データ入力をしていると、「そうそう」の切れ続きが問題になることがあります。
「そーそー」と一続きに書く場合と、「そー■そー」と区切って書く場合があるからです。
データ入力用のテキストには以下の用例があがっています。
1.『表記辞典』(p190) そーそー■いい■かおも■できない
2.『Q&A』(p48) そー■そー■その■とおり。
以下に国語辞典にある説明を抜き出してみました。
『岩波国語辞典』
そうそう <さうさう>
[副]《あとに打消し・反語を伴って》それほど長く。そんなにたびたび。
「そうそういい顔ばかりしては居られない」
「そうそう貸してやれるものか」
「そうそうは世話しきれない」
・「そう」を重ねた語。
『国語大辞典』
そう‐そう【然う然う】(さうさう)
〔副〕
1 「そう」を重ねて、繰り返し、または継続を表す。そんなにそんなに。そのようにずっと。
2 (あとに打消の語を伴って)それほどに。そんなに。「そんなにいつまでも」「そんなにたびたび」の意で使われることが多い。
「そうそうつき合ってもいられない」*浄・生玉心中‐上
「そうそうは見ていられず」
〔感動〕
1 今まで忘れていたことを思い出した時に用いる語。
「そうそう、午前中田中さんが見えましたよ」
2 相手のことばに同意する気持を表す語。
「そうそう、きみの言うとおりだ」
『広辞苑』第6版
そう‐そう【然う然う】サウサウ
[一]〔副〕
(否定または反語を伴って)そのように。それほど。
「そうそう長居もできぬ」
「そうそういい顔ばかりしていられるか」
[二]〔感〕
忘れていたことを思い出した時、また、相手のことばに積極的に同意する時にいう語。
「そうそう、君の言うとおりだ」
『大辞林』
そう-そう サウサウ 【然う然う】
[一] [0][1] (副)
(1)それほどに。そんなに。多く打ち消しの語を伴う。
「そうそう無理は言えない」
「そうそう相手にしてはいられない」
(2)繰り返したり,継続したりするさま。そのようにずっと。
[二] [1] (感)
(1)思い出したときに発する語。
「そうそう,電話するのを忘れていた」
(2)相手に対する同意や肯定の気持ちを表す語。
「そうそう,そのとおりだ」
『大辞泉』
そう‐そう【△然う△然う】さうさう
[一][副](あとに打消しの語や反語を伴って)そんなに。それほどに。
「そうそう遊んではいられない」
「そうそううまいぐあいにいくものか」
[二][感]
(1)忘れていたことをふと思い出したときに用いる語。
「そうそう、君に言うことがあった」
(2)相手の言葉や動作に賛意を表すときに用いる語。
「そうそう、そのとおりだ」
『新明解国語辞典』
そうそう サウサウ
[一][0][1](副)
無制限に続くものではないということを表わす。
「いくら好きだってそうそう〔=そんなに たくさん〕(は)食べられまい」
「そうそう〔そんなに〕長年月のことではあるまいと思う」
「そうそう〔そんなに何度も〕ねだられても無いものは無いのだ」
「そうそう〔そんなにいつまでも〕居られるわけのものじゃあるまい」
[二][1](感)
(一)忘れていたことを思い出した時に使う言葉。
「そうそう、いつかの千円を返してくれないか」
(二)相手の言った言葉に同意することを表わす。
「そうそう〔そうだ、そうだ〕、おっしゃる通りに違いありません」
『明鏡国語辞典』
そう‐そう【▽然う▽然う】サウサウ
(1)[副]《打ち消しや反語の表現を伴って》そんなに。それほどいつまでも。そんなにたびたび。
「そうそう休んでもいられない」
「そうそう無理は言えない」
「そうそううまくいくものか」
(2)[感] 不意に何かを思い出したときに発する語。「そうそう、君に伝言があった」__相手の言動に同意する気持ちを表す語。「そうそう、それでいいのだ」
以上のことから、冒頭の1.は「副詞」 2.は「感動詞」の用例と判断されます。
分りやすい判別法としては、「そうそう」を国語辞典の説明のことば、「そのように」「それほど」「そんなにたびたび」「そんなにいつまでも」などに置き換えてみる。
置き換えられるときは「副詞」で一続きに書く、ということですね。
これでもう迷うことはなさそうですね!
なお、文末に打消しの語があるときは一続きに書く、と聞いたことがありますが、それだけではなく「反語」の場合もありますので注意が必要ですね。
また、国語辞典で調べることによってこのようにいろいろな事が分ります。もっともっと辞典を活用したいものですね。

「そーそー」と一続きに書く場合と、「そー■そー」と区切って書く場合があるからです。
データ入力用のテキストには以下の用例があがっています。
1.『表記辞典』(p190) そーそー■いい■かおも■できない
2.『Q&A』(p48) そー■そー■その■とおり。
以下に国語辞典にある説明を抜き出してみました。
『岩波国語辞典』
そうそう <さうさう>
[副]《あとに打消し・反語を伴って》それほど長く。そんなにたびたび。
「そうそういい顔ばかりしては居られない」
「そうそう貸してやれるものか」
「そうそうは世話しきれない」
・「そう」を重ねた語。
『国語大辞典』
そう‐そう【然う然う】(さうさう)
〔副〕
1 「そう」を重ねて、繰り返し、または継続を表す。そんなにそんなに。そのようにずっと。
2 (あとに打消の語を伴って)それほどに。そんなに。「そんなにいつまでも」「そんなにたびたび」の意で使われることが多い。
「そうそうつき合ってもいられない」*浄・生玉心中‐上
「そうそうは見ていられず」
〔感動〕
1 今まで忘れていたことを思い出した時に用いる語。
「そうそう、午前中田中さんが見えましたよ」
2 相手のことばに同意する気持を表す語。
「そうそう、きみの言うとおりだ」
『広辞苑』第6版
そう‐そう【然う然う】サウサウ
[一]〔副〕
(否定または反語を伴って)そのように。それほど。
「そうそう長居もできぬ」
「そうそういい顔ばかりしていられるか」
[二]〔感〕
忘れていたことを思い出した時、また、相手のことばに積極的に同意する時にいう語。
「そうそう、君の言うとおりだ」
『大辞林』
そう-そう サウサウ 【然う然う】
[一] [0][1] (副)
(1)それほどに。そんなに。多く打ち消しの語を伴う。
「そうそう無理は言えない」
「そうそう相手にしてはいられない」
(2)繰り返したり,継続したりするさま。そのようにずっと。
[二] [1] (感)
(1)思い出したときに発する語。
「そうそう,電話するのを忘れていた」
(2)相手に対する同意や肯定の気持ちを表す語。
「そうそう,そのとおりだ」
『大辞泉』
そう‐そう【△然う△然う】さうさう
[一][副](あとに打消しの語や反語を伴って)そんなに。それほどに。
「そうそう遊んではいられない」
「そうそううまいぐあいにいくものか」
[二][感]
(1)忘れていたことをふと思い出したときに用いる語。
「そうそう、君に言うことがあった」
(2)相手の言葉や動作に賛意を表すときに用いる語。
「そうそう、そのとおりだ」
『新明解国語辞典』
そうそう サウサウ
[一][0][1](副)
無制限に続くものではないということを表わす。
「いくら好きだってそうそう〔=そんなに たくさん〕(は)食べられまい」
「そうそう〔そんなに〕長年月のことではあるまいと思う」
「そうそう〔そんなに何度も〕ねだられても無いものは無いのだ」
「そうそう〔そんなにいつまでも〕居られるわけのものじゃあるまい」
[二][1](感)
(一)忘れていたことを思い出した時に使う言葉。
「そうそう、いつかの千円を返してくれないか」
(二)相手の言った言葉に同意することを表わす。
「そうそう〔そうだ、そうだ〕、おっしゃる通りに違いありません」
『明鏡国語辞典』
そう‐そう【▽然う▽然う】サウサウ
(1)[副]《打ち消しや反語の表現を伴って》そんなに。それほどいつまでも。そんなにたびたび。
「そうそう休んでもいられない」
「そうそう無理は言えない」
「そうそううまくいくものか」
(2)[感] 不意に何かを思い出したときに発する語。「そうそう、君に伝言があった」__相手の言動に同意する気持ちを表す語。「そうそう、それでいいのだ」
以上のことから、冒頭の1.は「副詞」 2.は「感動詞」の用例と判断されます。
分りやすい判別法としては、「そうそう」を国語辞典の説明のことば、「そのように」「それほど」「そんなにたびたび」「そんなにいつまでも」などに置き換えてみる。
置き換えられるときは「副詞」で一続きに書く、ということですね。
これでもう迷うことはなさそうですね!
なお、文末に打消しの語があるときは一続きに書く、と聞いたことがありますが、それだけではなく「反語」の場合もありますので注意が必要ですね。
また、国語辞典で調べることによってこのようにいろいろな事が分ります。もっともっと辞典を活用したいものですね。
