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【ラノベ】IS<インフィニット・ストラトス> 5

2011-02-23 | ライトノベル
IS <インフィニット・ストラトス> 5 (MF文庫J) IS <インフィニット・ストラトス> 5 (MF文庫J)
価格:¥ 609(税込)
発売日:2010-06-23

 読了。

 新ヒロインの強キャラ生徒会長が出てきて、一夏とヒロインたちを軽々と圧倒し、最後にちょろっと物語の黒幕的な組織の刺客が出てくるというお話。で、のほほんさんと、その姉は生徒会長の関係者(というか従者?)ということが明かされて、姉のほうが一夏の友人である弾とフラグを立てました的な。あとは主にヒロインのサービスシーンかな? かな?
 以下雑感。

・一言で言うと「強キャラ出ちゃったー」的な。一応5巻を最後まで読めば、楯無の登場に必然性があったのは理解できるし、傍若無人にみえる振る舞いも一夏を守るためだったというのもわかるんだけど、うーん。何か微妙?

・ぶっちゃけ、僕は現段階における「更識楯無」というキャラがあまり好きではないんだな。で、そういう「読者目線で好きになれないキャラ」を、作中の登場人物が過剰に持ち上げるのは言っちゃ悪いがひっじょーにウザイ。個人的にこういう〝作家の見えざる手〟が見えてしまうのは嫌です。いわゆる作者プッシュってやつね。

・例えば、一夏に「この人は人たらし」と言わせるのは、一夏というキャラが本当にそう感じたというよりも、作者が「更識楯無は人たらしなんですよ」と読者にアピールしているようにしか見えないし、キャラの立たせ方としちゃチープで最悪な部類に入る。こんなのは、いわばエロゲの紹介ページに「このキャラはツンデレ」って書いてあるようなもので、キャラの性格などは、やはり読者を納得させるようなエピソードを描くことで説明を加えて欲しいなと思ったり。

・まあ、コレはいやらしい見方すぎるけど、この手の最強・無敵キャラがいると、すっげー話を動かしやすくなるから、そのために登場させたんじゃないかと邪推したくなってしまう。既存の最強キャラは千冬だったけど、姉という立場だったり、真の意味であの世界の最強なので扱いづらかったりするわけで、楯無は扱いやすい最強キャラとして作ったように見えてしまうんだよね。

・だから楯無主導で全校を巻き込んで一夏争奪戦が始まったときはリアルで頭を抱えてしまった。えー? コレってエロゲの二次創作SSっすか? みたいな。こういう主人公の意思を完全無視して所有権を主張するタイプのイベントは、ゼロ年代の負の遺産すぎるなー。もうちょい不快感のなくなるような工夫をお願いします。

・ちゅうか新ヒロインが追加されるたびに既存ヒロインにカマセ描写が加わるの勘弁してくださいwwwwww鈴が出てきたときは箒とセシリア、シャルが出てきて前の3人、ラウラが出てきて……楯無が出てきて……。コレって間違いなく負のスパイラルだし、既存のヒロインが好きになった読者に対して不誠実すぎると思うわー。

・新ヒロイン追加って、サッカークラブにおける監督解任と同じで、即効性のある劇薬みたいなものだから、短期的には話を作れても長期的には一人一人のヒロインの出番が減ってしまう諸刃の剣だからなあ。厳しい。

 やっべー。6巻以降もこの調子で「楯無無双」、「代表候補生の出番が削られる」が続くようなら読み続けられる自信がねえです。ハイ。


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