2月上旬に、那須の山荘で父と一緒にマイタケの原木作りをしました。
マイタケは「殺菌原木栽培」というものになります。
短く切った丸太を、延々4時間以上、ぐつぐつ煮て殺菌する必要があります。
たき火でお肉も焼いたりもしつつ、かなりハードな作業でした。
その後、山荘の片隅の棚に、大事におさめてありました。
父が、時々眺めては、マイタケ菌の成長具合を確認してくれていました。
こちらが3月28日時点。 |
しかし。
春になって気温が上がってくると、雑菌の活動も活発になってきます。
雑菌混入を防ぐべくかなり頑張ったつもりですが、どうも大々的に汚染されていたようです。
5月22日時点で、父がまた写真を送ってくれました。
状態により、3タイプに分けられます。
最初は18個分仕込んだのですが、大々的にカビにやられたものは既に父が処分したので、今は半分くらいに減っています。
この後、何個くらい生き延びるでしょう?
心配・・・。
マイタケ菌って、こんなに弱っちくて、よく自然界で絶滅しないものですよね・・。
次は地面に埋め込む「伏せ込み」という作業です。
時期は、6月下旬から7月の梅雨明け前までがよいそうですが、特にタイプ3などは、カビ菌にやられちゃう前に地面に埋めてしまいたいような気もします。
でも、地下だともっと雑菌がいっぱいいるから、関係ないかな。
父が折角重い思いをしてかついできてくれた丸太が、だいぶ無駄になってしまってとても残念です。
(長時間のたき火は、焼肉も出来たし結構楽しかった)
次回は、もっと成功率をあげたいです。
早く次の冬が来ないかな。
■マイタケ雑菌混入の反省
・種菌のおがくずを袋に入れてから各袋に分配したのだが、その袋の煮沸が足りなかったのでは(父の説。確かにそうかも・・・)。
次は、種菌植え付けの際に使用する道具は、全て30分くらいぐつぐつ煮てみます。
・今回は、オイル缶3缶で、1.5日間で3バッチの煮沸を行った。(1バッチあたり半日。)
オイル缶の数をふやして、煮沸時間を長くするようにしたらどうだろうか。(1バッチあたり丸一日かける)
・丸太を、何とか片手で持てるくらいの、もっと小さいものにすると色々な扱いが楽で、雑菌混入を防ぎやすくならないかな?
・種菌のおがクズは、表層1cmは捨てると書いてあったものもあった。
捨ててしまうのも勿体ないので、表層1cm分は(あちこちに分散させるのではなく)1つの原木に植え込むようにしてみてもいいかもしれない。
■マイタケ関連記事
(1)マイタケ植菌奮闘記(父が作業) 2009年3月
(2)2009年10月 初のマイタケ発生
(3)2010年 記録なし。猛暑乾燥の夏で発生しなかったのかな?
(4)2011年10月12日(うちに届いた日) 巨大マイタケ発生! 1.4kgもありました。
(5)2012年10月8日(うちに届いた日) 今年も大きいです。 1.0kg。
(6)マイタケ2013:原木づくり2013
(7)マイタケ2013:マイタケ菌苦戦
カビが・・・。
(8)マイタケ2013:伏せ込み(by父) (この記事)
成功率は低いですが、カマンベールチーズのように真っ白にマイタケ菌が育ったものがいくつもありました。
でもこの時の秋のマイタケの発生はなし(無念)。
雨などの条件が悪かったのだと思っているのですが・・・。
(9)マイタケ2014:原木作り
(10)マイタケ2014:伏せ込み
(11)マイタケ2014:巨大マイタケ発生!
2013年に父が伏せ込んだ場所のうち、カビなしの方(通路脇)から、2.7キロの巨大マイタケが出てきました!
(12)マイタケ2015:三箇所から発生
2013年と2014年に伏せ込んだ場所、あわせて3箇所から多数出てきました。
計量しそびれましたが、全部で4キロ以上とれたのではないかと思います。
■参考情報
(1)山梨県森林総合研究所
マイタケほだ木の作り方 PDF
マイタケほだ木の伏せ込み・管理 PDF
(2)
マイタケほだ木の管理 PDF
(3)
マイタケほだ木の伏せ込み (ブログ) 写真あり
(4)
マイタケの原木作りから伏せ込み 写真多数
(5)きのこ堂日記(ブログ) の、殺菌原木栽培のカテゴリ
(個人で沢山のキノコを育てている方のようです)
・殺菌原木栽培の心構え
・燃料の準備
・ドラム缶準備
・ドラム缶を蒸し器にする
・原木の玉切り、袋詰め
・種菌の入手、接種室の準備、その他道具
・原木の煮沸 (ドラム缶ひとつにつき、原木12個が煮沸出来るようです)
・煮沸終了後の管理 (接種直後にアルコール消毒したプラスチック衣装ケースで保管)
・種菌の接種
・種菌接種後の管理 (プラスチックの衣装ケースに詰めて保管している)
・菌糸の成長に伴って袋の中に溜まる水(分解水)への対応方法
・マイタケの伏せ込み (地面に埋める作業)
・過去の日記による試行錯誤の記録 その1 その2
(6)
栽培農家によるマイタケの原木作りの様子(高温殺菌釜使用)
(7)
舞茸栽培記録
文章、写真多数。
しよわっちぃのかしら(^_^;)
道具も手も、消毒をきっちりやって、さすが本職です。
次回はもっと気をつけてみます。
カビ菌は強いからなあ・・。