化学系エンジニアの独り言

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香港のデモ

2019-10-05 | 社会
心情的にはもちろん香港人の味方です。それははっきりしています。

でも今のデモを見ているとこれでいいのだろうかと思ってしまいます。

1)高校生が打たれたのは可哀想だし、警察は攻められるべきです。
でもデモ参加者を見るとヘルメットにガスマスク、手には鉄棒を振り回しています。警察という武装組織に民間人が武装して対抗しようというのは無理があります。打たれた高校生に全く非がないとは言えないのでは、と感じてしまいます。
武装して対抗しても最終的には警察にはかないません。日本の1970年代の学生運動を見ているようです。結局あれは過激派という副産物を生んだだけで何も変わらなかった。過激になれば一般民衆も引いてしまいます。

2)too little too late
犯人を本土に引き渡す法律は棚上げでなく、一旦白紙に戻りました。香港政府(中国共産党)としては大変な譲歩だと思います。要求は5か条あって、其のうちの一つだけでは成果が少なすぎる。だからデモを続けるという論理だそうな。
でもすべての要求を通すまでと突っ張ってしまったら交渉になりません。

3)1国2制度
返還後50年という約束です。とすればあと二十数年もすれば其の約束の期限が来ます。その後は1国1制度になると考えるのは当然。それでは困るので今から何とかしたい、ということであれば、もっと長期的な戦略が必要です。

今から二十数年前にカナダ・エドモントンのダウンタウンの家を借りて住んでました。大家さんは中国からの移民でした。ご主人は建築設計士で其の家を建てたそうですが、もっと郊外に別の家を建てたので、ダウンタウンにある家は貸しているとか。ご主人はほとんど英語はできませんでしたので、家賃等の交渉は奥さんとしました。

聞けば香港出身で、香港にも自宅・不動産があると言ってました。中国に返還されたら自分の財産が没収されてしまうかもしれないので、返還時には香港に帰って其の家にいると言ってたのを思い出しました。


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