映画と音楽そして旅

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(CD雑記帳) テネシー・ワルツ(2)  (パティ・ペイジ)

2006-01-06 18:47:39 | 音楽
 (前日の続き)
 私が今まで聴いていたのは主に歌謡曲でこの頃は、小畑実の「高原の駅よさようなら」とか菅原都々子「江ノ島エレジー」(悲歌だったかな?)などが私の愛唱歌でしたが、江利チエミの「テネシー・ワルツ」を聴いてからは、気が変わりジャズ・ポピュラー派に転向しました。
 レコードを買って来て家にあった手廻しの「蓄音機」で無理に聴きました。この機械はゼンマイを手で巻いて動力源にするので、巻き足らないと途中で止まってしまい、それを無理に廻すとレコードが痛んで余計に音が悪くなる‥と云う代物でした。しかし電源がなくてもちゃんと動くと云う当時では、すぐれものでしたがそれもやがては電気蓄音機‥「電蓄」に役目を譲りました。
 私の持っていたレコードは、その後「洋楽派」に転向した友人に譲ったので、今は手元にありません。その友人は昔にエリザベス・テイラーに出したフアン・レターの返事を貰ったことがありますが、その手紙もレコードも今は全く行方が判らないそうです。
 「蓄音機」は古物商のおっちゃんが持って行きましたが、当時は今で云う壊れた中古バイクみたいなもので「どうぞ どうぞ」と云う感じでしたが、大正時代ぐらいの物と思うので今から考えるとちょっと惜しい気持もします。
 パティ・ペイジの原語盤は従姉の持ち物でそれを聴いたり、ラジオを聴いたりしているうちに従姉が原語盤の歌詞つき譜面をくれました。それも今はどこかへいって仕舞ったようです。
 ラジオでレコードで聴いていた時には、「スイート」とか「ビューティフル」など、自分のイメージに都合の良い言葉しか聴きませんでしたが、歌詞を詳しく調べてみると‥それは失恋ソング…これはショックでした。

 パティ・ペイジはこの歌の大ヒットで彼女の名は一躍全米に知られることになりました。この曲の特徴は特殊録音による二重唱ですが、この頃はきっと珍しかったのでしょう。
 私のCD・BOXには彼女の歌うワルツが3曲ほどありますが、いずれも大ヒットした曲なのでいずれまた触れることもあると思います。
 この「テネシー・ワルツ」はその後テネシー州の州歌になり、これからも永遠に歌い継がれていく不滅の名曲になるでしょう。
 当時のジヤズ・ポピュラー界で「ワルツの女王)と云われた、パティ・ペイジは私が始めて耳にした外人歌手として、今でも強烈なインパクトを感じるのです。