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GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンV<下> (電撃文庫) 価格:¥ 1,103(税込) 発売日:2012-10-10 |
読了。
すげーすげー。上巻と合わせて約1700ページ使って何をしたかと思ったら、延々と真田に邪魔される展開が続いただけだったというオチ。正直、わりと読むのがシンドイ感じでしたね。5巻は。
これまでもずっとそういうフシはありましたけど、5巻における羽柴(&織田)の描かれかたを見ると、彼らはもうひとつの主役組という認識で読んだほうがよさそうですね。あ、くれぐれもお断りしておきますが、決してコレはポジティブな意味じゃないですよ。ネガティブな意味で「そうとでも思わないと読んでられない」って意味なので、お間違えなきよう。
逆に言うと、羽柴にも思い入れを持って作品に接することができるなら、「一粒で二度お得」な感じで読めるんでしょうけど、これまで散々書いてるように僕はちと無理です。十本槍の最強二人の敗北&成長イベントだとか、片桐の成長&ラッキースケベ的イベントとかホントにどうでもよすぎて困るよ。
つーか、今回は天竜の二人が死に、ネタバレ途中で武蔵に想いを託していましたが、なんか似たような展開を前にも読んだことがあるような気がするんだよなー……。過去の人たちの想いを託されて前に進むことを決意する、みたいな。うーん、マンネリとは言いませんけど新鮮味に欠けたせいか、個人的にはそのあとで誾さんが武蔵への編入を正式に決めたことのほうにジーンとしてしまいました。
マンネリといえば、上巻からしつこいくらいに繰り返された浅間&ネイトの輿入れネタはさすがに何度もやりすぎて食傷してしまいましたねーと。重要な話ではあるけど、点蔵メアリをはじめとする既存カップルの弄られネタ同様、「面白いけど何度も使いすぎてさすがにクドイ」になってしまったのが何とも。……このへんスリム化すれば、『境界線上のホライゾン』ってもっと薄くなって分かりやすくなると思うんだけどなあ。
以下雑感。
・検便は世界を救う。
・カーチャン美味しいところ全部取り。
・誤解を恐れずに言うと、今回は本当に微妙でした。その証拠に、いつもだったら最後の見開き絵を見たときに感じるものがあるのに、今回はなーんも感じませんでしたからね。まあ、絵が絵だったっつーのもあるかもしれませんが、6巻への繋ぎ(にも関わらず1700ページ!)にすぎないエピソードでお茶を濁したように感じました。残念。
まー、なんつーか、ネシンバラの「これから真田は松平と敵対することがちょくちょくあって、そのたびに十勇士が正式な歴史再現として乗り込んでくるのは堪らない」っていうのが、僕の心情を正しく言い表してますねということで一つ。
表紙まで飾ったのに、北条の出番は次回に持ち越しかー……。