採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

栗きんとん(マロンペースト)

2009-10-07 | +お菓子(各国)
今年は、いつもの山栗の木ではなく、畑の近くにある栗を拾っています。
地主さんのものなのだけれど、畑小作人は拾ってもいいということだそうなのです。

こちらの栗は、さすが植えた栗、大粒です。
でも、他の木々に囲まれて、選定もされず放置されて久しいようで、今年が特別なのかもしれませんが、ほとんどが、虫食いです。
鬼皮には全くキズがないように見えても、渋皮表面に黒い線上の虫食い痕跡があるのです。
(剪定してみてもいいか、聞いてみようかしらん・・・)
柴栗は、鬼皮のおしり部分の表面に虫の痕跡があって判別しやすかったけれど、どうも害虫の種類が違うようです。

折角の大粒だけれど、虫食い部分をざっくり切り取らざるをえず、渋皮煮にはできません。でも切り取った残り部分だけでも柴栗の3倍はあろうかという立派さ。
勿体ないので栗きんとんにすることにしました。

■■栗きんとん(栗ペースト)
■材料

砂糖
(バニラビーンズ)

■作り方
(1)栗の鬼皮を剥く。虫食いなどダメな部分は大きめに切り取る。
時間がない場合、渋皮だけの状態にした栗を水につけて一晩おいておいてもよい。
(2)渋皮の状態で、水から茹で、数分煮て火を止め、流水を注いで冷ます。
なお渋皮煮と一緒に作業したため、この時重曹を入れて茹でました。
また、うっかり目を離してしまい、数分でなく十数分茹でたような気もします。
(3)渋皮をナイフで剥く。
この時栗の固さは、生ではなくて、ぽりぽりと食べられはするけれど、まだとても固い、という状態。
(4)粗く砕いてフタの出来る鍋に入れる。
この時、浅めにしきつめるように、底面積の広い鍋がいいかも。
(5)水を、栗の半分くらいの水位まで入れ、フタをしてごく弱火で煮る。
(洋風にしたい場合は、この時水の中にバニラビーンズを入れるといいかも。)
自然に煮崩れてはくるが、時々様子を見て、大きなかけらがあれば割る。
(6)水がほとんどなくなり、栗がほとんど煮くずれてきたら味見。ところどころ残る栗のかけらが、ホクホクの状態だったら出来上がり。もしまだコリコリしているようなら水を足して更に煮る。
(7)砂糖をお好みで入れ、弱火の上でよく混ぜて出来上がり。


2009/9/30栗

渋皮を剥いた栗を粗く砕いたところ。水は栗の高さの半分くらい。

2009/9/30栗

煮えたところ。
最初黄色かった栗ですが、薄いベージュのような色になります。

かけらが残りますが、砂糖を混ぜたりしているうちに大きなかけらも小さくなります。
この部分はホクホクして美味しいので私はこのまま残しました。

2009/9/30栗

ラップに包んで絞ると、栗きんとん。
中津川の「すや」などの栗きんとんにも負けない(かどうかは分からないけど)、おいしいきんとんが出来ました。

甘さは自分の好みで作れるし、安上がりなのも嬉しいです。

2009/10/07栗

水で煮る際にバニラ棒を入れて香り付けし、生クリームを添えても美味しかったです。

トッピングしているのは雪印のマスカルポーネチーズについていたコーヒーシロップです・・・。


適当に作ったのに結構美味しくて、得をした気分でした。

栗きんとんは鬼皮ごと茹で、半分に切ってスプーンでくり抜く、というレシピが普通なのかな?
でも虫食い栗の場合、スプーンでくり抜くというのはちょっと怖いです。虫の場所や被害の程度を確認し、そこをきっちりよける、ということがしにくいですよね。
くり抜かず、茹でた後に普通通り鬼皮・渋皮を剥いていくのもよいですが、一旦茹でた鬼皮は、まさに鬼のように固くなってしまい、剥くのがとても大変です。

鬼皮を剥くのは生の状態の方が簡単。そして、生栗の時と違って少し加熱すると、渋皮を剥くのもとても簡単です。丁度生じゃがいものような固さなので、虫食い部分を綺麗に切り取ることが出来ます。


ペースト状にした状態で瓶に詰め、冷凍保存も出来るような気がします。
ラップやジップロックだと、霜がついたり匂いがついたりしますが、瓶に詰めて冷凍すると匂い移りがないので味が全然違うと思います。

その際は、栗のかけらはない方がいいかもしれません。解凍後、このかけら部分が水っぽくなるような気がします。予め裏ごしもしくはスティックミキサーで滑らかにしておくといいかも。
もしくは、かけら混じりのまま冷凍し、解凍後お砂糖少々を加え、(電子レンジで)練り直すのもいいのではと思います。


この栗ペーストを使って、モンブランとかどうお☆とダンナサマの提案。
要するに、ふんわりしたケーキ生地と生クリームを組み合わせて食べたい模様。
ロールケーキでも作ろうかな・・・。


<情報>
中津川の栗きんとんについて、webに特集ページがあったのでよかったらどうぞ。
お店によって色もかたちも違って、どれも美味しそうです。
研究のために買ってみるかな~☆
6店の栗きんとんが1個ずつ詰め合わせになったセットが観光案内所で売っているようです。これは楽しい企画ですよね!

コメント (8)
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テオブロマ

2009-10-07 | +お菓子・おやつ
明日、台風が上陸するようですね。
ベランダの、背の高い植物は室内に取り込みました(タイムと三つ葉はそのまま)。
その他、飛びそうなものは片付けておかないと。

そして台風といえば、チャンスも☆
栗は今年は不作のようで虫だらけなので、ターゲットを変えて、銀杏!

殻を割って瓶に入れて冷凍しておくと、1年は余裕で品質を保つということが分かりました。殻が割ってあると使うのも簡単。冷凍ごはんをのラップを一部剥いて、無理矢理(生の)冷凍銀杏を埋め込んでチンすると、銀杏ごはんに早変わり。
銀杏(葉)エキスって脳にいいというしね(藁にもすがる思い)。

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少し前になりますが、ショコラティエの土屋公二さんご本人から「ケーク・ショコラ・オランジュ」の記事に直々にコメント頂きました。
その際、土屋シェフのお店「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」は何処に、と調べてみると、本店は富ヶ谷にあることが分かりました。
富ヶ谷というのは渋谷と地下鉄代々木公園駅の中間付近。

ベトナムフェスティバルで代々木公園に行くとなると、これはチャンスでは☆

地図をプリントアウトして準備し、ベトナムフェスティバルの帰りに寄ってみることにしました。

2009/9/19テオブロマ

わーお。これが「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」。
シックなインテリアですが、決して敷居は高くなく、ケーキやパンも売っていて、小さなカフェコーナーもあります。
(宝石店みたいに、薄暗い照明で、水平なショーケースだったらどうしよう、とビクビクしていました)

2009/9/19チョコレートケーキ

原材料欄を見ると私が失敗した「ケーク・ショコラ・オランジュ」のレシピと同じ気がしたので、買ってみました。(オレンジではなくカカオニブ入り)

1.5倍以上の高さに膨らんでいます。
そして、しっとり、ふんわり☆
気泡を見るとシュー生地に通じるような(見当違いかも)、つやつやした感じです。

あのレシピを成功させると、こんな風にふんわり・しっとりのものが出来るのかなあ・・・・・(道は遠そうだ)。
また挑戦してみよう!

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