化学系エンジニアの独り言

時の話題や記事の備忘録

投票率連動型議員定数決定について

2013-01-20 | 社会
以前にも一度取り上げましたが、もう一度かんがえてみました。
投票率を上げて政治への関心を高める方策です。

簡単のため全国の議員定数を100人として100の選挙区があるとします。まず全国平均の投票率から議員定数を決定します。例えが投票率が64%なら64人が確定定員となります。次いで100の選挙区ごとの投票率から上位64区を当選区に決めます。つまり下位36選挙区からは当選者が出ません。こうすれば、立候補者も投票する国民も投票率を上げることに務めるはずです。

どれだけ次点に差をつけても、その選挙区の投票率が低いと当選できませんから投票率をあげようと立候補者は考えるはずです。
住民も投票率が低いと自分たちの代表を国会に送れないので、投票に行くようになるのではないでしょうか?

こうすれば、投票率が低い方が自分の党に有利だとか、投票にいかずに家で寝ていて欲しいなどというバカな考えもなくなります。

こうなれば投票率をあげるため投票方法にも改善が行われるはずです。期日前投票の更なる改善やインターネット投票なども検討されるのではないでしょうか。


原発敗戦

2013-01-13 | エネルギー
人から勧められた本ですが、共感するところが多かった。表題や序章に大日本帝国などの言葉が述べられ少々過激的ですが、要は原子力発電を順次減少させて化石燃料発電と再生可能エネルギーを補完的に使用する社会にするという主張です。

著者はエンジニアリング会社で長年エネルギープラントやや石油化学プラントの設計、建設と運転に従事してきた技術者です。その豊富な経験から原発の設計・建設・運転について技術的矛盾を指摘し、多様な再生可能エネルギー利用技術の導入をその効率とコストの面から縦横無尽に語ってくれています。

現状の原子力発電プラントは安全面の設計矛盾と放射性廃棄物の処理に解決できない課題を抱えており、従ってその新設は困難と見ています。卒原発とか脱原発という情緒的な言葉遊びでなく、技術屋らしく寿命となった炉を廃炉にするシナリオを提唱しています。これを「原発自然死シナリオ」と読んでいます。

地球温暖化への対応を「人為的温暖化説」として、警鐘をならします。温暖化現象は肯定するが、その原因は化石燃料燃焼による二酸化炭素の排出量増加ではなく、天体としての地球の挙動によるものという解釈を支持しています。

そしてこの二酸化炭素犯人説の呪縛から逃れ、化石燃料の効率的利用の促進を主張しています。さらに再生可能エネルギーの低コスト化と利用効率の向上、省エネを進めていきます。最終的には発電変動のある再生可能エネルギーを化石燃料発電で補完するシナリオを進めるというわけです。

元エンジニアリング会社の技術屋らしく、取り上げている技術は広範でその効率とコストの観点からの主張は納得するところが多くありました。例えば、燃料電池は高効率ではあるがコスト低下が期待できないので、主要エネルギー手段にはならないだろうとしています。

巻末の参考文献は100件近くに及びます。エネルギー供給という社会的な課題に技術面とコスト面から考察しているものです。いわゆる原子力村の住民でない技術屋の提言として大いに参考になると思います。


自家用車を止めました

2013-01-06 | 社会
昨年春、関東の私鉄沿線に引っ越したのを機会に自家用車を止めました。2000年に購入したホンダ・ステップワゴンを中古車屋に3万円で引き取ってもらいました。

良かったこと。
渋滞でイライラすることが無くなった。近所への買い物は自転車で充分です。ホームセンターで大きな物を買ったときはお店のトラックを借りて自宅まで運んでます。

自動車保有にかかる経費も無くなりました。
毎月の駐車場代、毎年の自動車税に2年に1度の車検、これらの支払いが無くなったのは結構大きいです。自動車本体の購入費も使用年数で割れば結構な金額になります。

デメリットというか不便な点。
雨の日の買い物はやっぱり自転車ではちょっとつらいかも。
公共交通機関で行けない、あるいは行くのが不便な所には遊びにいけない。

実家に用事があるときはレンタカーを借りてます。およそ2ヶ月に1回くらい、2泊3日(48時間)借りてますが、ガソリン代込みで2万円くらいでしょうか。

正直経済的に余裕があればやはり自家用車があった方がいいとも思いますが、取り敢えず今はこれで特別の不便は感じてません。