イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

書き忘れてましたが

2007-10-05 21:44:25 | OED
一年位前、OEDを使おうとしたら起動しなくなっていた。
おそらくWindows XPのパッチを当てたのが原因で、
そのうち修正されるだろうと思っていたところ、
予想通りパッチが出たので事なきを得たのだった。

ふとブックマークを整理していたら出てきたので
ご参考まで。

OEDの起動障害について


そういえば

2006-04-09 22:12:57 | OED
先日北海道に行っていたとき、あちらで外語大英文科卒のD橋君に
OEDを買ったことを自慢しました。
さぞうらやましがられるだろうと思っていたところ、
彼の反応は、「何それ?」でした。

最近の英文科の人は使わないのか?

久々に

2006-02-02 00:04:10 | OED
英語の勉強。

ふと、input という単語は、
p が破裂音なのに imput ではなくて
input なのはどうしてだろうと思いました。
そこでOEDの出番なのであります。
16世紀スコットランド方言では
imput とつづられていたことが判明。
初出はウィクリフ聖書の1382年の文章で、そのなかでは ynputtide とのこと。
うむ。満足。

ちなみに important はラテン語源で、中世フランス語を経由して
入ったものだとさ。

OEDを

2005-12-18 13:52:27 | OED
使ってみた感想。

内容に関してはもう少し待ってください。
それ以上に緊急なこと。

amazonのページのレビューで何人かが触れているように
ソフトウェアがバグだらけです。
謝れ。
私だけでなく、70年もかけて編纂した人たちや
OEDの中身に対して謝れ。
こんな動作チェックを全くしていないソフトウェアに組み込むなんて。


バグはこんなかんじ。
1. 前書きの文章で、時々文頭が文字化けしている。(日本語PCのせい?)
2. 書籍版にはない機能として、文例中の単語まで検索できるが、
  そこでヒットした項目に飛ぼうとするとソフトウェアが落ちる。
3. Addition に収録された内容に飛ぼうとするとソフトウェアが落ちる。
1,2はそれほど深刻ではない。というのは、1は補完できるし、
2は重要な使用例ではないのだから。
3は少々厄介だ。書籍版でできることができないのだから。

ソフトウェアに不満な点としては
1. 検索が使いにくい。
 (書籍版でよくやる、適当なページを開いてみるということができない。)
2. 「戻る」「進む」という機能がない。
3. 凡例の解説のページが見つけにくい。
4. ヘルプが不親切。

Googleデスクトップを少し改良したほうがはるかにましな
検索ができそうな気がする。

ちなみに、その後FedEXから別途送料の請求が来ました。
1200円。
うーん、あのサイトは詐欺まがい不親切だな。
送料は$0って書いてあったのに。
でも、これを入れても最安値なんだけどね。

最近は

2005-12-15 23:13:41 | OED
聞かなくなりましたが、
院生のころは、夜計算しながらラジオをつけていたことがありました。
某局では声優が出てきてぬるいトークしてました。
何年かすると季節の定番の話題が繰り返し取り上げられることに気づきました。
あまりに定型的で本当に月並みという言葉がふさわしい。
七夕には、子供のころどんなことを短冊に書いたか、
夏休みには、もう宿題終わったか、
今の時期には、クリスマスの予定と、サンタクロースをいつまで信じていたか。
そう、今日の話題は三択サンタクロースです。
いまはさながら三択ビーフですけど。しかし簒奪ビーフではありません。

幼稚園児だった私は、幼稚園のクリスマスのイベントに嫌々参加し、
どうみても園長先生のサンタクロースに子供が熱狂しているのを
白けてみていた覚えがあります。(いやな園児だ。)
しかし当時の私は、他の園児も園長と分かった上で、
敢えてお愛想で、クリスマスとかいうニュートンの誕生日を祝うイベントに
熱狂しているのだと思っていました。
(そういう大人の求める子供像を、
何のためらいもなく演じることができる同級生になじめなかったのは
無理もないなぁ、と今振り返って思うのであります。
だから幼稚園の先生にいじめられたんだろうな。きっと。)
その後しらけた園児は大きくなり、こんな文章とかこんな文章を書くに至りました。

しかし、ラジオで繰り返される質問と、それに対する「小学校高学年まで」という
よくある答えと、
サザエさんでサンタクロース=マスオの回を放送したときに
殺到したという苦情を聞くに及んで
最近の私は考えを改めつつありました。
もしかして、本気で釣りだったのか?
そしてその釣りに引っかかっているやつらがいるのか?と。

そして今日、私の考えを一変させる出来事が


二日間の徹夜の末、とある書類を書き終えて提出し
食事をしていたところ、私の部屋に
サンタさんがやってきました。
ピロポンとベルが鳴ったので、インターフォンをとると
「宅急便です。」との答え。
新聞の勧誘だったらいやだな、と思いつつマンションの入り口を開けました。
今から考えると彼は宅急便屋を偽装しているサンタクロースだったんだな。
ほら、一日で配りきれないから、信心が薄い人のところには
事前に来るのでしょう。
ドアの前には変装したサンタさんが。
サインをして受け取ると、どうやら国際便らしい。
なるほど。サンタさん、正体を悟らせないためですな。
手が込んでます。


宅配ピザほどの大きさの箱を開けると、
中にはなんと

Oxford English Dictionary second edition CD-ROM ver. 3.1 の箱が!


なんということでしょう。匠はサンタさんはこのブログを見ていてくれたのだ。
あるいは手長足長おじさんだろうか。
OED編纂の作業量にも比すべき偉大な仕事だ。

早速あけてマニュアルなどを読み、インストールしたのでありました。

いやぁ、今まで不義理をしていたけれど
これからはサンタさんの存在を信じることにします。ただし、


ただし数ヵ月後、私のクレジットカードに請求が来なかったらね。

他のサンタさんのために書誌学的データを書いておきます。
クリーンインストール版のCD-ROMには二つ異なるISBNがあります。
0198610165と0195222172。
前者は日本のオックスフォード大学出版局(OUP)が扱っているもので、
正規のルートで購入すると6万円。
一方後者はアメリカのOUPが扱っているものです。
アメリカamazonでは現在 $295+送料、マーケットプレイスで$250+送料。
日本amazonで扱っているのも後者で、4万円。
ちなみに、今回のサンタさんは、
アメリカamazonのマーケットプレイスに新品を出品している
業者に問い合わせをしたところ彼ら自身の販売サイトを紹介され、
そこで$230ー新規顧客割引$10+送料$0で調達したと思われます。
また、日本のamazonのサイトでは、クリーンインストール版なのに
アップグレード版だと注釈があります。
ま、繰り返し書いているようにamazonの書誌情報には
いたるところ罠が仕掛けてあるので気にしてはいけません。
アメリカamazonにも、other edition とあって$80のものがありますが、
これも罠です。

アメリカamazonの該当ページ
日本amazonの該当ページ

サイモン・ウィンチェスター著

2005-12-11 21:24:42 | OED
「博士と狂人」を読む。amazonの該当ページ
いえ、別に「博士が狂人」でも、「博士兼狂人」でもありません。
確かに、狂人にあこがれる健全な博士というのはありがちですけどね。
狂人のことを知っているとおごっている博士とか。

この本はそういう話題ではなくて、かのオックスフォード英語大辞典の編纂の話。
OEDとは、11世紀以降の全ての英単語を、
初出の文献を突き止め例文を示し、
時代とともに変化する語義を追跡している辞書です。

めくってみると分かりますが、廃語が満載です。
廃語については文献に残る最後の用例を載せています。
(最近の調査では6割の単語について、
初出の年代に関して50年ほど誤差があるそうですが。)
もちろんこれは編纂者だけでどうにかなる問題ではありません。
文学作品、新聞記事など全てを調査するわけだから。
そこでボランティアを募り、調査協力をしてもらいました。
(常識ですか?)
ここまでは私も知っていたのですが、
そのボランティアの中に、殺人を犯したものの、
精神病のゆえに刑事罰を問われず、しかし収容所に拘留されていた
アメリカ人がいたそうです。
しかも編纂において最大の貢献をしていたそうな。


本といえば

2005-10-14 16:13:31 | OED
欲しい本は他にもある。
といっても、辞書なんですけどね。
昔通っていた英語の塾にありまして、本棚を占領していました。
恐れ多くて近づけなかったですけどね。
先生と議論しているうち、微妙なところに差し掛かると、
先生は立ち上がりその神々しい辞書に伺いをたてるのだった。

その辞書とはいわずと知れたOxford English Dictionary
いかにソフトよりハード派の私とはいえ、
さすがにOEDの革装版はごめんです。
ちなみにこちらは80万円くらいとお求め安くなっています。
書籍版は20万円くらいでさらにお安く。

思い出したので調べてみると、CD-ROM版が出ているのね。
for Windows version 3.1 って・・・。
CDのversion が3.1という意味であって、Windows 3.1じゃないのね、
などとひとりごちながらふむふむと見ていると驚愕の価格が。
blogらしく大きな字で書いてみると


なんとたったの4万円!
ん?たったの?80が4になったせいでおかしくなってますか?
まあそれはよしとして、ちょっとそこのお嬢さん、これはお買い得ですよ。(誰?)
研究社の英和大辞典やめてこちらを買います。
いや、そっちも欲しいな。
というわけで女房を質に入れてでも買います。
いや、待て。そもそも女房がいないぞ。
じゃあまず女房を手に入れないとならないのか。
しかしそれには必要経費が4万円では済まないな。
なんだなんだ?

そんなふうに一人気分が昂ぶる金曜の午後。