イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

話題の

2005-10-22 23:51:17 | 
北原保雄編「問題な日本語」を読む。amazonの該当ページ
最近、何かと日本語ブームのようですな。

この本は、投書などで寄せられた日本語に関する疑問を
明鏡国語辞典の編者が答える、というもの。
言葉というのは基本的に現象論なんだよね。
(素粒子の意味の現象論ではないです。)
つまり、理論よりも先に実際の言葉があって、
理論では制御し切れていない感がある。
十分に単純な理論ではどうしても説明できない部分があるから
各論的にルールを拡大していく羽目になる。

この本での言葉の正誤の判定基準は、
1. 文法的に正しいか、
2. 誤っていても一般に十分と思われる程度に流布しているか
のようである。
尤も、1のケースは2のケースを文法的に正当化するために
過去において柔軟に変化してきた。
そして、2については古今の小説などから用例を引いてくるけれど、
それがあるときは不十分とされ、あるときは十分とされている。
その辺に関しては自然科学でトレーニングを受けた人は不満に感じるかもしれない。
この基準で議論が進むこともあり、オチのない項目が多いですな。
回答者にもよるけれど、
結局まちがっているとも、正しいとも断言しない場合が多い。
投書の質問に答えるのだから、
まず質問の内容を分析し、その指摘がどこから生じるのか述べた後、
その疑問が正しいのか、あるいは間違っているのかを
解説する必要があるように思える。
しかし、単に質問についてエッセイを書いている場合もあったとかなかったとか。
読者に考えさせる仕組みなのだろうか。

目次には各項目がランダムに載っている。
何の効果か分からないけれど、探しにくくないですか?

ちなみに、表題の「問題な日本語」、
これにも問題があるのですが、その解説はされていません。
こんな感じにオチがないのであります。

図書館へ

2005-10-22 20:42:31 | 日記
その後床屋へ。
いきつけの床屋にはおじさんとおばさんがいて、
同じ注文の仕方でも、おばさんのほうが短くしてくれる。
おじさんは洗髪とその後の肩揉みがよい。
時々、おばさんが髪を切ってくれた後、
客足が途絶えるとおばさんは家事をするために退場し、
洗髪からおじさんが引き継いでくれることがある。
それが理想的なのだけれど、
今回は全部おばさんでした。