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40年
改めて...

真の国内チャンピオンを決める@Deutschland

2014-10-18 04:33:13 | 試合(Spiel)
しばしば書き込みをしていることですが、ヨーロッパ各国は毎シーズン、リーグ戦とトーナメントのカップ戦を行っています。
ドイツの場合、リーグチャンピオンを"Deutscher Meister(選手権者)"、カップチャンピオンを"Pokal Sieger(勝者)"と呼んでいます。
94年から始まり、現在は男子だけ行なっていますが(女子は2回だけ行ないました)、スーパーカップ(DHB Super Cup)と銘打ったそれぞれのチャンピオンが争う、即ちシーズンの真のチャンピオンを決める試合を行なっています。
最初に"DHB=ドイツ連盟"と付いているのは、下に書くナショナルチームによるトーナメントも同じ名前なので、区別するためにこう呼んでいます。
13/14シーズンはシュトゥットゥガルトで、"Meister"THW Kiel"Sieger"Füchse Berlinによる対戦でした。
試合前の選手紹介の時、マスコットが選手を出迎えるのはいつものことですが、8番をつけたベルリンのマスコット"Fuchsiも選手と一緒に並んでキールの選手と健闘のタッチをしていたのにはとても和みました。
それと今回、開催地のWürttemberg州のスーパーカップ("Sieger"TSB Horkheim"(3部東)とMeister"SV Remshalden(4部相当オーバーリガ))も行われ、30-28でHorkheimが勝ちました。

これまでの結果
1994 Koblenz キール(M) - マッセンハイム(P) 20:24
1995 Kiel キール(M) - レムゴー(P) 27:24 延長
1996 Berlin キール(M) - マグデブルグ(P) 23:26
1997 Hamburg レムゴー(M+P) - フレンスブルグ(VM) 35:33 延長
1998 Koblenz キール(M+P) - ニーダーヴュルツバッハ(VP) 22:20
1999 Hannover キール(M+P) - レムゴー(VP) 24:25
2000 Hannover キール(M+P) - フレンスブルグ(VP) 19:20
2001 Hannover マグデブルグ(M) - バド・シュヴァルタウ(P) 28:25
2002 Hannover キール(M) - レムゴー(P) 26:34
2003 Dessau レムゴー(M) - フレンスブルグ(P) 32:28
2004 Dessau フレンスブルグ(M+P) - ハンブルグ(VP) 24:25
2005 München キール(M) - フレンスブルグ(P) 36:34
2006 München キール(M) - ハンブルグ(P) 35:39
2007 München キール(M+P) - クローナォ(VP) 41:31
2008 München キール (M+P) - ハンブルグ(VP) 33:28
2009 Nürnberg キール(M+P) - ハンブルグ(VM) 28:35
2010 München キール(M) - ハンブルグ(P) 26:27
2011 München ハンブルグ(M) - キール(P) 23:24
2012 München キール(M+P) - フレンスブルグ(VM+VP) 29:26
2013 Bremen キール(M+P) - フレンスブルグ(VM+VP) 26:29
2014 Stuttgart キール(M) - ベルリン(P) 24:18
 ※M=Meister、P=Sieger、VM=Vizemeister、VP=Vizesieger
過去にキールは8回、レムゴーとフレンスブルグがそれぞれ1回両方の勝者になったシーズンがありますが、そのシーズンは2位チーム(Vize)が繰り上がって出場しています。

2回だけですが、女子も行いました。
2008 Koblenz ニュルンベルグ(M) - ライプツィヒ(P) 30:34
2009 Rotenburg an der Fulda ライプツィヒ(M) - オルデンブルグ(P) 28:30


これとは別に、79年に始まったこれまでのオリンピック金メダル国と世界選手権及びヨーロッパ選手権の優勝国のみが参加できるトーナメントも同じく"スーパーカップ"ですが、大会が11月に行われていることや、開始当時と違って他国に所属する選手が多く、国内の大会やヨーロッパカップなど、カレンダーがぎっしり埋まっていることもあり、近年ではこのトーナメントの意義も残念ながら少しずつ薄れているようです。
過去の上位3ヶ国
1979 (1位)西ドイツ、(2位)ルーマニア、(3位)ソ連
1981 ソ連、西ドイツ、ユーゴスラヴィア
1983 ルーマニア、ソ連、ユーゴスラヴィア
1985 ソ連、東ドイツ、西ドイツ
1987 西ドイツ、ソ連、東ドイツ
1989 ソ連、東ドイツ、ルーマニア
1991 スペイン、ソ連、スウェーデン
1993 スウェーデン、ドイツ、スイス
1995 ロシア、ドイツ、スウェーデン
1998 ドイツA、フランス、ロシア
1999 ロシア、クロアチア、スウェーデン
2001 ドイツ、ロシア、スウェーデン
2003 スペイン、ドイツ、スウェーデン
2005 スウェーデン、フランス、ロシア
2007 ポーランド、スウェーデン、ドイツ
2009 ドイツ、デンマーク、スウェーデン
2011 スペイン、スウェーデン、デンマーク
2013 ドイツ、ポーランド、スウェーデン
 ※国名はその年当時です。

ここ35年程のヨーロッパ球界の変遷及び、いわゆる"東欧"と呼ばれた旧社会主義国が崩壊した歴史を感じます。
試合会場も第1回を行ったドルトムントのヴェストファレン(Westfalenhallen)も今となってはとても懐かしいです。 
ここは1920代に完成した歴史あるホールで、小さいオイゲン-ハース-ハレ(Eugen-Haas-Halle )をホームにしていたグンマースバッハは、80年代にはヨーロッパカップの試合を行なっていました。