肥前浜宿の町並みへ。 2006-10-25 02:01:32 | 建見楽学 鹿島市の肥前浜宿は、昨年伝建(国重要伝統的建造物群保存)地区の選定を受けたばかりの町。 ここの特徴は、酒蔵が矢鱈と多い町並みで、その名も「酒蔵通り」となっている。岡目八目は該当しないが、左党にはコタエラレナイ町並みかも知れない。 それともう一つの特徴は、茅葺き民家の多いこと。
浜駅前の鳥居 2006-10-25 01:55:26 | 建見楽学 コンクリート製の大きな鳥居があった。 しかし、戦前期の立派なもの。「昭和八年三月吉日建之」と、字が掘り込まれている。鹿島市は、祐徳稲荷神社でも有名である。肥前浜駅は、その最寄り駅なのだ。
漬物屋さん。 2006-10-25 01:40:31 | 建見楽学 駅前を少し歩くと、通りから少し下がって、大きな建物が見えた。 大きな屋根のテッペンには、「魚市」と名が入った棟瓦。 まるでその名の通り、一昔前の魚市場のような建物。 外の明るさに比べ、内部は異様にうす暗いが、次第に目が慣れてくると、アレ、人が居るようだ。 話しかけると、お店の方だった。 先ほどの瓦のことをお尋ねすると、その昔は有明海の魚を扱っていたらしい。 いつの頃からか、漬物商となり、手広く商いをしていたという。小売りと言うよりは、卸問屋のような大店である。話の流れで、是非その漬物を食べたくなり、商売っ気の無さそうなご主人に所望すると、奥へ入ったまましばらく出てこない。仕方ないので、瓦のアップ写真を撮っていたら、やがて奥から現れ、小さなビニール袋を手渡された。 中には、奈良漬が入っていた。 きっと大きな樽の中から、一切れだけ取り出した、そんな感じである。旅の途中、こういうシチュエーションでの土地モノとの接点は、実に得がたい展開。モチロン購入。 帰ってから食べたのだが、コレは美味かった。
プチレトロな駅舎。 2006-10-25 01:14:14 | 建見楽学 JR長崎本線の肥前浜駅。 前知識無しで訪れる地方の駅は、こうした建物であったりすると、とても得した気分になる。昭和5年の建築らしい。
武家屋敷 2006-10-25 01:03:49 | 建見楽学 家老クラスの大身の武家屋敷か、風格のある建物が見え隠れしている。茅葺きの状態がもう危ういが、鹿島城界隈は、こうして捨てがたい歴史的風致を醸している。
鹿島城の石塁。 2006-10-25 00:57:50 | 土木遺産 立派な石垣が続いている。 城地の中には、一般の民家や高校、あるいは神社、公園などが置かれ、広々とした中に、不思議な雰囲気が漂う。 元々、佐賀鍋島家の三支藩(鹿島、小城、蓮池)の一つとして成立しているが、たった2万5千石とは思えない城の縄張りである。明治7年の江藤新平による佐賀の乱で城内の殆どは焼失し、今では赤門と大手門だけが残る。
赤門をくぐると・・・。 2006-10-25 00:25:11 | Weblog 正面に真っ先に見えるのが、この銅像。 門をくぐると、と言うより、坂道を門に向かって歩く時から、実は見えている。そういう場所に意図的に置かれているのだろう。 人物は、鹿島藩十一代藩主として、幕末の難局に当たった鍋島直彬(なおよし)公。廃藩置県の際には、初代の沖縄県知事となっている。