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沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

東御廻い(あがりうまーい)(2)

2006-10-10 | 琉球・首里城
7番目の場所は、「斎場御嶽(せーふぁうたき)」。国指定文化財で、世界遺産にも登録されています。
沖縄最高の聖地とされ、琉球の創世神アマミキヨ(アマミク)が、創ったといわれています。 斎場御嶽

この大きな切り石は、「三庫裏(さんぐーい)」と呼ばれ、斎場御嶽のシンボルです。
洞門の奥から、光が射し込み、風が流れてきます。

洞門の先は、狭い空間ですが、遙拝所(ようはいじょ)になっています。
ここからは、遠方に、久高島と海を拝むことが出来ます。
久高島は、琉球の国造りにちなむ神話や神の島として知られています。この偶然とは思えない岩石の形や配置が、神が造ったといわれる由来でしょうか。

また、「大庫理(うふぐーい)」と呼ばれる場所もあります。
ここは、聞得大君(きこえおおきみ)が即位する儀式の際の祭場です。
聞得大君は、琉球国の最高神女で、王の姉妹や母が王により任命されました。
大庫理とは、大きな部屋の意味です。

ここは、「寄満(ゆいんち)」と呼ばれるところ。
三庫理、大庫理、寄満は、同じ名称の場所が首里城内にもあるので、この場所は王権と深い関わりがあった、といわれています。

三庫裏の近くに、岩から垂れた鍾乳石が二つあります。
その下には、鍾乳石から滴り落ちる水を受けるように壷がおかれています。
この水滴は、天から流れてくる霊水とされ、御水(うびぃ)と呼ばれ、聞得大君の御水撫で(うびぃなで)に使われ、再生の効果があると信じられたそうです。
御水撫では、水の入った器に中指をひたし、額を三回撫でる呪法。