化学系エンジニアの独り言

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行動変容の先には何があるのか

2020-04-12 | 社会
なぜCOVID-19はこれほど恐れられているか?〜過度に恐れる必要はないが、決して敵を甘くみてはいけない!
元大阪大学総長の平野先生の文章をネットで見つけました。これまで疑問に思っていたことが分かるようになりました。
https://www.data-max.co.jp/article/35026

一番大きいのはCovid-19への対応の時間軸を教えてくれることです。

以下引用です。(一部要約)
COVID-19との戦いは100メートル競争(水際作戦は100メートル競争です)ではなく、パンデミックになった現時点では、1万メートル競争、あるいはフルマラソンであることを認識する必要性があります。ペース配分を十分に考えて走る(対策を立てる)必要があるといいます。

なぜ新型コロナウイルス感染症は恐れられているのか?季節性インフルエンザ(毎年60万人が死亡)となにが異なるのか?
季節性インフルエンザはワクチンと治療薬がありますが、新型コロナウイルスに対してはワクチンも治療薬もないからといいます。

何もせずに放置すると終息するまでに、日本では最悪、70万人から250万人、世界では1.9億人が死亡する。

ワクチン開発は終息を早めるための要だが、開発に少なくても2−3年あるいはそれ以上かかる(1年で可能というのは気休め)。

治療薬の開発により死亡者の数を減らすことができるが、新しく治療薬を開発するためには5~10年はかかる。既存の治療薬の中に効果があるものがあれば最短数ヶ月以内に治療現場で使用可能になる可能性がある。

今後、終息までに1−2年はかかるので、長期戦(1万メートル競争)と考えて心の準備や日常生活を可能な限り正常に続ける工夫、そして仕事も可能な限り正常な活動ができる個人的な工夫(会社/組織/国としての工夫は当然必要)をしていかなければならない。各地域では流行の波を起こしながら、最終的に国民の30−60%が感染して免疫を獲得するまでは終息はしないと考えられる。

今回のケースでは、ワクチンがないので、60%の人が感染するまで終息しないことを意味します。これを日本に当てはめると1.2億人の60%すなわち7200万人が感染しなければ終息しません。死亡率を仮に1%としても72万人がなくなります。3.5%なら252万人が亡くなる計算になります。

少なくとも言えることはこの先1−2ヶ月で終息するものではないと言うことです。幸いにもはしかのように空気感染ではなく、飛沫感染なので、手洗いを励行して、3条件を厳格に実行すれば感染は防ぐことが可能です。過度に恐れる必要はありません。

以上ですが、どうでしょう。
こんな事を政府が公式に発表すれば国中がパニックになりますね。だから、今の医療体制で対応できるだけに感染者を押さえて時間稼ぎをする。そのゴールはワクチンが開発されるまでとなります。
確かに感染症対策班の尾身先生が時間稼ぎをすると言っていたのは、そういうことかと分かりました。

国民には行動変容をお願いしたいといいます。行動変容という言葉を初めて聞きましたが、要は習慣を変えるということですね。週末の会社帰りに一杯やってく。休みの日は大きなモールにショッピングに行く。家族や友人と飲み会をする。こういった習慣を変えないといけないわけです。1-2ヶ月ならばなんとか我慢することになりますが、1-2年となれば我慢じゃなくて習慣を変えていく必要があります。

休業補償や給付金は必要ですが、1-2年もづっと補償し続けることは無理ですね。補償で今を凌ぐとして、この先1-2年をどうしていくかが大事ですね。

これは飲み屋さんだけの話じゃなくて、自分の身のこととして、個人としてどう対応していくかも考えなければ。自宅勤務が6週間になりますが、この状態が1-2年続くという前提で仕事と自分の生活を根本から変容させる事を考えていこう。でも、一生じゃなくて1-2年という目安はあるので、その時間軸を踏まえてやっていこう。


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