イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

席が近くの

2005-10-21 21:38:40 | 日記
T谷君の博士論文中間報告会に出る。
Mahler関数なるものの、特殊値の超越性を示すというもの。
超越性の証明はどうやるのだろうと昔から思っていたのだけれど、納得。
任意の代数的整数を係数に持つような多項式を考えて、
その絶対値が有限な値でしたから抑えられればいいのだ。
教官が10人以上。
部外者は私だけの様子。
ふうむ。

講義の準備の合間に

2005-10-21 02:41:30 | 
矢川元基、関東康祐、奥田洋司著「計算力学」を読む。

大規模な数値計算を念頭において、
いろいろな計算手法の概略を解説したもの。
有限要素法、境界要素法、個別要素法、粒子法、分子動力学、並列計算など。
もちろんこれを読んだだけでは実装できません。
例えば有限要素法で得られるスカスカの行列方程式を効率よく解く方法などは
これだけでは分かりません。
参考文献などを参照してさらに勉強する必要があります。
入門としてはよいでしょう。
特に、個別要素法と粒子法はマスターするといろいろ楽しめそうです。
地震が起きたとき、建物の中の群集はどのように行動するか、などが
シミュレートできるようになります。

駒場のころ、ゼミで矢川研究室の並列計算機を
使わせてもらったことがあります。
FORTRAN77を並列計算機に実装したような。
もう忘却の彼方ですが。

ちなみに、数少ない東大のOCWにも非線形有限要素法の講義録があります。