アイ・アム・レジェンド / フランシス・ローレンス
101 min USA
I Am Legend (2007)
Directed by Francis Lawrence, written by Mark Protosevich and Akiva Goldsman based on a novel by Richard Matheson, also John William Corrington and Joyce Hooper Corrington (1971 screenplay). Cinematography by Andrew Lesnie, music by James Newton Howard, performed by Will Smith (Robert Neville), Kona (Sam, german shepherd), Alice Braga (Anna), Charlie Tahan (Ethan) and Emma Thompson (Dr. Alice Krippin).
アンドリュー・レスニーの映像が美しかった。逆光を効果的に使える撮影者で、透明な絵になっている。これまでに"The Lord of the Ring" や "King Kong" を撮っている。ジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽も響きがよかった。テレビドラマの"ER"のテーマを作曲したひとで、たぶん自身の持ち楽器はピアノ。鍵盤の和音に空気感がある。
物語は人類死滅系。終わってエンディングに入った瞬間「ようするにバイオハザード」という声が周囲からあがっていた(たしかに)。けれど脚本というか、語りの手順は悪くない。類似の設定が多いだけに、状況をみせていく語り口が重要になる。孤独な緊迫感をたもっていた。
監督をしたフランシス・ローレンスの感覚はやや粗いかもしれない、でも好みの問題です。ひっきりなしにライフルを構える主人公には感情移入がしにくいけれど、一人で自己防衛をつづけるサヴァイヴァーなら言動が荒れるほうが自然であると考えて、それを表現したということだと思う。
冒頭で、画期的な癌治療薬を開発した医師がワンシーンだけ出てくる。演じたのはエマ・トンプソンで、みじかいカットなのに印象的だった。
メモリータグ■人間がいなくなって雑草の生えたニューヨークの町を、シカたちが自由に走り回る。人間はいないほうがいいのかも? と一年に何回か考えることがあるのですけれど、この瞬間もそうでした。
101 min USA
I Am Legend (2007)
Directed by Francis Lawrence, written by Mark Protosevich and Akiva Goldsman based on a novel by Richard Matheson, also John William Corrington and Joyce Hooper Corrington (1971 screenplay). Cinematography by Andrew Lesnie, music by James Newton Howard, performed by Will Smith (Robert Neville), Kona (Sam, german shepherd), Alice Braga (Anna), Charlie Tahan (Ethan) and Emma Thompson (Dr. Alice Krippin).
アンドリュー・レスニーの映像が美しかった。逆光を効果的に使える撮影者で、透明な絵になっている。これまでに"The Lord of the Ring" や "King Kong" を撮っている。ジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽も響きがよかった。テレビドラマの"ER"のテーマを作曲したひとで、たぶん自身の持ち楽器はピアノ。鍵盤の和音に空気感がある。
物語は人類死滅系。終わってエンディングに入った瞬間「ようするにバイオハザード」という声が周囲からあがっていた(たしかに)。けれど脚本というか、語りの手順は悪くない。類似の設定が多いだけに、状況をみせていく語り口が重要になる。孤独な緊迫感をたもっていた。
監督をしたフランシス・ローレンスの感覚はやや粗いかもしれない、でも好みの問題です。ひっきりなしにライフルを構える主人公には感情移入がしにくいけれど、一人で自己防衛をつづけるサヴァイヴァーなら言動が荒れるほうが自然であると考えて、それを表現したということだと思う。
冒頭で、画期的な癌治療薬を開発した医師がワンシーンだけ出てくる。演じたのはエマ・トンプソンで、みじかいカットなのに印象的だった。
メモリータグ■人間がいなくなって雑草の生えたニューヨークの町を、シカたちが自由に走り回る。人間はいないほうがいいのかも? と一年に何回か考えることがあるのですけれど、この瞬間もそうでした。