採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

サンボル Sambol(モルジブのふりかけ)

2015-04-21 | +その他食べるもの

アミガサタケ、とある一箇所でいっぱいでていました!ようやく! 今後の発生も期待したいところ。
写真はまた後日。

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お友達の楽子さんから、珍しい食材を頂きましたのでご紹介します。
モルジブ土産の、「サンボル Sambol」というもの。

Sambol は和え物という意味で、ふりかけ状の食べ物です。
Katta(唐辛子)Sambol や pol(ココナッツ)sambol など色々な種類があるそうです。
 

sambol

頂いたのはKatta Sambol。
原材料の赤唐辛子、タマネギ、カツオの絵がついています。

 

sambol

ラベルによると材料は
燻製カツオ(モルジブフィッシュ 後述)、タマネギ、タマリンド、唐辛子、塩、植物油、醤油、砂糖、カレーリーフ、スパイス

ポルサンボルだと、これにココナッツが加わるのかな。 

sambol

茶色くてほろほろしたふりかけです。 

sambol

バスマティライスにふりかけてみました。
(南インドのお米は丸っこいそうですが・・)

とても辛い!ですが、なじみ深いおかかふりかけの味。
日本のものは甘めの味だったりしますが、こちらは甘さはほとんど感じない程度で、さっぱりしてこちらの方が好きかも。
日本の白いごはんにもよく合いそうです。
時折モルジブフィッシュの大きなカケラがガギっと歯にあたるので、ごはんの湿気で少ししとらせて食べるといいかもしれません。 
辛味はあるものの、スパイスは控えめで、エスニック風の感じはほとんどしません。和食メニューでおかずが足りないときとかでも使えそう。
ココナッツを混ぜてもおいしそう☆



モルジブって全然イメージが湧きませんでしたが、これを機会にようやく調べてみました。
正しくはモルディブ共和国。
楽子さんがよく行かれているのはダイビングが目的なので、カリブ海あたり?と想像していましたが全然違って、インド南端の、更に南西にあります。
国土の全ての土地は小さな島々から構成され、グーグルマップでスリランカと同じ画面に納めようとすると、島が小さすぎて表示されず、のっぺりした海面しか見えない状態。

写真モードで見ると、スリランカ島より広い(というか南北長が長い)範囲に、いくつもの珊瑚礁の島々があるのが分かります。
英語名の Maldives はサンスクリット語で 「島々の花輪」を意味する Malodheep (マローディープ:マーラー mAlA「花輪」+ドウィーパーハdvIpAH 「島々」)に由来するそうで、直径数十キロから百数十キロの環礁が26個、花飾りのように縦長の環形に連なっています(南北の全長は800km弱)。
約1200の島があり、人が住んでいるのは200の島。国土の最高標高は、なんと2.4m。 !!!。
海面上昇があった場合、国土が消滅する危険があるそうです(海面が1m上昇すると、80%が水没)。
泳げない私は、想像しただけでハラハラしてしまいます。

自国で生産できるものは、ココナッツ、バナナ、タロイモ、そしてマグロやカツオなどの魚類。
マグロやカツオは輸出していますが、コメなどの穀物は輸入だそうです。
大半の食材が輸入のため、スーパーでの価格は日本より高いくらいで、しかもイスラム国なのでお酒も決まった場所でしか飲めないそうです。
(生きていくのは結構きびしそうな国ですね・・。)


沢山獲れるカツオを使って作られるのが、モルジブフィッシュ。
これは何と、鰹節そっくり。
カツオを捌いて、片身を背と腹に分けて細長くし、これを煮沸、燻製、そして天日でカチカチになるまで乾燥させるのです。
こうなると、常温で輸送可能です。
(日本のカツオブシも、遡ればこちらから伝わってきたものなのでしょうか)
使う際は当然カチカチのままではなくて細かくする訳ですが、日本のようにカンナで薄く削るのではなく、擂り鉢で打ち砕くようにするようです。

モルジブフィッシュは、モルジブ国内で料理に使われるほか、スリランカにも古くから輸出され、スリランカ料理の非常に重要な調味料。
(日本のカツオパックのように)砕いた粉末状のものがパック入りで売られており、東南アジアでナンプラーがよく使われるように、スリランカでも野菜カレーなどの隠し味として、その他ほぼ何にでも使われるようです。 

モルディブ料理の食材は(おそらくスリランカよりもずっと)シンプルで、ココナッツ、魚、炭水化物(米:輸入、タロイモ、サツマイモ、アダンの実、パンノキの実など)の組み合わせ。
サンボルは、特に朝食に、たっぷりのお米を食べるためにふりかけて食されるようです。


■参考情報
Wiki モルディブ モルディブ料理 モルジブフィッシュ
モルディブ料理解説 トラベルサイトによる

ポル・サンボル
 スリランカ料理の説明として
ポル・サンボル レシピ 
 ココナッツ、赤唐辛子、モルジブフィッシュ(けずり節)、タマネギ使用の、薄赤いサンボル。 

赤唐辛子サンボル レシピ
 (英語)  別レシピ 
 赤唐辛子、タマネギ、モルジブフィッシュ、等の赤いサンボル。(ココナツなし)

コラサンボル レシピ
 
 コラというのは緑という意味で、まさに緑のサンボル。本来はゴトゥゴラ(ツボクサ)を使うところをこの方は三つ葉で代用しています。
 三つ葉、ココナッツ、タマネギ、ライムという材料で、唐辛子もモルジブフィッシュもなしの緑色のサンボルです。 

ココナツサンボル レシピ

 ココナツとタマネギを使っていて、白いサンボル。(唐辛子、モルディブフィッシュなし) 

  

コメント (2)
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