先週に予定していましたが、雨のために29日にしました。玉川上水駅から上流を歩くことにしました。夏の花は終わり、秋の花はこれからという感じでした。
この辺りでは柵が高くて花に近づいてみることはできません。鷹の台あたりとは違い、所々に明るい場所があうとり、ツリガネニンジンなどがあり、花は終わっていましたが、ツルボなどもたくさんあるようでした。
ツリガネニンジン
クヌギの樹液があるところにルリタテハが来ていました。「普通はキタテハやアカタテハなどがよくいて、ルリタテハは少ないのに、玉川上水ではルリタテハが一番多いですよね。サルトリイバラが食草です」
これはすばしこくて撮影できませんでしたが、すぐ近くにはアカボシゴマダラがいました。
アカボシゴマダラ
千手橋まで行くと40分ほど経っていたので、Uターンすることにしました。橋の近くにあるエノキは大樹調査でベストテンに入る大きい木です。
千手橋
エノキの大樹
「あ。赤くなった実がある」
とって口に含むと甘い味がしました。
「私も」
「あ、あまーい」
「父親が言ってたけど、昔は子供のおやつにお金を使うということはなくて、子供はエノキやムクノキの実はおやつがわりに食べたそうです」
「へー」
南側(右岸)を戻りましたが、ここは歩道が広く、南側に樹林があり、シラヤマギクやノコンギクなどがよくあり、なかなかいい場所でした。
ノコンギク
「私は仙台が長いのですが、向こうのノコンギクは名前の通り、紫いろですが、玉川上水のものはほぼ白で、違う感じがします」
「ユウガギクとどう違うの?」
「ユウガギクは下の枝が長く、上の枝が短く、花が平面的になります」
「へえ」
メドハギがあり、なかなか花がなかったのでいた。すが、しばらく行ったら花のついたものがありました。
メドハギ
「葉っぱは3枚に分かれています」
「ああ、ほんと。小さいのがたくさんあると思ってた」
「ヒガンバナとヤマユリでは全く印象が違いますが、よく見てみましょう。花1つを取り上げると、6枚の花びらからできています。前の3枚が本当の花びらで奥の3枚はガクです。そしてとても長いおすべと雌蕊が伸びています。その花がアンテナのように1箇所から放射状に出ています。花びらが細長く、しべが長いので、印象が違いますが、基本構造はヤマユリと同じです。そういう意味では同じユリ科のツルボも同じで、やはり6枚の花びらで、茎にびっしりつきます。カタクリももちろん同じです。」
ヒガンバナ
小さいシソ科の花が咲いており、後で調べたらイヌコウジュでした。
イヌコウジュ
以下に撮影した植物を紹介します。写真は撮りませんでしたが、イネ科としてはチカラシバ、メリケンカルカヤ、ススキ、ノガリヤス、アブラススキ、ネズミノオなどがありました。来月はもう少し秋の花が増えているはずです。
サンショウ果実
ダンドボロギク果実
エビヅル、果実
コナラ、ドングリ
ゴンズイ果実
ヤマユリ果実
イヌタデ
カラムシ
シラヤマギク
ツユクサ
千手橋
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