今回はUFC68でミレティッチ軍団のマクフェデリーズと対戦するマーティン・カンプマンの試合レビューをしようと思います。
カンプマンはヒットマンの異名を持つ総合では珍しいデンマーク人で、14勝の内6つがTKOで6つが一本勝ちとその名の通り相手を確実にしとめるトータルファイターです。ただUFCの本戦には出場経験がないので見たことないという人も結構いるんじゃないでしょうか?まぁ、決定力があるわりにはインパクトがないので見たことのある人も「どんな選手だっけ?」と思う人もいるかもしれないけどw。
ちなみに敗戦はデビュー戦での判定負け(相手はカンプマン戦以降試合なし)とロシアのアンドレイ・シモノフ相手にカットでのTKO負けの二つです。
2003年12月6日 vsトニー・ヴィアス
右はカンプマン、左がヴィアスです(なんかこの頃のカンプマンがミルコ・タイガーに見えるのは俺だけだろうか。肌の色とか、髪型とか、若干細身なとことか。)
対戦相手のヴィアスはこちらも総合では珍しいスペイン人で、この時点では総合1戦1勝。片やカンプマンは5勝1敗。
両腕を高く上げてガードの構えをとるヴィアスに対してカンプマンは左右のパンチで突っ込んで先制攻撃。この攻撃にビビッたのか、ヴィアスは思わず背中を向けて逃亡。
なんとか正面を向いたヴィアスはタックルにいくがあっさり切られて両者組み合う。カンプマンは組んだ状態からボディの膝蹴り、ヴィアスは倒そうと足をかけにいくが倒せず。しばらく金網への押し合いになった後両者離れる。
カンプマンのワンツーに対してヴィアスもパンチで応戦するが、ガードが高いくせにパンチを打つ際はガード空きまくりで危なっかしいヴィアス。
<ガード空きまくりのヴィアス>
カンプマンのオーバーハンドライトに合わしてヴィアスはタックルにいくがこれも切られてしまい自ら倒れて猪木・アリ状態。正面を向けばいいのにヴィアスは半身になりカンプマンにハーフガード気味に上を取られ、カンプマンは長いリーチを活かしてパウンドを打ち込んでいく。その内の一発がヴィアスの顔面の顔面にヒットし、思わず後ろを向いたヴィアスを見てレフェリーがすぐさま試合をストップ。
<カンプマンの左フックを喰らって後ろを向いてしまったヴィアス>
これに対してヴィアスはすぐに立ち上がり「効いてねぇよ!」「なんで止めるんだよ!」と、何故かレフェリーに文句言わず金網の外にいる誰かになんか言ってる。
しかもレフェリーに呼ばれると素直に従ってるし。この時もレフェリーに文句言えばいいのに別の誰かになんか叫んでるし。
<誰に文句言ってんだ?>
カンプマンの勝利がコールされるとがっくりとうな垂れるヴィアス。
う~ん、なんかあっさり終わりすぎてカンプマンがどう強いのかイマイチわからずw。まぁパンチも速いし、動きも良かったとは思うが。つっても3年程前の試合なんだけどね。
part2は暇があればそのうち。