複合動詞は連濁しないという規則性があるようですが、その根拠となる論文を探してみようとしたのですが、大学の図書館が利用できないので、中々思うように調査ができません。
今後のために、調べが付いたことだけでも忘れないように整理して記しておこうと思います。
まず、最初に確認したのは、手元にある以下の書籍です。
『日本語学 特集複合語・連語の文法』(2001.8 vol.20 pp.71~78)「 平安時代の複合動詞」(小島聡子)
(一部抜粋)「複合動詞」といわれるかどうかについては、異論も唱えられている。
アクセント研究など、主として形(音)の視点から、古くは動詞が連結した形であっても「複合」した一語になっているとはいえず、むしろ、単なる動詞の並列とみるべきであるという考えが提示されているのである。その論拠としては、複合動詞とおぼしき形につけられたアクセントには二箇所高いところが見られること、それぞれの動詞単独の形につけられているアクセントと変わらないこと、他の品詞間の複合語と異なり、動詞連続の場合連濁を起こさず、また助詞が介入する場合があることなどがあげられている。(金田一春彦(1953)「国語アクセント史の研究が何に役立つか」金田一博士古稀記念 言語民俗論叢)・吉沢典男(1952)「複合動詞について」『日本文学論究』第十冊)
「動詞連続の場合連濁を起こさず」について何らかの具体的な研究結果の記述があるのではないかと期待して、『金田一博士古稀記念 言語民俗論叢』を購入しました。もちろん古書です。3000円弱でゲット
が、ザット読んだところ、期待していた内容ではなく
最近読解力が衰えてきているので、もう1度じっくり読んでみようとは思いますが・・・
『日本文学論究』第十冊は、県内の図書館にはないようなので、しばらくおあずけ状態・・・
「複合動詞の研究」(日中言語研究と日本語教育研究会)という研究史を掲載されているサイトを見つけました。
古い順からまとめられていて大変助かります。参考にさせていただきたいと思います。
「助詞が介入する場合」については、以下の古語辞典に解説がありました。
『新明解古語辞典 第2版』(監修・金田一京介、編者代表・金田一春彦)、付録p1119 二 語句の区切り方
(前略) たとえば、「聞き入れる」「見咎める」のような複合動詞は、現代では一語であること疑いないが、少なくとも平安朝時代には中間に自由に助詞がとびこんで、「聞きも入れず」のような形になった。
三 2
(前略)~というような、いわゆる複合動詞である。これは、現代では一語として扱われているが、中世以前では実は二つの動詞の連続であった。
作業するとき、古文の教科書では「助詞が介入する場合」も複合動詞として扱うので、要注意です
今後のために、調べが付いたことだけでも忘れないように整理して記しておこうと思います。
まず、最初に確認したのは、手元にある以下の書籍です。
『日本語学 特集複合語・連語の文法』(2001.8 vol.20 pp.71~78)「 平安時代の複合動詞」(小島聡子)
(一部抜粋)「複合動詞」といわれるかどうかについては、異論も唱えられている。
アクセント研究など、主として形(音)の視点から、古くは動詞が連結した形であっても「複合」した一語になっているとはいえず、むしろ、単なる動詞の並列とみるべきであるという考えが提示されているのである。その論拠としては、複合動詞とおぼしき形につけられたアクセントには二箇所高いところが見られること、それぞれの動詞単独の形につけられているアクセントと変わらないこと、他の品詞間の複合語と異なり、動詞連続の場合連濁を起こさず、また助詞が介入する場合があることなどがあげられている。(金田一春彦(1953)「国語アクセント史の研究が何に役立つか」金田一博士古稀記念 言語民俗論叢)・吉沢典男(1952)「複合動詞について」『日本文学論究』第十冊)
「動詞連続の場合連濁を起こさず」について何らかの具体的な研究結果の記述があるのではないかと期待して、『金田一博士古稀記念 言語民俗論叢』を購入しました。もちろん古書です。3000円弱でゲット
が、ザット読んだところ、期待していた内容ではなく
最近読解力が衰えてきているので、もう1度じっくり読んでみようとは思いますが・・・
『日本文学論究』第十冊は、県内の図書館にはないようなので、しばらくおあずけ状態・・・
「複合動詞の研究」(日中言語研究と日本語教育研究会)という研究史を掲載されているサイトを見つけました。
古い順からまとめられていて大変助かります。参考にさせていただきたいと思います。
「助詞が介入する場合」については、以下の古語辞典に解説がありました。
『新明解古語辞典 第2版』(監修・金田一京介、編者代表・金田一春彦)、付録p1119 二 語句の区切り方
(前略) たとえば、「聞き入れる」「見咎める」のような複合動詞は、現代では一語であること疑いないが、少なくとも平安朝時代には中間に自由に助詞がとびこんで、「聞きも入れず」のような形になった。
三 2
(前略)~というような、いわゆる複合動詞である。これは、現代では一語として扱われているが、中世以前では実は二つの動詞の連続であった。
作業するとき、古文の教科書では「助詞が介入する場合」も複合動詞として扱うので、要注意です