なんか最近ボクサーの総合参戦が目立ちますね。どこまで本気なのかイマイチわからんけど。5階級制覇のフロイド・メイウェザーまで総合格闘技を批判したりと(その後「あれはリップサービス」とか言ってたが)ボクシング側も随分といきり立ってますねぇ。これが業界にどんな影響を与えるのか。
今回は総合に参戦した、もしくは参戦を表明しているボクサーの簡単な紹介でもしますか。まぁ、WOWOW見れるのにボクシングは滅多に見ないもんで詳しくはないんですが。
カーミット・シントロン(現IBFウェルター級王者)
ボクシング戦績28戦27勝1敗25KO
強烈なパンチ力を武器に積極的にKOを狙っていくスタイルから「The Killer (殺し屋) 」の異名を持つ選手だそうで。メイウェザーがUFCを批判するとダナ・ホワイトが「だったらショーン・シャークと戦え」と逆に挑発。メイウェザーがそれを拒否するとシントロンが「それなら俺がやったやる!」と反応。
なんでも以前レスリングをやってたそうで「俺は総合ルールでUFCファイターをボコボコにできる」だそうです。しかしダナは「シントロンはMMAファイターの誰とも戦いたいなんて思っちゃいない。誰もシントロンなんて知りゃしないんだ。」とのことです。
トミー・モリソン(元WBOヘビー級王者)
ボクシング戦績51戦47勝3敗1分41KO
映画「ロッキー5」でロッキーの弟子役を務め、93年にはジョージ・フォアマンに判定勝ちを収めWBO世界ヘビー級王座を獲得しています。しかし96年にエイズを引き起こすHIVウイルスに陽性反応が出て引退。ところが最近受けた3つの検査ではいずれも陰性と診断され、現役に復帰し2RTKO勝ち。
本人は「俺はジョージ・フォアマンという偉大な選手にも勝ってる。チャック・リデルなんて簡単にKOできる」と吼えています。一体その自信はどこから来るんだ。
モリソンは6月9日にWorld Fighting Championshipというイベントで150㎏を超える体重を誇るジョン・ストヴァーと総合ルールで対戦します。
レイ・マーサー(元WBOヘビー級王者)
ボクシング戦績41戦34勝6敗25KO
1988年ソウルオリンピックのアマチュアボクシングのヘビー級で金メダルを獲得。上で紹介したモリソンとも対戦経験があり、“ボクシング史上最も残忍なKOシーン”とも言われるほどのKOシーンを披露しています。
04年、05年にはK-1にも参戦し、武蔵とボンヤスキーという実力者相手に持ち味を出せずに敗戦(つってもその時点で40歳超えてるロートルのおっさんだが)。
6月23日に開催されるCage Fury Fighting Championship 5であのストリートファイト(と言うよりは素手の草ボクシングか)で有名なキンボ・スライスと総合ルールで対戦。ちなみに
公式サイトでの勝敗予想ではマーサーのKO勝ちという予想が多いようです。
西島洋介(元WBF世界クルーザー級王者)
ボクシング戦績27戦24勝2敗1分15KO 総合戦績4戦4敗
地下足袋姿に唐草模様のトランクス、「宇宙パンチ」「手裏剣パンチ」などの必殺技を持ち、97年には本人として初めてWBF世界クルーザー級王座を獲得した。
06年からはPRIDEデビューするもハントにKO負けするのを皮切りに寝技の下手さを露呈して3連続一本負けで現在4戦前敗。
フランソワ・ボタ(元IBF世界ヘビー級王者)
ボクシング戦績51戦44勝4敗2分28KO 総合戦績1戦1敗
デビュー戦から破竹の35連勝を飾り、空位となってたIBF世界ヘビー級王座をアクセル・シュルツと争い、判定勝ちで第11代王者となる。しかし試合後のドーピングチェックに抵触し無効試合となり、ベルトを剥奪される。
03年からはK-1にも参戦。ビッグマウスとは裏腹に5連敗を喫するがバンナを戦意喪失に追い込んでTKO勝ち、判定負けするもボンヤスキーをボディブローの連打で苦しめた。
04年のDynamite!!では秋山の総合デビュー戦の相手に狩り出され、一発のパンチも当てることなく腕十字で一本負け。
マイケル・ラーマ(元WBCアメリカ大陸ライトミドル級王者)
ボクシング戦績40戦29勝10敗1分20KO 総合戦績1戦1敗
強烈なボディブローをKOを量産することから「ボディースナッチャー」の異名を持つボクサーで、04年にはK-1 WORLD MAX 2004 世界王者対抗戦で須藤元気とK-1で対戦。得意のボディブローを何度か叩きこむが、須藤のバックブローでダウンを奪われ、最後は膝蹴りで右目上をカットしてTKO負け。
05年には何故か体重差のある秋山の相手に狩り出され、あえて関節技を狙わない秋山にマウントパンチでなぶり殺しにされる。
マイク・ベルナルド(元WBF世界ヘビー級)
ボクシング戦績13戦11勝1敗1分9KO 総合戦績1戦1分
まぁ、一応ベルトも獲得してたということで紹介w。
初期K-1で活躍した人気選手であり、数多くの名勝負や強烈なKOシーンを披露した功労者。
2000年にはダニエル・ジェリングと空位のWBF世界ヘビー級王座決定戦を争い、6RTKO勝ちし、タイトル獲得。しかしジェリングの王座決定戦時の戦績が1勝5敗だったこともあり物議を醸す。
総合では01年に高田延彦と対戦するが試合の殆どがお見合いのまま経過してしまし結果ドローに終わった。その後ボビー・オロゴンの総合デビュー戦の相手に決定するも首の怪我で欠場。
マット・スケルトン(現英連邦ヘビー級王者)
ボクシング戦績20戦19勝1敗18KO 総合戦績1戦1敗
この人の場合はボクシング始める前に総合やったからちと違うが・・・。
K-1時代は打たれ強さと馬力を武器にガツガツの相手に突進するスタイルで好成績を残すもファイトスタイル自体が地味なためか干される。
その後ボクシングに転向英国ヘビー級王者、英連邦ヘビー級王者、WBU世界ヘビー級王者を獲得するなど現在40歳とは思えない成長振り。
総合ではPRIDE17で当時誰もが対戦を拒否した白鯨エリクソンと対戦。いきなりフロントスープレックスでブン投げられると親指で頚動脈を押さえられて一本負け。
バタービーン(元IBA世界スーパーヘビー級王座)
ボクシング戦績88戦77勝7敗4分58KO 総合戦績14戦10勝3敗1分
身長180cm、体重180kgというとてもアスリートには見えない体型だが豪腕パンチを武器にKOを量産するコミカルボクサー。こなしたボクシングの試合の大半が4回戦であることから、「史上最強の4回戦ボーイ」の異名を持つ。キックルールでは2勝3敗と振るわなかったが、総合ではローカルな大会で連勝を続け、ジェームス・トンプソンをKO、ズールからアームロックで一本勝ちするなど意外と好成績を残しています。
ジェレミー・ウィリアムス(元WBCコンチネンタルアメリカス・ヘビー級王者)
ボクシング戦績47戦41勝5敗1分35KO 総合戦績3戦3勝
Half-Man、Half-Amazingという異名を持ち、過去にはIBCヘビー級王座やWBOヘビー級王座にも挑戦したこともある実力者でしたが打たれ弱さと体格の小ささが足を引っ張りトップ戦線には絡めなかった。
クートゥアやランペイジと総合の練習を行い昨年総合デビュー。戦績は現在3戦
3勝だがグラウンドになると攻めあぐねる場面もあり、ブレイクの速いIconルールに助けられてる部分もあります。
アート・ジマーソン(元IBCアメリカスライトヘビー級王者)
ボクシング戦績51戦33勝18敗17KO 総合戦績1戦1敗
伝説の第1回UFCに参戦したボクサー。当時素手での打撃が許された中で一人だけ片手にボクシンググローブをつけてホイス・グレイシーと対戦。その姿はまさにシオマネキ。当時の戦績は29勝5敗となかなかのものだったようです。