浪速の格闘技通信(MMA Ranker 浪速支部)

海外の格闘技の大会のカード、結果やニュースなどを逸早く探し、それについての感想や考察を書いていくブログです。

MMA Result

2007-02-27 | Result
Rage in the Cage 91

○ジミー・アンブリッツvsリチャード・ヘール●(1RKO)


元KOTCスーパーヘビー級王者のジミー・アンブリッツが6年振りに出場。何故かRITCの公式サイトではアンブリッツのことを「元PRIDEファイター」と紹介されてます。アンブリッツはPRIDEには参戦してねぇって。どちらかと言えば「元Hero'sファイター」だし。数年前のPRIDEオーディションには参加してはいたけど。
今回の試合はアンブリッツが僅か53秒で対戦相手をKO。RITCはメイン級のカードは公式サイトで動画が配信されるけどこういうブルファイターが秒殺した試合って見なくても試合内容が想像できるから興味はないなぁ。

MMA Result

2007-02-24 | Result
International Fight League:Atlanta

<ドラゴンズvsウルフパック>
○ヴァグネイ・ファビアーノvsイアン・ラブランド●(1R肩固め)
○ウォジェック・カスゾウスキーvsジョン・クロン●(3R判定)
○マット・ホーウィッチvsブレント・ビューパルラント●(2Rアームロック)
○マイク・ドルセvsジム・アブリム●(1RTKO)
○ハファエル・フェイジャオvsデヴィン・コール●(2RTKO)

<レッドベアーズvsピットブルズ>
○エリック・オーウィングスvsピーター・カルジェヴィック●(2Rチョーク)
○デウソン・ペジシュンボvsマーク・ミラー●(3R判定)
○ファービオ・レオポルドvsクリス・アルバンディア●(1Rギロチン)
○ティム・ケネディvsダンテ・リベラ●(2RTKO)
○ブライアン・ヴェテルvsモー・フォウジ●(1Rアームロック)

<スーパーファイト>
○ロビー・ローラーvsエドゥアルド・パンプローナ●(3RTKO)


今回のIFLはアトランタで開催。
まずは前回対戦したニュートンとリンドランドが率いるドラゴンズとウルフパックが対戦。
ライト級戦ではレオ・サントスの実兄ヴァグネイが日本に来日経験のあるラブランドからテイクダウンを奪うとあっさりマウントを奪取。肩固めを極めて瞬殺しましてドラゴンズ先制。やっぱつぇえなこいつ。
2戦目のライトヘビー級戦ではウルフパックがイーブンに戻すと、ミドル級戦でホーウィッチが1Rからスタンドでの打撃、寝技でも圧倒すると2R開始早々にテイクダウンしてアームロックで一本。ウルフパックがリード。
続くウェルター級戦ではドルセがスタンドで右ストレートをヒットさせダウンを奪うと強烈なパウンドを落とし続けて僅か19秒でレフェリーストップ。この時点でウルフパックの勝利が確定。
しかしヘビー級戦ではノゲイラの元で練習している未知強フェイジャオン(ドラゴンズ)が登場し柔術家とは思えないパンチでコールを圧倒。コールはなんとかタックルでテイクダウンを狙うが殆どディフェンスされてしまい劣勢。2Rもフェイジャオンのパンチがコールの顔面を捕らえ続けて、コールはテイクダウンを潰されてなすすべなし。結局コールの鼻からの出血が酷い為試合がストップ。

続く対抗戦は今回が初参戦となるイゴール・ジノビエフと強豪柔術家が多数所属しているヘンゾ率いるピットブルズ。なんか以前紹介したベアーズのメンバーはロシア人ばっかだったんだけど、今見るとロシア人一人もいないぞw。
ライト級戦はオーウィングスがテイクダウンを奪うとサイドからアームロック狙い。カルジェヴィックはなんと耐えるがバックを奪われチョークを極めかけられるなど1Rから劣勢。2Rもあっさりテイクダウンからマウントを奪うとパウンド連打。カルジェヴィックが後ろを向いたとこにチョークを極めて勝利。ピットブルズが先制。
続く試合ではピットブルズから今年のADCCブラジル88kg級代表のペジシュンボが登場。内容はペジシュンボは全てのラウンドを通してグラウンドで圧倒。極めきることはできなかったもののポジショニングは完璧で対戦相手のミラーは殆ど何も出来ず。ピットブルズが連勝でリーチ。
ミドル級戦では柔術世界王者のレオポルドまで登場。試合開始早々にレオポルドのハイキックがクリーンヒット。これでふらついたアルバンディアだがなんとか踏ん張って両足タックルからスラムでテイクダウンを奪う。しかしグラウンドになれば柔術家の独壇場。下から足を利かせてアルバンディアに何もさせず、最後は下からギロチンを極めて勝利。ピットブルズの勝利が決定。
ライトヘビー級戦ではレッドベアースのケネディがTKO勝ちして一矢報いるも、ヘビー級戦はフォウジがヴェテルにアームロックで1分かからず敗戦。しかも試合後にヴェテルがフォウジに罵声を浴びせたために両チームのセコンドまでリングに乱入して乱闘騒ぎになるおまけつき。

スーパーファイトでは食中毒でIconを欠場したローラーとハイアンの弟子であるパンプローナが激突。ローラーの打撃を掻い潜るとパンプローナはギロチン狙いへ。これで極めるかと思われましたがローラーは脱出。2Rになるとパンプローナはギロチンで力を入れすぎたのかスタミナ切れ。ローラーは組み付いてから打撃をヒットさせ、2R終了間際にもパンチからハイキックをヒットさせてダウンを奪うもラウンド終了のゴングで仕留め切れず。3Rになってもローラーがスタンドでの打撃で優勢。クリンチから膝をヒットさせ、離れるパンチで攻める。そしてグラウンドで上になるとパウンドを落とし続けるとレフェリーが試合をストップ。

bodogFIGHT シーズン2Review part2

2007-02-22 | Review
OPは前回の2試合のハイライトで始まり。
今回はウェルター級での試合となり、第1試合はカナダのテイラー・ジャクソンとロシアのディミトリー・サモイロフがPPVマッチ出場権を賭けて対戦。ジャクソンはなかなかのイケ面だけど、サモイロフはすっごい怪しい目つきしてるw。しかも試合のコスチュームも普通の海パンっぽいしw。ジャクソンのセコンドにいるのは多分ビル・マフッド。
 
 まずは身長差で上まるサモイロフが離れた距離から鋭いジャブを飛ばす。両者とも一定の距離を保ってるためお互いヒットなし。リングサイドではアレキサンダーがいつもの冷た~い目つきで観戦中。
お互い接近してフックを打ち合う場面もあるが打撃の精度が低いのか、目がいいのかこれもヒットせず。しかしここでサモイロフがジャブで距離を詰めると胴タックルからジャクソンの足を担いでテイクダウンに成功。ジャクソンはギロチン気味に首を抱えるが外れると、サモイロフの両腕を抱え込んで完全にブレイク待ち。ものの10秒ほどでブレイクがかかりスタンドで再開。
サモイロフは再びジャブからタックルでテイクダウン。しかしジャクソンも倒れ際で踏ん張り立ち上がろうとするがサモイロフが上からがぶる。ジャクソンはなんとか立ち上がるがサモイロフが再びテイクダウンを奪い袈裟固めの状態へ。しばらくその状態で首を固めるが、ジャクソンは下半身を上手い具合に動かして体だけはサモイロフのバックを奪う。そして首が抜けると完全なバックマウントを奪取。
ジャクソンは足をロックすると側頭部にパウンド、さらにチョークを狙いにいく。ラウンド終了間際に強引に腕を首に捻じ込み極めかけるが惜しくも1R終了。

 1Rと同様にサモイロフが離れた位置からジャブを飛ばし、ジャクソンは手を出さずにどっしり構える。ジャクソンを左右のフックで飛び込んで組み付いてく。サモイロフは足払いでジャクソンを倒しかけるが自分もバランスを崩してしまいジャクソンに距離を取られる。
ここでしばらくお見合いが続くがサモイロフが突如ワンツーの連打で猛ラッシュを仕掛ける。一気にコーナーに押し込むとパンチの連打連打連打、さらに首相撲からの膝蹴りからパンチの連打。ジャクソンはフックで体を入れ替えてコーナーから脱出するがサモイロフは尚もパンチのラッシュでコーナーへ押し込む。首相撲から膝蹴りを3発ぶちこむとここで両者組み合う。
ジャクソンを体を入れ替えスタンドでサモイロフのバックを奪うと捻り倒すようにしてテイクダウン。亀の状態のサモイロフのサイドからボディのコツコツと膝蹴り。サモイロフも下からアームロックを狙うがジャクソンがパウンドで迎撃。サモイロフの体がロープの外で出てしまったためブレイクでスタンドから再開。
両者とも顔面真っ赤にしてヘロヘロ。手数ではややサモイロフが上だが両者ともクリーンヒットは殆どなし。サモイロフが先ほどのようにワンツーで前に出るがジャクソンの右フックがヒットしバランスを崩す。見合ったまま2R終了。

 立ち上がりはこれまでと全く一緒の展開。リーチに勝るサモイロフがフックを先に当てる場面もあるが後が続かない。サモイロフは滅茶苦茶なパンチで距離を潰すと組み付いていくがジャクソンが反り投げで返す。しかし上手く反り返すことができずサモイロフがマウントを奪取。脱出を試みるジャクソンに対してサモイロフが上から三角絞めを狙うが足が巻けずにスイープを許す。サモイロフはガードポジション。
パウンドを狙いたいジャクソンだが、サモイロフは長い足でガッチリとクロスガードするため思うようにパウンドが打てず膠着でブレイク。
スタンドに戻るとサモイロフは左のロングフック3連発。ジャクソンが離れるとジャブ、ロングフック、時折右ストレートを放ってくる。ジャクソンもサモイロフのパンチにフックを合わせようとするがヒットせず後退してコーナーに詰められる。サモイロフ2Rと同じようにコーナーでパンチと膝蹴りのラッシュ。しかし殆どガードの上からなので大きなダメージを与えることができない。ジャクソンも前に出るサモイロフに接近戦でフックやアッパーを返す。最後はサモイロフの膝蹴りを掴んでテイクダウンを奪ったとこで最終ラウンド終了。
 そしてこの試合の判定はドロー。「ドロー?PPVマッチ出場権を賭けての試合なのにドローなんてあるの?」と思ったのですが、この試合は視聴者がbodogの公式サイトで勝ったと思うほうに投票して、投票数が多かったほうが勝者になるそうです。


 両者のインタビューと練習風景が流れて入場。
両者とも軽快なステップでリングを徘徊。マスヴィダルの鋭いジャブに対してバーガーはバックステップでかわして時折右フックでカウンター狙い。両者ともキックすら出さないので殆どボクシングの試合みたい。
バーガーがミドルを蹴るとマスヴィダルもミドルで返す。細かいパンチの交換はあるもののお互いクリーンヒットはなし。その状態が淡々と続きこのまま1R終了かと思いきや、ラスト10秒のとこでマスヴィダルが片足タックル。しかし切られて上からがぶられたとこで1R終了

 このラウンドも序盤から細かいボクテク合戦。ボクシングの試合ならこの展開でもいいけど総合でこの状態が続くといい加減イライラしてくる。マスヴィダルがバーガーの右ストレートをサイドステップでかわすと胴タックルへ。マスヴィダルは首投げを狙うがバーガーが踏ん張り、逆にバーガーが足をかけてテイクダウンに成功。マスヴィダルは下からバーガーの腕や胴を抱え込んでディフェンス。バーガーが上体を起こしてパウンドを打ってくるとマスヴィダルは三角狙い。しかしバーガーはすぐに反応して立ち上がると飛び込みながらパウンド連打。これが数発マスヴィダルの顔面を捕らえる。マスヴィダルは蹴り上げで突き放そうとするがバーガーはお構いなしのパウンド連打でマスヴィダルの瞼から出血。マスヴィダルがガードポジションに直してからブレイクでスタンドへ。bodogは全体的にグラウンドでのブレイクが早い。
スタンドに戻るとマスヴィダルが積極的にパンチを放っていくがバーガーがバックステップでこれをいなす。マスヴィダルはパンチから片足タックルにいくがこれも上からがぶられる。バーガーが自分から離れるとミドルキック。マスヴィダルもパンチで返すがバーガーがこれに合わして片足タックルでテイクダウンに成功したとこで2R終了。

 細かいパンチの交換からバーガーが片足タックルへ。マスヴィダルがこれをがぶるとギロチン狙い。そのまま後方に回転するような形になるがまたがぶりの体勢へ。バーガーは首を抱えられたまま両足タックルを仕掛けてテイクダウン。しかしマスヴィダルはまだバーガーの首を抱えてギロチンへ。しかし足がロックできていないのですぐにバーガーに脱出されると逆に上を取られる。両者とも動きがないためブレイク。
マスヴィダルはジャブから両足タックルで突進。がぶられるがそのままコーナーに押し込んで組み合い。マスヴィダルは背負い投げを狙うが腕がすっぽ抜けてしまいバーガーに上を取られる。マスヴィダルは下からバーガーに片足タックルにいくがバーガーが踏ん張り組み合いへ。マスヴィダルはボディへパンチの連打、バーガーは首相撲から膝蹴りを2発放つと両者離れる。
マスヴィダルの大きな右フックに合わしてバーガーが片足タックルでテイクダウンに成功。しかし体がロープの外に出てしまったのでブレイクでスタンドから再開。
マスヴィダルのジャブに合わしてバーガーが片足タックルでテイクダウンに成功すたとこで最終ラウンド終了。
 判定はテイクダウンとパウンドでポイントを奪ったバーガーが判定勝利。これでウェルター級のPPV出場権マッチはサモイロフとジャクソンの勝者vsバーガーに決定。

MMA Result

2007-02-20 | Result
Real Fights

○エリカス・ペトライティスvsマリウス・ラズイスゼウスキー●(3Rドロー)
○バガ・アガエフvsアルトゥラス・リウティカ●(1RTKO)
○マクシス・ネヴォリアvsエドヴァルダス・ノルケリウナス●(2RTKO)
○ドナタス・ヴァルジスvsヴィータウナス・マルティンケヴィシウス●(2Rギロチン)
○ムラッド・ウスタエフvsライモナス・スタンシカス●(1R腕十字)
○オレスタス・ブラスデイキスvsレミギウス・ヴァイトケブシウス●(1RKO)


先月末に試合したばかりのエリカスが地元リトアニアで開催されたReal Fightsのメインイベントに登場。対戦相手は総合戦績2戦2敗のポーランド人マリウス・ラズイスゼウスキーという選手だったのですが、エリカスは意外にもこの試合をドローという結果で終えました。接戦の末のドローなのか、元々ZSTのように判定なしのドローなのか判断ができない。

ついでにエリカスが前回出場したラトビアのWFCAのハイライト動画を見つけました。
こちら
どうやらグラウンドでの頭部への膝蹴りも認められてるルールみたいで選手みんな随分とアグレッシブです。

MMA Result

2007-02-18 | Result
Ring of Fire 28:Evolution

○ドゥエイン・ラドウィックvs熊澤伸哉●(1Rサイドチョーク)
○アルビン・ロビンソンvsオリー・ブラッドストリート●(1Rチョーク)
○ドナルド・セローンvsライアン・ロバーツ●(1R腕十字)
○エリオット・マーシャルvsダミル・ミハロヴィック●(1RTKO)
○カルパッシオ・オーウェンズvsアンドレ・ウォーカー●(3RTKO)
○ヴェルン・バカvsジェラルド・ロヴァト●(2RTKO)
○ミッシェル・ワターソンvsアンドリー・ミラー●(3R判定)
○カマル・キーウィvsダニエル・グリフィン●(2RTKO)
○エリック・ファジアスvsケビン・カーター●(1Rギロチン)
○アーロン・トルジロvsロバート・ネーター●(1RTKO)
○ジェレミー・マレテレvsアルフレッド・コロナ●(3R判定)
○ケン・シーグリストvsジェイソン・マクドナルド●(1RTKO)
○エリック・バックvsケニー・メイ●(1R腕十字)


ドゥエイン・ラドウィックが1年振りに地元コロラドに凱旋。対戦相手は06年パンクラス・ネオブラッドトーナメントウェルター級準優勝の熊澤伸哉。日本人初のラドウィック越え(立ち技ルールはなしで)を目指した熊澤ですがスタンドでは組み付かれると顔面とボディの強烈な膝蹴り、さらにはマウントを奪われるなど1Rから劣勢。その後バックからチョークを狙われるがなんとか耐え抜き1Rは凌ぎ切る。しかし2Rになると再びグラウンドで上を取られサイドチョーク(肩固め?)を極められタップアウト。やはりラドウィックの牙城は高かったようです。

Ring of Fireライト級王者のアルビン・ロビンソンは今回1階級落としての試合となりました。ロビンソンは試合開始早々にブラッドストリート(すげぇ名前だな)をテイクダウン。さらにバックをあっさり奪い攻勢。ブラッドストリートはバックを奪われながら暴れるとリング外のテーブルまではみ出してしまう。試合はリング中央からロビンソンがバックを奪った状態で再開。ブラッドストリートはその状態で立ち上がるがロビンソンが一気にチョークを極めブラッドストリートをなぎ倒す。ブラッドストリートはあえなくタップアウト。

格闘ミニNEWS

2007-02-17 | News
「マーカス”コナン”シウヴェイラが復帰」

総合格闘技の創成期に活躍し、桜庭がブレイクし始めるキッカケとなった対戦相手として記憶に残っているマーカス・コナンが3月31日に総合復帰するそうです。
しかしコナンは現在42歳で主にATTで指導員をしており、総合の試合に至っては2002年にウェズ・シムスにTKO負けしたのが今のところ最後の試合となっています。
復帰戦の対戦相手となるのは総合戦績25勝31敗で、そこそこの実力のある選手には簡単に負ける程度のジョナサン・アイヴィー。別に強くはないけどコナンも総合経験の浅いシムズに負けてるし結果はどうなるかねぇ。
しっかしこの年齢でよく今更総合の試合をしようと思うなんで凄いなぁ。

bodogFIGHT シーズン2Review part1

2007-02-16 | Review
bodogの公式サイトでようやくbodogシーズン2の動画が配信され始めたのでレビューをしたいと思います。

動画が始まると舞台は木が枯れた山奥。すると奥から銃を構えた軍人が現れ、その後ろからは大砲を搭載してる戦車まで登場。そこにはシーズン2に参加する選手が集まっており、「こりゃあ何だ?」「俺が知るか」みたいな会話が。しかも軍人が選手に向かって銃を向けて構えたりと演出にしてはやたらと物騒な感じありまくり。意外にも選手達は真面目に危機感たっぷりの表情してるのが笑える。
すると戦車のハッチが開き、中からbodogのオーナーであるカルビン・エアーが現れすっげぇ笑顔で「ようこそ、ロシアへ」と随分と上機嫌に登場。

ここでオープニングムービーが流れて「様々な選手がこのロシアに集まり激しい戦いが行なわれるぜ!」みたいなことや、ヒョードルの練習風景が流れて「エメリヤーエンコ・ヒョードルがとうとうbodogに初参戦!」みたいなことが。最後に「今夜はブラックマンバvsホドリゴ・ダム、イーブス・エドワースvsマイク・ブラウンを放送」って感じ選手の顔で出るんだけどマンバだけすっごい笑顔w。簡単な選手紹介のあとに何故かフィル・バローニが出てきて試合予想みたいなこと言ってる(英語嫌いなんでよくわからんけど)。
選手個人のインタビューも流れて、マンバは相変わらずの笑顔で街中でもあの変なポーズを取ったりしてるのに対してダムはいたって真面目な表情でインタビュー。練習風景でも打撃中心のマンバに対してダムは寝技の練習とここでも対象的な両者。バローニに続いてジョシュまで出てきてなんか言ってるし。
聞いたこともないようなコメンテーターが試合についてなんか言った後に選手入場。無表情なダムに対してマンバは踊りながらハイテンションで入場。
試合会場では神殿の一室みたいな豪華な部屋で、格闘技をするにはいかにも不釣合いな感じでまくりw。


 グローブを合わせて試合開始、両者ともジャブを散らしながら様子見。やっぱこの階級だとマンバでけぇ。段々前に出始めたマンバに対してダムはリングをサークリングしながらここでも様子見。マンバは鋭いハイキックを放つが当たらず。
ダムは胴タックルにいくがマンバは横へ受け流して離れ際に膝蹴りを放つがこれもクリーンヒットせず。ダムはマンバの前蹴りに合わして胴タックル。コーナーに押し込んで倒そうとするが意外と腰が重いのかマンバが耐える。ダムは片足タックルに切り替えるが腰を落としてこれも防御。ただマンバはちょろちょろロープ掴んでる。
さらに両足タックルに切り替えたダムは片車のようにマンバを抱え上げて水車落としのように後方へ投げ飛ばす。しかもロープ際だったのでマンバはリングの外へ転落。しかしうまく受け身をとったみたいでマンバにダメージはなし。リング内に戻って試合再開。
序盤と同じように追うマンバに回るダム。マンバはハイキックや飛び膝を放つがガードの上。残り時間10秒のとこでマンバの右ストレートに合わしてダムが片足タックルにいくが腰を落として防御。ダムの背中に一発鉄槌を落としたとこで1R終了。ゴングと同時だったのか謝るマンバ。

 インタバールの間にbodogミュージックの宣伝して2R開始。
これまでの展開と同じようにマンバはジャブを散らして前に出て、ダムはバックステップやサイドステップしてサークリング。マンバも時折大きな右ストレートや前蹴りを仕掛けるがダムが下がるため殆どヒットせず。
ここでダムが突如正面から突っ込んできてマンバも膝を合わすが当たらず、両足タックルから片足タックルへ。マンバは上から押し付けて防御するがダムがそのまま足を引っこ抜くようにしてとうとうテイクダウンを奪うことに成功。マンバはガードの中に入れようとするがダムはさすが柔術黒帯と言った感じであっさりサイドポジションへ。
ニーオンザベリーで押さえ込み、マンバが立ち上がろうとしたとこへすかさずバックに回るダム。ここら辺の動きはすげぇ。ダムに背中につかれたたままマンバは立ち上がるがチョークを狙われ大ピンチ。ダムはマンバの顎を強引に腕で押し上げて一気にチョークへ。バランスを崩したマンバは前に倒れてタップ。
敗れたマンバだけど笑顔でインタビューに「ダムは強かったぁ」って感じで答えてるが印象的。ダムの顔面アップは怖すぎw。


続いてイーブスvsブラウン。両者ともインタビューに答えてるが何言ってんのかわかんねぇ。イーブスは忍者の覆面で入場かと思ったが普通のニット帽で入場。イーブスは中途半端に髪伸びてて若干違和感あるなぁ。
 両者グローブ合わせて試合開始。両者とも細かいフェイントを掛け合って大きな展開はないがイーブスが時折見せる右ストレートはなかなか切れてる感じ。
ブラウンはオーバーハンドライトから組み付き、横に振ってテイクダウンを狙うがイーブスが踏ん張りコーナーへ。ブラウンを両足タックルに切り替えて持ち上げてテイクダウンを奪いかけるがイーブスもすぐに立ち上がりスタンドで組み合い。
首相撲を狙ってきたイーブスの腕を振り解くとブラウンをバックに回りテイクダウンを狙うがこれもイーブスがすぐに立ち上がる。スタンドでバックをついたままコーナーへ押し込む。ブラウンはイーブスの腿裏に膝蹴りを打ち込む。
ブラウンをバックから捻り倒すように自分からマットに背中をつけてグラウンドに持ち込むが足がロックできてないのでイーブスに膝十字を狙われる。しかしブラウンが膝を畳んで防御したためイーブスは正面を向く。そこへブラウンが片足タックルにいくがイーブスは上から潰す。ブラウンは立ち上がり両足タックルにいくがイーブスが突き放してスタンドへ。
ブラウンは単発ながら威力のありそうなフック、イーブスは鋭いパンチや蹴りを放つがお互いクリーンヒットなく1R終了。

 2R、ブラウンは胴タックルで組み付いてテイクダウン狙いへ。イーブスも踏ん張るがブラウンが上手い内掛けでテイクダウンを奪う。しかしイーブスはバタフライガードでスペースを空けると後退して立ち上がることに成功。ブラウンを逃がさんとばかりに突っ込むがイーブスを首相撲からの膝蹴りで応戦。ブラウンも右フックで振り解くが離れ際にイーブスも強烈な右ハイ。
ブラウンの左のダブルから突進してクリンチアッパー。さらに組み付いてコーナーへ押し込むがイーブスが突き放す。
ブラウンはイーブスの放った右ミドルを掴んで右フック、そのままの勢いでテイクダウンに成功。イーブスはフルガード。左右のパンチをボディ、顔面に打ち分けるがイーブスは上手く防御。大きな展開がないためブレイクでスタンドで再開。
イーブスの左右のパンチがヒットするとブラウンは後退しながらクリンチアッパーで応戦。両者とも接近戦になるとパンチブンブン振り回してくる。組み合った状態で2R終了。

 最終ラウンド、イーブスのローが軽くブラウンの股間にヒットしたため一時中断。イーブスに注意が与えられ試合再開。
ブラウンの大きなパンチに対してイーブスは細かいパンチをパパンッと合わしてくる。ブラウンもフックから組み付くがイーブスもすぐさま突き放す。
片足タックルにきたブラウンにイーブスは蹴りを合わせるが、その蹴り足を掴まれもう片方の足を払われてテイクダウンを許す。ブラウンはこういう足の掛け方が上手い。ブラウンをコツコツとパウンドを落とすがクリーンヒットせず、イーブスはヒップスルーから立ち上がるがスタンドでブラウンにまたバックに回られる。ブラウンは腿の裏に膝蹴り。そしてさっきと同じようにブラウンは自ら後ろに倒れこんでグラウンド戦へ。しかしこれもイーブスが隙を見て立ち上がり距離を取る。
スタンドでのブラウンの右フックにバランスを崩したイーブスを思わず尻餅をつき、それを見たブラウンは突進。イーブスはすぐ立ち上がるが両足タックルでコーナーに押し込まれてテイクダウン。
イーブスは下からアームロックを狙うが極まらず、これもスタンドへ逃げるがブラウンがバックに回り腿の裏に膝蹴り。両者コーナーで向き合ったとこで試合終了。
判定でブラウンが勝利してライト級のbodog本戦出場権を賭けた試合はブラウンbsダムに決定だそうです。

BoutReview(マーティン・カンプマン part1)

2007-02-15 | Review
今回はUFC68でミレティッチ軍団のマクフェデリーズと対戦するマーティン・カンプマンの試合レビューをしようと思います。
カンプマンはヒットマンの異名を持つ総合では珍しいデンマーク人で、14勝の内6つがTKOで6つが一本勝ちとその名の通り相手を確実にしとめるトータルファイターです。ただUFCの本戦には出場経験がないので見たことないという人も結構いるんじゃないでしょうか?まぁ、決定力があるわりにはインパクトがないので見たことのある人も「どんな選手だっけ?」と思う人もいるかもしれないけどw。
ちなみに敗戦はデビュー戦での判定負け(相手はカンプマン戦以降試合なし)とロシアのアンドレイ・シモノフ相手にカットでのTKO負けの二つです。


2003年12月6日 vsトニー・ヴィアス


右はカンプマン、左がヴィアスです(なんかこの頃のカンプマンがミルコ・タイガーに見えるのは俺だけだろうか。肌の色とか、髪型とか、若干細身なとことか。)
対戦相手のヴィアスはこちらも総合では珍しいスペイン人で、この時点では総合1戦1勝。片やカンプマンは5勝1敗。
両腕を高く上げてガードの構えをとるヴィアスに対してカンプマンは左右のパンチで突っ込んで先制攻撃。この攻撃にビビッたのか、ヴィアスは思わず背中を向けて逃亡。


なんとか正面を向いたヴィアスはタックルにいくがあっさり切られて両者組み合う。カンプマンは組んだ状態からボディの膝蹴り、ヴィアスは倒そうと足をかけにいくが倒せず。しばらく金網への押し合いになった後両者離れる。
カンプマンのワンツーに対してヴィアスもパンチで応戦するが、ガードが高いくせにパンチを打つ際はガード空きまくりで危なっかしいヴィアス。

<ガード空きまくりのヴィアス>

カンプマンのオーバーハンドライトに合わしてヴィアスはタックルにいくがこれも切られてしまい自ら倒れて猪木・アリ状態。正面を向けばいいのにヴィアスは半身になりカンプマンにハーフガード気味に上を取られ、カンプマンは長いリーチを活かしてパウンドを打ち込んでいく。その内の一発がヴィアスの顔面の顔面にヒットし、思わず後ろを向いたヴィアスを見てレフェリーがすぐさま試合をストップ。

<カンプマンの左フックを喰らって後ろを向いてしまったヴィアス>

これに対してヴィアスはすぐに立ち上がり「効いてねぇよ!」「なんで止めるんだよ!」と、何故かレフェリーに文句言わず金網の外にいる誰かになんか言ってる。

しかもレフェリーに呼ばれると素直に従ってるし。この時もレフェリーに文句言えばいいのに別の誰かになんか叫んでるし。

<誰に文句言ってんだ?>
カンプマンの勝利がコールされるとがっくりとうな垂れるヴィアス。

う~ん、なんかあっさり終わりすぎてカンプマンがどう強いのかイマイチわからずw。まぁパンチも速いし、動きも良かったとは思うが。つっても3年程前の試合なんだけどね。
part2は暇があればそのうち。

格闘ミニNEWS

2007-02-14 | News
「柔術家のアンドレ・ガウバォンが総合デビューへ」

今年のADCCブラジル予選77Kg級で優勝、05年ムンジアル優勝、06年コパドムンド優勝などの実績があるブラザ柔術所属のアンドレ・ガウバォンが今年中に総合デビューするそうです。
既にボクシングの練習を始めており、ADCC世界選手権で優勝した後にデビューするんじゃないかと語っています。

MMA Result

2007-02-11 | Result
Total Fight Challenge 7

○ミゲル・トーレスvsチャールズ・ウィルソン●(3R三角絞め)
○トライスタン・ユンカーvsジェイソン・チャンバース●(1Rアームロック)
○ダン・ホーンブックルvsアレックス・カーター●(1R三角絞め)
○ジェッセ・クリントンvsエマーソン・ラッシング●(1Rチョーク)
○エディ・ウィンランドvsダン・スウィフト●(2R判定)
○アダム・マシジェウスキーvsボバン・シミック●(2R判定)
○ロベルト・ドレオンvsダイラン・スプロウル●(1RTKO)
○ホアン・デ・ジオス・マグアナvsクリス・リーディ●(1RTKO)


今日はアメリカのミシシッピではElite XC、イギリスのロンドンではCage Rage20と格オタにとっては非常に気になる大会が行われましたが、アメリカのインディアナ州で開催されたTotal Fight Challengeというローカル大会にも気になる選手が参戦してました
1月20日に開催される予定だったGracie Fighting Championshipsがチケットが売れないという理由で延期となりvsチャーリー・ヴァレンシアという好カードが消滅してしまったミゲル・トーレスがメインに登場。チャールズ・ウィルソンというローカルを主戦場にしている選手相手に3Rで三角絞めを極め、これで総合戦績は30勝1敗という化け物じみたものに。何度も言うが修斗はさっさとこいつを日本に呼べ!
「ツイスター」や「ラバーガード」で有名なエディ・ブラボーも弟子ジェイソン・チャンバースはセミに登場。昨年1月にプロデビューしてなんと1年間で12戦もこなしたユンカーと対戦しましたが1Rにあっさりとアームロックを極められて敗戦。なんかブラボーの弟子ってチャンバースやジェラルド・ストレベント、ビースト・オズディングも含めて言うほどビックリするようなのがいないな・・・・。ブラボーべた褒めのリスターもマーコートに負けちゃったし。