくつもありました。
でもこの時の秋のマイタケの発生はなし(無念)。
雨などの条件が悪かったのだと思っているのですが・・・。
(9)マイタケ2014:原木作り
(10)マイタケ2014:伏せ込み
(11)マイタケ2014:巨大マイタケ発生!
2013年に伏せ込んだ場所から、2.7キロの巨大マイタケが出てきました。
(12)マイタケ2015:三箇所から発生
2013年と2014年に伏せ込んだ場所、あわせて3箇所から多数出てきました。
計量しそびれましたが、全部で4キロ以上とれたのではないかと思います。
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