グローリー / エドワード・ズウィック
122 min USA
Glory (1989)
Directed by Edward Zwick (1952-, Chicago). Screenplay by Kevin Jarre, original music by James Horner, cinematography by Freddie Francis. Performed by Matthew Broderick (Col. Robert Gould Shaw), Denzel Washington (Pvt. Trip) and Morgan Freeman (Sgt. Maj. John Rawlins).
デンゼル・ワシントンの表情が豊か。わかくて、最初は誰ともわからず見ていたけれど、反抗的な若者が深い共感をあらわすようになるまでの変化のなかで、はっと目をひかれる瞬間が何度かあって気づいた。このひと、うまく育てば大看板になるだろうとわかる。
主題は南北戦争を北軍側からえがいたもの。アフリカ系の兵士たちが主役になる。モーガン・フリーマンが安定していた。
最後の突撃前夜に兵士たちが語らう野営の場面が精神的な山場で、ここの演出は集中力があってひきつけられた。いく人かがスピーチをもとめられて思いを語る。ひっぱり出されて不器用な真情をことばにする若者の羞らいは、仲間たちがとりつづける低いリズムとおりおりの歌声でささえられる。感情の昂ぶりと一体感が、音と鼓動でみごとに伝わってきた。この台詞と音のかねあいはあらかじめスコアにしてあったかもしれない。レシタティヴの期待感というのかな、ひとの気持ちが音楽になってあふれ出すぎりぎり手前の瞬間、そこにこもる力のようなものがとらえられていた。
ズウィックは、最近では『ラスト・サムライ』を監督。そちらは脚本も手がけている。
Legends of the Fall (1994)
Courage Under Fire (1996)
The Last Samurai (2003)
メモリータグ■上官の命令で市民の家々を焼きはらう。窓から噴き出す炎を背景に、苦悩する主役のカット。
122 min USA
Glory (1989)
Directed by Edward Zwick (1952-, Chicago). Screenplay by Kevin Jarre, original music by James Horner, cinematography by Freddie Francis. Performed by Matthew Broderick (Col. Robert Gould Shaw), Denzel Washington (Pvt. Trip) and Morgan Freeman (Sgt. Maj. John Rawlins).
デンゼル・ワシントンの表情が豊か。わかくて、最初は誰ともわからず見ていたけれど、反抗的な若者が深い共感をあらわすようになるまでの変化のなかで、はっと目をひかれる瞬間が何度かあって気づいた。このひと、うまく育てば大看板になるだろうとわかる。
主題は南北戦争を北軍側からえがいたもの。アフリカ系の兵士たちが主役になる。モーガン・フリーマンが安定していた。
最後の突撃前夜に兵士たちが語らう野営の場面が精神的な山場で、ここの演出は集中力があってひきつけられた。いく人かがスピーチをもとめられて思いを語る。ひっぱり出されて不器用な真情をことばにする若者の羞らいは、仲間たちがとりつづける低いリズムとおりおりの歌声でささえられる。感情の昂ぶりと一体感が、音と鼓動でみごとに伝わってきた。この台詞と音のかねあいはあらかじめスコアにしてあったかもしれない。レシタティヴの期待感というのかな、ひとの気持ちが音楽になってあふれ出すぎりぎり手前の瞬間、そこにこもる力のようなものがとらえられていた。
ズウィックは、最近では『ラスト・サムライ』を監督。そちらは脚本も手がけている。
Legends of the Fall (1994)
Courage Under Fire (1996)
The Last Samurai (2003)
メモリータグ■上官の命令で市民の家々を焼きはらう。窓から噴き出す炎を背景に、苦悩する主役のカット。