浪速の格闘技通信(MMA Ranker 浪速支部)

海外の格闘技の大会のカード、結果やニュースなどを逸早く探し、それについての感想や考察を書いていくブログです。

MMAカード情報

2006-09-21 | News
10月7日 Super Challenge

格闘技通信増刊号とグレイシーマガジンに以前お伝えしたブラジルの2階級豪華トーナメントSuper Challengeの全出場選手とライト級トーナメントの対戦カードが発表されてたのでここで選手の簡単なプロフィールを紹介したいと思います。
まず大激戦となりそうなライト級から。

ルシアーノ・アゼべド(9-2)vsヴィニシウス・ドラクリーノ(1-1)

アゼべドはマーシオ・クロマド率いるヘノヴァサオン・ファイト・チームに所属している選手で、ベースは勿論ルタ・リーブリです。今までの実績を挙げるとすればルタのリオデジャネイロ選手権優勝5回、ブラジル選手権優勝2回、03年ADCCブラジル予選ではデラヒーバから勝利しています。総合ではデビューから2連敗を喫するも、その後は連戦連勝。それと共に当初60㎏前半の体重で試合を行っていましたが序々に体重を増やしていき先月には武士道でマッハと73㎏契約で戦えるほどになりました。マッハにはTKO負けとなりましたが9勝中7戦を一本勝ちするなど極めの強い選手です。

ドラクリーノ(本名はヴィニシウス・マガリャエス)は98年ムンジアル黒帯ぺナ級準優勝、99年同級3位という成績を残しているグレイシー・バッハに所属している柔術家です。総合での戦績は1勝1敗で、デビュー戦は03年にブラジルで開催されたHeat FC2という大会でクレバー・ガウディノに肩固めを極め勝利。2戦目は日本では五味、三島、今成、矢野と対戦しているBTTのファビオ・メロと対戦。ここでは残念ながら1RTKO負けを喫しています。今大会ではPRIDEと同じく73㎏以下契約で行われるため柔術ではぺナ級(61.0kg~66.9kg)で試合を行ってるので体格差で苦戦すると思われます。


マウロ・シュシャ(5-2)vsホドリゴ・ダム(3-1)

シュシャはネバー・シャークというチームに所属していて、ルタ・リーブリをベースとする選手のようですがルタでの詳しい戦績などはわかりませんでした。01年に総合デビューして4連勝するも、Arena Extreme Combateという大会で行われたトーナメントでは決勝戦で敗れ初黒星。その17日後に早くも復帰戦を行い勝利しましたが今年の4月には今トーナメントのミドル級に出場するネガォンに腕十字で敗れております。

ダムは何かと話題性の耐えないMARSに参戦し2戦2勝の結果を残しているアライアンス柔術所属の柔術家です。柔術家でありながらその打撃はとても総合4戦目とは思えない切れ味を見せています。柔術での戦績は05年ムンジアル黒帯レーヴィ級・アブソルート級3位、05年ブラジリアン・カップ準優勝、05年ブラジリアン柔術ワールドカップ準優勝など素晴らしい結果を残していて、07年に開催されるADCC世界選手権の出場権も得ています。個人的には今トーナメントの優勝候補に一人だと思ってます。


ジーン・シウバ(12-5-3)vsレオナルド・サントス(1-1)

ジーン・シウバは昨年の7月に開催された武士道で五味がKOしたアゼーレドに対して追撃の打撃を加えたために五味vsシュートボクセの遺恨が発生し、五味撃破のためにシュートボクセから送りこまれた選手として記憶に新しいかと。ジーンは多くの選手がムエタイをべースとするCBAの中で柔術とカポエラをベースとする珍しい選手で、スタンドでは飛び蹴りや後ろ廻し蹴りといったトリッキーな技を得意としいて、寝技でも下からの三角絞めを武器にしており9つのサブミッションでの勝利の内4つを三角絞めを極めています。五味戦以降は元々主戦場にしていたCage Rageに戻るもシャオリンには一本負け、デイリーとは怪我による不完全燃焼なTKO勝利、モハメッドには不可解な判定負けとあまり良い結果が残せていません。

レオはノヴァ・ユニオン所属で、19歳の時にホイラーを追い込み、「グレイシー判定」で敗れたもののその天才的なスイープの巧さを世に知らしめました。その後も柔術で数々の好成績を残し、ここ最近だと04年個コパドムンド黒帯レーヴィ級準優勝、コパドブラジル黒帯レーヴィ級&無差別級優勝、05年ADCC77キロ以下級3位と凄まじい結果を残しています。総合は02年にデビュー戦でいきなり五味と対戦。序盤はレオが打撃で積極的に前に出て、バックも取るが序々に失速。ボクシングと、レスリング力で圧倒され判定負けに終わってます。そして今年の8月Guarafight 3で4年振りとなる試合を行い1Rチョークで一本を奪い見事初勝利。現在はアメリカで練習を行ってる模様。武士道で五味との再戦とか見てぇ~。


ミルトン・ヴィエイラ(5-4-1)vsジョニー・エドゥアルド(5-6)

ヴィエイラはブラジルでは「ミルチーニョ」という愛称で呼ばれているBTT所属の選手です。元々柔術ではなくルタ・リーブリの経験が10年以上あり、黒帯も保持しているほどの実力者です。BTTにはブスカペと共に03年に加入。スピニングチョークを武器にしておりMeca 11では武士道で五味と対戦したコスタにそのスピニングチョークで一本勝ち、昨年の武士道ではマッハと対戦し、長い手足を駆使した下からのサブミッションでマッハに腕十字を極めかけるなど善戦したものの判定負けに。その後DEEPで日本人相手の査定役のような感じになってしまい、戦績は1勝1敗1分とあまり振るわず。

エドゥアルドはノゲイラがコーチをしているチーム・ノゲイラ所属のストライカーですが総合での勝利はサブミッションが殆ど。99年のVale Tudo Japanで初来日し五味と対戦。3Rにチョークを極められるも1、2Rで五味相手に善戦しています。今年の2月にシュートボクシングで緒形健一と対戦予定でしたが来日後にホテルでぶっ倒れて救急車で病院に運ばれるとうアクシデントで試合が無くなってしまいました。正直このトーナメントの中では最弱ではないかと・・・。