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サブカルとサッカーの話題っぽい

【ラノベ】ラブライブ!School idol diary ~東條希~

2014-02-19 | ライトノベル
ラブライブ! School idol diary ~東條希~ ラブライブ! School idol diary ~東條希~
価格:¥ 819(税込)
発売日:2014-01-30

 読了。

 いやこれ、誤解を恐れずに言うと、スピリチュアルすぎる……/(^o^)\

 うーん、ぶっちゃけ『School idol diary』の中では一番微妙だったかもしれません。
 これまで同様、アニメとは異なった「東條希」というキャラクターを知ることができるのは嬉しいんですけど、全体通してややダウナー系な話が多かったのが痛かったかなと。
 幼いころから転向を繰り返していたことで、音ノ木坂学院に入学するまでは親しい友達がいなかったとか、そのへんの希のルーツに関するエピソードがクドイくらいに繰り返されたのは個人的に大きなマイナスだったかも。
 その証拠にと言ってはなんですが、穂乃果の実家の仕事を手伝うエピソードはとても楽しかったですし、他のメンバーとの絡みに関しては他の『School idol diary』同様、読んでいて思わずニヤニヤしてしまう感じでした。

 つーか、身も蓋もないことを言うと、ヘンな関西弁の一人称で物語が進行するのキツイっすね!(´▽`)w

 あれは声優さんの演技あってのものだよなあというか、あの口調で地の文を書かれると公野テイストがキツくなりすぎてちょっと読み辛いです。
 例えるならば、もう知ってる人もかなり減ってそうですけど、某『センチ』のえみるとか、某『シスプリ』のアリアとか、あのへんのキャラの一人称は同じようにキツいんだろうなーといった感じで。
 もうちょいプレーンな状態で読むことができれば、また違った印象を受けたと思います。ハイ。

 ともあれ、いよいよ次は一年越しの最終巻です。
 トリを務めるエリーチカのエピソードを首を長くして待っていますということで一つ。


【ラノベ】帰ってきた元勇者 1

2014-02-16 | ライトノベル
帰ってきた元勇者 (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ) 帰ってきた元勇者 (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
価格:¥ 651(税込)
発売日:2014-02-03

 読了。

 Web小説サイト小説家になろうで連載中の作品が書籍化したものです。最近は珍しくもなくなりましたね。つーか、むしろ出すぎってくらい出てます。
 僕としては、Web小説を書籍化する流れはよく理解できるというか、コスト面などで美味しいという〝大人の事情〟はともかく、内容的にも片肘張らずに読める「これぞラノベ!」という作品が多いので、消費者のニーズに合ってるんだろうなと実感している最中だったり。
 誤解を恐れずに言うと、ラノベは業界が横に広がったせいか、自力のある作家さんの絶対数は増えていないのに、業界内でネタを使い回すせいで、色々と枯渇してしまっている印象があるんですよね。
 そのせいで、気をてらったネタを無理矢理ひりだそうとして、設定がごちゃごちゃとしてシンプルさに欠けることになり、結果として気楽に読める作品が減っているような気がしないでもないです。

 閑話休題。

 さておき、『帰ってきた元勇者』です。
 こうして書籍版を購入したことからも明らかなように、僕はこの作品を気に入ってしまいました。大好きです。
 以下雑感。

・文章のテンポが軽快で、するする読めてしまうのは非常に良い。主人公ハルトが好感の持てる性格ということもあり、嫌味のない一人称視点が作品に合っている。情景描写などは十分とは言えないかもしれないが、それほど不足を感じないので絶妙なバランスを保っているのではないだろうか。ありていにいうと、文章のセンスが良い。

・基本的にご都合主義で進む展開だが、エトナがハーレムメンバー入りしなかったり、キャロインがハルトに惚れなかったりと、ところどころで「ブレーキ」をかけるバランス感覚がすごく好み。こういうメリハリを効かせないと、ご都合主義が安っぽいだけになってしまうし、逆に主人公が理不尽に巻き込まれすぎると不愉快になるだけなので、このへんしっかりわかってる作者さんの作品は安心して読める。

・リオンをはじめ男の登場人物がいいやつばかりで、ハルト自身も彼らに一定の敬意を抱いているという関係に好感が持てる。上で書いたご都合主義というのにも絡む問題だが、いかにもクズな当て馬キャラや、主人公の引き立て役にしかならないような男キャラしか書けない作家が多い(特にWeb小説では)中にあっては異彩を放っていると思う。

 純粋に続きが楽しみな作品です。
 エタらず、面白いまま続いてくれるといいなということで一つ。


【ラノベ】艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!

2014-01-18 | ライトノベル
艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! (ファミ通文庫) 艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! (ファミ通文庫)
価格:¥ 672(税込)
発売日:2013-11-30

 読了。

 期待値が最低だったというのもあるんですが、それを差し引いても面白い作品でした。
 作者の築地俊彦さんは「登場キャラクターが総じてクズ」という致命的な欠陥を抱えている作家さんであり、『まぶらほ』、『けんぷふぁー』でチラ見しただけで不快になるというトラウマがあったりもしますが、今作は余所様のキャラクターであることに配慮してかそういう部分が抑えられていてよかったです。
 以下雑感。

・ぶっちゃけ『艦これ』という作品自体が、ベースとなる設定部分があまりにも曖昧すぎて〝創作〟しづらい(好き勝手にできるという意味ではしやすいですが)コンテンツなので、それを考えるとすごく巧みにバランスをとってまとめてあると思う。戦闘描写とか大変だっただろうなあ。ベテラン作家さんの面目躍如という感じ。

・序盤~中盤までは淡々と物語が進行しているように感じたが、終盤の盛り上がりはとてもよかった。特に陽炎の「砲雷撃戦用意!」の台詞と、そこからの展開が熱すぎる。逃げきれない? ならば立ち向かう! という潔さは、実際にゲームで陽炎以下駆逐艦たちを育成している身からするとジーンとくるものがある。まあ、うちの駆逐艦娘たちは5-3ボスからS勝利をもぎとってきますが(娘自慢)

・曙に命令してわざと部屋をぶっ壊させてる提督のゲスっぷりに「ああ……またか……」と思ったけど、最終的には意外とキレ者っぽい設定だったので、良い意味で予想を裏切られた。好きな二次創作『艦これ』漫画で、『やる気ねえ提督と龍田さん』っていう作品があって、それに出てくる提督っぽいのが非常にベネ。

・キャラクターに関しては、陽炎視点ということもあって、駆逐艦以外の(出番があったとはいえ)金剛姉妹のキャラクターがハッキリしなかったり、愛宕と高雄が得体の知れない存在すぎてピンとこない部分があるのは少し残念。このへんは次巻以降に期待。「鳳翔さんや雷に甘えにいく」という一文を読むと、そのあたりの人気キャラが登場するといいなと。

・ただまあ、問題点がないわけではなく、個人的には相変わらずモブキャラの描写などに底意地の悪さが透けて見えるのは大きなマイナス点だった陽炎たちは落ちこぼれで、問題児で、それでも最終的には周囲に認められる、というストーリーラインにおけるプロセスを全て理解したうえで、やはり公然と陰口が叩かれるような環境を快いものだとは思えない。築地さんはおそらくコメディ色を交えて「多少過激な表現」を使っているんだろうけど、『まぶらほ』の主人公のクラスメイトたちみたいなのは読んでても不愉快なだけで全く面白くないので、このへんのバランスが崩れないかどうか不安が残る。

・このへんのキャラクターというか、人物描写みたいな部分は、築地さんはやはり苦手なのかなと納得してしまうところがあって、例えば今回のエピソードだと潮の立ち回りにすげぇ違和感がある。曙が捻くれた原因を話して聞かせるシーンで、読者目線だと「え? それって全部オマエ(潮)が悪いんじゃねえの」と感じるような話を他人事のように語る精神構造はどうなってんだろ、的な。あのあたりをもう少し上手く書けると、より作品がよくなると思うけど、さすがにもう伸びしろはないだろうなあ。

・あと、最初に書いたように、ベースとなる設定が曖昧な作品なので、「カープ」、「サンフレッチェ」といった現代世界の固有名詞を使うとチープ感があるのでやめてもらいたい。

 思いのほか楽しめたので次も買うと思いますっつーことで一つ。


【ラノベ】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4

2014-01-12 | ライトノベル
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4 (GA文庫) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4 (GA文庫)
価格:¥ 651(税込)
発売日:2013-12-16

 読了。

 積み読がそろそろマズイことになっていたので崩そうと思ったら、比較的最近発売したばかりのコレから読んでしまうあたり業が深いというかなんというか。
 とにかく、登場人物の立ち居振る舞いが小気味良くて好きな作品の最新巻ですよっと。
 ……限定冊子つきのほうを買えば良かったと後悔したのも、すでに昨年の話やね!
 以下雑感。

・ざっくり言うと「PTメンバーを増やそう!」というのがテーマだった第4巻。果たしてどんな新キャラかと思ったら、非常に好感の持てる男! キャラ! で良い方向に予想を裏切られた。この手の作品だと、主人公以外は女子のハーレムPTになることが珍しくないので、バランスを考えても非常にイイ感じだと思う。

・メンバーを決めるまでの一悶着の落としどころが相変わらず好みだったというのは、好きな作品がキチンと好きなままでいてくれて嬉しい限り。「ベルが有名になって有象無象が近づいてくる→有象無象をこらしめる→ヴェルフと出会って臨時PTを組んでお互いに信頼を得る」というのが大まかな流れなわけだけど、ベルとヴェルフはもちろんのこと、二人に絡む他のキャラ(神様やらメイドやら)が、このエピソードの中でしっかりと個性を発揮しているのは何気にスゴイと思う。想定したストーリーラインに執着するあまりキャラクター描写が疎かになってしまったり、逆にキャラクター描写に注力した結果ストーリーラインに無理が出たりすることが少なくないだけに、エピソードを踏まえてキャラクターを掘り下げることができるあたりに作家さんの自力を感じる

・ベルが一足飛びに強くなっていくのは俺TUEE感があっていいが、どこかに落とし穴があるんじゃないかというふうにも思えて少しヒヤヒヤする。ぶっちゃけ「挫折」というのは、どこかで描く必要があると思うのだが、この「挫折」の描き方が悪いと一気につまらなくなりかねないので、今の段階では期待と不安半々といったところ。まー、ここまでの流れを見る限り大丈夫だと思いますが。

・二つの短編がどちらも面白かった。『女神へのカンパネラ』は、そうだよねー神様かわいいよねーみたいなニヤニヤ話だからともかくとして、『クエスト×クエスト』の意外なまでのシリアス展開で、かつキッチリと『ダンジョン~』らしくまとめていたのは驚いた。このエピソードにおいて何よりスゲェと思ったのは、ナァーザがベルを騙していたというのを、読者目線で許せてしまうというところ。許すまでの経緯や、落としどころに納得がいかないと、こういうのってサムイだめの話になってしまうのに、大したものだと思う。この手の「少しもやっとするエピソード」を上手いことまとめられる作家さんは大好き!

 つーわけで、文句のつけようがない一冊でしたということで一つ。
 なにやら15日にはスピンオフ作品も発売するということらしいので、そちらも楽しみにしたいと思います。


【ラノベ】ラブライブ!School idol diary ~矢澤にこ~

2014-01-10 | ライトノベル
ラブライブ! School idol diary ~矢澤にこ~ ラブライブ! School idol diary ~矢澤にこ~
価格:¥ 819(税込)
発売日:2013-12-27

 読了。

 アニメとは違った形で掘り下げられた二年生。アニメでは見られなかった面が描写された一年生。
 そして、古参ラブライバーの友人からは「アニメで一番キャラが変わっていたのは三年生の三人」という話を聞いていたので、実はもっとも内容を楽しみにしていた三年生パートが始まりました。

 結論:にこはメッチャ良い子ニコ!

 ちゅうか、アニメのにことは完全に別人ですね……。身も蓋もないことを言うと、アニメの場合は視聴者がわかりやすいように、かなりキャラクターがデフォルメされていたんだなーと。
 これは『ラブライブ!』に限ったことではなく、ラノベや漫画がアニメ化するときにもしばしば見られるケースなんですが、とにかく短い尺で「このキャラはこういう子!」という印象を植え付けるために、わかりやすさが最重要視されるんですね。
 具体的には、にこの場合であれば「アイドルヲタ」とか「かわいこぶる」といった要素がかなり強調されていて、そのせいで腹黒キャラという印象を抱いた人は多いんじゃないでしょうか。や、僕もそのうちのひとりなんですけど。
 ところが、この『School idol diary』を読むと、にこが腹黒であるという印象はまったく受けません。かつてアニメ版を見た古参ラブライバーの友人が、三年生のキャラクターが原作と一番違うという話をしていたんですが、まさかこのような形でソレを実感することになるとはなあ……。
 いやもう、ぶっちゃけ100%こっちの『School idol diary』版のにこのほうが可愛いです
 最初の胸を大きくしようとするエピソードや、二番目のブログのエピソードなんかは、アニメ版のキャラであればもっとギスギスした雰囲気になりそうなものですけど、そういう不穏な気配が微塵も感じられない展開になるのが逆にすげーと思いました。
 あと、自分の家を他のメンバーに見せたくないというのも、書き方によってはすごく微妙なエピソードになりそうなのに、絶妙なバランスでほろりとくる話に仕立て上げられているんですよね。
 ううむ、これは残るエリーチカと希のダイアリーも楽しみになってきました。大期待です。

 しかし、にこの双子の妹かわいいわー(´▽`)>やっぱり駆逐艦は最高だぜ!←