岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

田園讃歌 13

2007-10-29 12:17:24 | まちづくり


27日は、朝わらぐろを作った後、館内で「泥団子づくり」のワークショップがあった。

前々から一度やってみたかったこの泥団子、やっと実際に作ることが出来、ワクワク。
時間短縮のため、右手前の土の団子がまず用意されていて、そこに半球分づつ、石灰クリーム(色しっくい)を塗ってゆく。茶と青と黄色、三色が用意されていて、それぞれ好きな色を選び、半球分を塗ってはドライヤーで乾かし、それを三度ほど繰り返す。つまり六回の塗りと乾燥を交互にやって完成させる。

白い玉が並んでいるが、それは乾燥させた時の色。(どの色もそうなる)

田園讃歌 11

2007-10-29 12:05:15 | まちづくり


結局、初日の26日には、雨と日没で“わらぐろ”を一基だけ何とか作り、翌朝もう一基を作ったのでした。

二日目も雨で、地面が水浸しになるので側溝を掘り、夫婦(めおと)わらぐろが完成しました。

田園讃歌 10

2007-10-29 00:04:36 | まちづくり


こちらは、島根県の“ヨヅクハデ”チーム。

ヨヅクとはミミズクの方言で、全体の形が出来上がるとフォルムのイメージが納得できる。(田園讃歌22参照)

この珍しい形の稲木(イナギ・脱穀前で穂がついている)は、大田市温泉津(ゆのつ)町西田地区にのみ伝わる形態で、まさに積み藁文化のシーラカンス。こちらは渡部さんたちのグループが頑張っている。

田園讃歌 9

2007-10-29 00:01:50 | まちづくり


この“三つ又こづみ”は、積み方にとても時間がかかる。

このように、藁を一つ一つ柱に沿わせていき、束と束がからむような独特な積み方。地方によって、全国に色々な呼び名、積み方、形が違い、農の文化はお米だけでも実に多様である。

田園讃歌 7

2007-10-28 23:55:57 | まちづくり


降ったり止んだりの中で、わらぐろが最終段階の屋根の部分まで上がってきた。

時おり、公園内を歩く人たちが「一体この人たちは雨の中で何をしているんだろう?」といった怪訝な様子で眺めてゆく。
晴れていれば、予め準備していたチラシなどを配布して説明をするのだが、残念ながらその余裕はない。

田園讃歌 6

2007-10-28 23:51:22 | まちづくり


途中、次第に雨脚が強まるも、地元埼玉の「見沼ファーム21」のメンバーによる応援もあり、徐々に形が出来てくる。

実際に、これらの藁を調達して頂いたのは、さいたま市近郊の見沼の田んぼを耕作維持しているボランティアグループ「見沼ファーム21」の皆さんのお陰。
藁は、コンパインによる機械刈りの自動結束なので、束が細く、積み上げるには時間がかかるが、整形するには都合が良い。
この政令指定都市さいたま市のあたりでは、農業の機械化で勿論のことなれど、昨今では積み藁をする習慣はないので、藁を集めるための農家の理解協力は、さぞや大変だったに違いない。今の時代、単純に“藁を積む”という行為をしようとすれば、それはもう想像以上の手間と時間がかかるのだ。

今回の美術館側の企画とは、実はそういう困難をクリアーするチャレンジ精神の上で実行されている。全国から稲藁風景の絵画を集めるというテーマ性だけでも普通は至難の業である。

田園讃歌 5

2007-10-28 23:46:24 | まちづくり


そこはそれ、長年培った経験で、何度かの上下で突き立てることが出来た。

しかし、この“ナルを立てる”という一つの単純動作だけでも、素人(例えば岡目八目レベル)がやると、柱の下部を持って、垂直に上げ、同じ穴に強い力で突き刺すことさえ容易ではない。
「宇和わらぐろの会」の農の匠は、何をしてもこともなげである。

田園讃歌 4

2007-10-28 23:19:01 | まちづくり


美術館で打合せの結果、小雨の間に製作をすることとなり、早速館前の所定の場所で作業開始。

当然田んぼではなく都市公園なので、なかなか“ナル(柱)”が立ちにくい。