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felice-sakura の日々戯言

パチンコが大好きな理系人間。鉄道写真とプラレールの収集が趣味。あと、萌えも少々… そんなオタクな人間の日々の戯言。

EF81301

2010-07-10 19:20:12 | 趣味の写真
鬱陶しい天気が続き、最近は何も撮りに行っていないので、ちょっと前に撮ったものを引っ張り出して紹介したい。

EF81301
現在はJR貨物に所属するEF81形電気機関車300番台の1号機。
国鉄時代の1973年に本州と九州間の関門トンネル区間専用として造られた機関車だ。
ところが、関門トンネル専用機としてこの区間で一生を過ごすと思われていた矢先、常磐・水戸線で使用されていたEF80の置き換え用として1978年に内郷機関区へ転属した。
寝台特急ゆうづる等を牽引し、6~7年関東で活躍後、1985年に再び古巣の門司機関区へ戻り、現在は関門トンネルを含む区間で活躍中である。


車齢も古く廃車の噂もあったこの機関車。
それが一昨年秋、突如として北陸本線に現れた
車両検査による機関車の不足を補う為に2008年の秋、富山機関区へ貸し出されたのだ。

元々北陸地方には縁の無い機関車だ。
この貸し出しはファンの間で当時ちょっとした騒ぎになったものだった。

動いている301を見れるのは最後の機会になるかも知れない。
そう思った私は北陸線へと車を走らせた。

貸し出し機の為の特別扱いなのか、この時は富山~松任までの運用限定で使用されていた。
撮影する為には松任以北へ行かなければならない。
ならばと撮影地に選んだのは、この区間の定番である倶利伽羅峠。
晴れればEF81301が引く貨物列車を順光で撮影できる。
そしてそこへ着いてみると…

既に同業者が20人くらい居たと思う。
やはり皆考える事は同じだった。。。

そして、そこで二十数年ぶりに見た301は、思っていた以上にヨレヨレだった。


さすがにこの状態を見ると、この貸し出しは廃車前提の走行距離調整なのかと思ったものだ。

しかし貸し出し終了後、このEF81301は全検(車で言う車検)を受け、今も元気に関門区間を含む九州で走っている。

今考えると、この時の貸し出しはかなりレアなものであり、EF81301は恐らく二度と北陸線を走る事は無いだろう。
少々無理してでも撮りに行っておいて良かったと思っている。
今後もし機会があれば九州でもう一度撮ってみたいものだな。