「水虫 驚きの感染ルート」
こんなテーマでテレビ放送があり最近 録画でみました。
・・・おどろきじゃないけれど・・・
水虫は「菌」なので条件が整えば、半年くらいは生きることができます。
これが「ウイルス」と違うところです。
「菌」は、芽胞という殻につつまれているので、その中で生き続けることができるのです。
「ウイルス」は、芽胞などはなく、むき出しの状態なので、条件が悪いとすぐに死んでしまいます。
水虫の菌は、皮膚の角質層、爪では爪の間の隙間に入り込みます。
こんなかんじ
白いひものようなものが水虫の菌です。
すごいですよ!戦ってる!
人間の体は、水虫の菌がやってくると、免疫細胞が菌を攻撃するんです!
これが、自己免疫細胞の働きです
本来人間は、薬などなくてもこうして自分の体を守るために
菌やウイルスと戦ってくれる自然治癒力がそなわっているのです
かゆい=水虫=ヤダ・・・と考えてしまいますが、菌と戦っていることがかゆみの原因なので、
かゆみがある=菌と戦ってくれている= 水虫の菌に感染していますよ、という体からのメッセージです。
かゆみによって、知らせてくれているといいうありがたいことなのです。
しかし、薬を塗って症状を抑えてしまうと、もう治った、と勘違いをしてしまいます。
すると、角質が厚くなり、かゆみ刺激がなくなってしまいます。
さらには、角質が厚いために、皮膚の新陳代謝が悪く、古く乾燥した角質が、ぽろぽろと
剥がれ落ちます。←
今回の番組では、これが水虫に感染する原因としています(家庭内感染)
もうひとつ・・・水虫はお風呂場ではだしの時に感染する確率よりも、
水虫菌に感染した角質が剥がれ落ちたものと接することで感染する確率のほうが高い、ということです。
イラストでは、角質が厚いことで
免疫細胞への伝達も弱く、菌と戦えなくなってしまう様子が描かれています。
なんとか戦ってくれても、すべての菌を死滅させることができません。
かゆみは個人差や皮膚のダメージによって感じ方が違うので、すべての人がかゆみを
感じるわけではないのですが、皮膚にダメージがあると、水虫の菌に感染しやすく、
皮膚が傷ついているので、菌を殺す力が弱ってしまっていると考えたほうがよい、
ということになります。
皮膚の表面で増殖する水虫と爪の隙間に入り込んで増殖する水虫とでは対策は少し異なりますが、
基本は、「
清潔と保湿」です。番組の中では、薬を塗り続けること と言っていたけど、それは違うかな・・・
自分の自己免疫力で菌と戦える状態にすることが大切だと思います。
清潔とは、皮膚の汚れを水でやさしく落とすこと、保湿とは、クリームを塗ること、です。
私がおすすめする保湿剤は、
ヴァセリン です。
ヴァセリンは、薬ではないので、毎日安全に使えることはもちろん、一度塗ると効果が
24時間持続してくれるので、皮膚にいろいろとよいのです。
*爪に関しては、爪の隙間に入った角質を取り除くことが困難なので、
専門家に相談したほうがよいです ☆
ここなど