イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

先日

2005-10-31 03:20:42 | 
エジプト誌のことをここに書いてから、
諦めきれずにねちねちと調べていたんですよ。
そうしたら、いくつか掘り出し物がありました。

1) Taschenという出版社が縮刷版のエジプト誌を出版していたらしい。
タイトルはずばり "Description de l'Egypte Edition complete".
amazonの該当ページその1その2
しかも安い。1000ページもあって、重量は1kg以上なのに、$20または 2500円。
無論、こういう採算が取れなそうな本は日本ではすぐさま品切れになるわけですが。
日本の中古は7000円ちかくするのね。
調べてみると、慶應の図書館にはフランス語版が、
東京の墨田区図書館には日本語版があることが判明。
早速週末に取り寄せて見比べてみたんですよ。
比較した結果、日本語版の方が紙はよいこと、
フランス語版には序文が仏英独の順で載っているが、
日本語版では仏英日であること、
図版の目次はどちらもフランス語でしか載っていないことが判明。
忠実に全部が載っています。つまり、博物編の部分も。
図版の向きを変えればもっと大きく載せられるのになぁ。

結果、フランス語版を購入することにしました。
そのためにamazon.comの方でもアフィリエイトを申し込み、
アフィリエイトを使って購入してみます。

ところで、マーケットプレイスの紹介に、"MINT"という単語がありました。
この単語、知らなかったのですが、
コレクション硬貨の一つに、ミントセットというものがあるのを思い出しました。
このミントの意味も知らなかったのですが、
二つをあわせることで理解しました。
こんなちょっとしたときに雑学が役に立つと気分がいいですな。

2) 雄松堂が「古代エジプトの栄光―ナポレオン『エジプト誌』図録聚英」という図録を出している。
amazonの該当ページ
これは2万円する。
慶應の図書館にあったので借りてみると、かなり大きい。
図版はほとんどが白黒ですな。
エジプト誌の図版は手彩色だから、初版300部のうち、
ナポレオンに献呈されたといわれている200部以外は白黒が多いらしい。
その白黒の版を底本にしたのだろうか。
ちなみに、Taschen版は底本が明示されていないけれど、カラーが多い。
多分、手彩色だった部分は全てカラーになっているのではなかろうか。
雄松堂版はオリジナルの考古学編からめぼしい図版を抜粋している。
Taschenよりは相当大きく、細部まで楽しむことができる。

3) かのアラマタ氏がここでも登場する。(最近特にアラマタ率高いなぁ。)
「アラマタ図像館5 エジプト」がエジプト誌の解説だったのだ。
amazonの該当ページ
エジプト誌によって近代エジプト考古学が創始されたわけだから、
エジプト誌自体には誤った記述もあるし、
そもそも文章による説明が皆無だ。
それを補う上でこの本は重要であろう。