Fis-dur日記帳

博士課程院生Fis-durの日常

女医に疲れる

2005年04月09日 | Weblog
ある女医さんと話して疲れました。
同年代の人と世間話をしてたんじゃなくて、指導医なんですが。

・患者が急変したあとで、カルテの前日の隙間に「××に注意して診ていってください」
 なんて書くのはやめてほしい。そんなの前日に言わなかったじゃないか。。。
 結局はその××でなくて、急変した原因は別の病態だったけど。
・急変して心肺蘇生に近い状態になった時、どうして
 医者になってまだ丸1年たってないワタクシが、
 蘇生現場で緊急投与する薬剤の指示を出してるのでしょうか。。。
 すぐ循環器科や麻酔科の先生が駆けつけてくれて、助かりました。
 指導医+外来主治医の2人ともその場にいたのに。。。卒後10年くらいなのに。。。
 そりゃあ循環や呼吸とは普段全く関係ない科の先生たちですが。
・血液データもちゃんと読んでくれえ・・・と言いたかった。
 補正が必要な値をそのまま読んで、△△が低下してるなんて言わないでほしい。
 補正したらじゅ~ぶん正常値です。
・重症患者の治療に際して、ごく簡単な症例のやり方を参考に
 根拠も何もなく決めるのはやめてほしい。
 極めて安全・・・というよりほとんど無効な治療だと思います。
 そんなの指示簿に僕の名前で書くのが恥ずかしい。
・抗生物質を変更する時、起炎菌を想定してちゃんと有効なものを使ってほしい。
 併用するのは品がないとか、そんなのどうでもいいと思う。
 後で調べたら、僕の提案した抗生剤の組み合わせは
 原因微生物不明の重症肺炎に対する治療として、
 呼吸器学会のガイドラインと一致してました。
・低下している電解質を1日に複数回、採血して調べるのはいいと思うけど、
 時間単位で変化しないものまで何度も測るのは、無駄としか思えない。
・統合失調症の患者の投薬を、自分で別のに変えようというのは無茶です。
 ただでさえ尋常じゃない量を投与されている長期罹患例なんだし、
 その患者を診てきた外来主治医が同じ病院にいるんだから、そちらに聞くべき。
・なんか監督されてる身として、すげ~不安です。
 この人には頼れない、自分がしっかりしてないと・・・と思った。


関係ないけど、1つ上の学年の女医さん(某旧帝大卒)は非常に優秀です。
先日まで救急外来で一緒に診察してて、1人診た後で、身体所見の取り方から
病歴のポイントまで色々と優しく教えてくれてたのだけど、
まだ自分にどれだけ足りない部分があるか思い知らされて
心の中でめちゃくちゃ凹むくらいの人です。
造作的にはごく普通の人ですが、知性と品とホワッとした雰囲気が同居してて
診察する様子を横で見ててファンになりました(〃 ̄ー ̄〃)

ま~女医さんにも色々いるということで。