簡単になったオランダ移住
さて、もうご存知の方も多いかと思いますがオランダへの移住条件が大幅に緩和されました。
2015年1月12日のオランダ「松風館」プレスリリースによると、日本人はEU市民と既に同等とされているスイス人と同等の扱いとなり、オランダでの滞在が許可され、働き、生活することが許されるようになりました。(実際には労働はビザなしで許可されるが、滞在のためのビザの申請は必要)
ことの発端は、2012年、同文化会館の日本式茶室と庭園の建設事業のために四国から招聘された宮大工一行の労働許可取得問題をめぐり、6 万ユーロの罰金が課されたことに由来します。
松風館は、宮大工の労働許可は必要ないと主張し続け、最終的に2014年12月24日、オランダの最高司法機関である国務院は罰金を無効とする判決を下しました。
松風館側に立った弁護士ジュリアン・ルスキュア氏は、今回の結果を以下のように説明しています。
「オランダが日本との特権的な交易権を得た17世紀から、オランダと日本はその歴史を共有しています。このことは、日本人への処遇をオランダで最も優遇されている最恵国の外国人と同等にしなくてはならないという、殆ど忘れ去られていた1912年に締結された日蘭間の通商条約として発展しました。国務院は既に2013年、1875年に締結されたオランダ・スイス友好通商条約を基に、移民局は日本人からの滞在許可申請をスイス人におこなう場合と同じ事例として見直すべきであると見なしています。従って、オランダとスイスとの条約がスイス人に対し、自由かつ殆ど無制限のオランダ領域への往来、同様に貿易・労働市場へのアクセスを提供するならば、日本人にも同じ権利が与えられなければならないのです。」
これによりオランダは、ヨーロッパで一番移住のしやすい国になりました。オランダの場合、移住のために必要なのは就労ビザと滞在ビザですが、その内の就労ビザが免除になりました。滞在ビザの申請には、起業するかオランダ国内の企業に就職する必要があります。フリーランサーで申請する場合の必要資金は、僅か4,500ユーロ(約63万円)です。
あと最低限必要なのは、語学力(英語、オランダ語)、ヤル気、そして「運」です。
ぜひご自身で、現地に赴き就職活動、起業のための準備、移民弁護士や不動産探しをしてみて下さい。
参考までに、その後の永住権申請の条件は下記の通りです。
オランダ永住権取得の条件
1 オランダに合法的に継続して5年以上住んでいること
2 申請時も、長期滞在許可を持っていること
3 長期的に十分な生活手段(資金、収入)があること
4 犯罪履歴がないこと
5 オランダ社会に適合し、オランダ語を十分に使いこなせること
などです。詳しくは専門の移民弁護士等にご相談ください。
ただ、富裕層の移住先としてはあまり適さないと感じます。なぜならオランダは、全世界で稼得した所得(全世界所得)が課税対象となるからです。また武富士の元会長長男へのオランダ法人を使った贈与税課税事件から、税法もかなり改正されています。
参考までに、法人所得税は25%(20万ユーロ以下は20%)、所得税(64歳まで)は、36.5~52%の累進課税。VAT(付加価値税)は21%、生活必需品などについては6%の軽減税率を適用しています。
相続税、贈与税は、条件によって5%~63%です。(詳しくは、こちらのCFEのページを参考にしてください。)
また、オランダは二重国籍を認めていません。帰化申請を予定されている方は注意が必要です。
写真は全て、アムステルダム在住の友人から送ってもらいました。
私は、小野伸二選手がフェイエノールトに在籍しているときに、サッカー観戦を兼ねて一度訪れたことがあるだけですが、人々は親切でとても素晴らしい所だったと記憶しています。
チャンスは自分の手でつかむものです。ぜひ挑戦してみてください。
ル・セルヴァン・ウェルスマネジメント香港株式会社
Email: info@le-cervin.com
ホームページ: http://lcwm-premier.com
さて、もうご存知の方も多いかと思いますがオランダへの移住条件が大幅に緩和されました。
2015年1月12日のオランダ「松風館」プレスリリースによると、日本人はEU市民と既に同等とされているスイス人と同等の扱いとなり、オランダでの滞在が許可され、働き、生活することが許されるようになりました。(実際には労働はビザなしで許可されるが、滞在のためのビザの申請は必要)
ことの発端は、2012年、同文化会館の日本式茶室と庭園の建設事業のために四国から招聘された宮大工一行の労働許可取得問題をめぐり、6 万ユーロの罰金が課されたことに由来します。
松風館は、宮大工の労働許可は必要ないと主張し続け、最終的に2014年12月24日、オランダの最高司法機関である国務院は罰金を無効とする判決を下しました。
松風館側に立った弁護士ジュリアン・ルスキュア氏は、今回の結果を以下のように説明しています。
「オランダが日本との特権的な交易権を得た17世紀から、オランダと日本はその歴史を共有しています。このことは、日本人への処遇をオランダで最も優遇されている最恵国の外国人と同等にしなくてはならないという、殆ど忘れ去られていた1912年に締結された日蘭間の通商条約として発展しました。国務院は既に2013年、1875年に締結されたオランダ・スイス友好通商条約を基に、移民局は日本人からの滞在許可申請をスイス人におこなう場合と同じ事例として見直すべきであると見なしています。従って、オランダとスイスとの条約がスイス人に対し、自由かつ殆ど無制限のオランダ領域への往来、同様に貿易・労働市場へのアクセスを提供するならば、日本人にも同じ権利が与えられなければならないのです。」
これによりオランダは、ヨーロッパで一番移住のしやすい国になりました。オランダの場合、移住のために必要なのは就労ビザと滞在ビザですが、その内の就労ビザが免除になりました。滞在ビザの申請には、起業するかオランダ国内の企業に就職する必要があります。フリーランサーで申請する場合の必要資金は、僅か4,500ユーロ(約63万円)です。
あと最低限必要なのは、語学力(英語、オランダ語)、ヤル気、そして「運」です。
ぜひご自身で、現地に赴き就職活動、起業のための準備、移民弁護士や不動産探しをしてみて下さい。
参考までに、その後の永住権申請の条件は下記の通りです。
オランダ永住権取得の条件
1 オランダに合法的に継続して5年以上住んでいること
2 申請時も、長期滞在許可を持っていること
3 長期的に十分な生活手段(資金、収入)があること
4 犯罪履歴がないこと
5 オランダ社会に適合し、オランダ語を十分に使いこなせること
などです。詳しくは専門の移民弁護士等にご相談ください。
ただ、富裕層の移住先としてはあまり適さないと感じます。なぜならオランダは、全世界で稼得した所得(全世界所得)が課税対象となるからです。また武富士の元会長長男へのオランダ法人を使った贈与税課税事件から、税法もかなり改正されています。
参考までに、法人所得税は25%(20万ユーロ以下は20%)、所得税(64歳まで)は、36.5~52%の累進課税。VAT(付加価値税)は21%、生活必需品などについては6%の軽減税率を適用しています。
相続税、贈与税は、条件によって5%~63%です。(詳しくは、こちらのCFEのページを参考にしてください。)
また、オランダは二重国籍を認めていません。帰化申請を予定されている方は注意が必要です。
写真は全て、アムステルダム在住の友人から送ってもらいました。
私は、小野伸二選手がフェイエノールトに在籍しているときに、サッカー観戦を兼ねて一度訪れたことがあるだけですが、人々は親切でとても素晴らしい所だったと記憶しています。
チャンスは自分の手でつかむものです。ぜひ挑戦してみてください。
ル・セルヴァン・ウェルスマネジメント香港株式会社
Email: info@le-cervin.com
ホームページ: http://lcwm-premier.com
気候は、イギリスに似ていて冬は厳しそうですが、北に位置するヨーロッパの国々は窓が二重になっていたり、断熱財を壁の中に使っているので室内はとても暖かく過ごしやすいです。春から夏にかけては、もちろん最高です。
長期滞在で、好きな国をベストシーズンに旅するのが理想ですよね。移住は運みたいなところもあるので、気がついたら住んでいたみたいな感じがいいですよね。
コメントありがとうございます。
国慶節と言うと10月ですよね。イタリアもスペインもどちらも素晴らしい国で見所満載で迷いますよね。
お子様連れでしたらイタリアのベニスはどうですか?親切で陽気な国民性、ベニスの運河をゴンドラ(手漕ぎ舟)と水上タクシーで観光、徒歩での街の散策も迷路のようで楽しいと思います。
あとお勧めは、地中海クルーズです。一週間ぐらいのスケジュールで、イタリア、スペイン、マルタ辺りの港町を見て廻ることができます。夜寝ている間に移動で、翌朝は新しい街で観光出来るので便利ですよ。食事もビュフェスタイルで3食付きます。夜はパーティなんかもあります。地中海は波は穏やかで、船酔いの心配もないと思います。
ぜひ、ヨーロッパ旅行を楽しんでくださいね!
ブログを読ませていただきましたが、博識ですね。いろいろと勉強になりました。
イギリスは何十年も前に1人でウロウロしたことがあります。
中学生英語レベルで徘徊して、気づけばお葬式に参列していたという思い出が(^^ゞ
今も昔も、やっていることが同じなのが笑えます。成長してませんね。
国慶節に、イタリアかスペインにでも行こうかと思ってます。
お勧めがありましたら、教えてくださると嬉しいです。
これからよろしくお願いします(*⌒▽⌒*)
コメントありがとうございます。ケンブリッジで一緒だったアムステルダム在住の友人からオランダ移住の記事を書くために写真を送ってもらいました。
その友人もトルコからの移住組でオランダ国籍を取得しています。
オランダは見所が多く、時間をかけて観光してみたいですね。実際はいつになるか分かりませんが...
ご丁寧にブログ記事で取り上げて頂きありがとうございます。とても感謝しています。
日本の厳しい状況には目を瞑り、ギリシャを非難するのはどうかと思いコメント致しました。
私自身、1990年代にバブル崩壊を経験しました。当時勤めていた会社は民事再生法を申請し、その再建にまさに命がけの日々を送った経験を持ちます。その後全く改善の兆しの見えない日本の政治経済に嫌気がさし海外移住を決意した経緯があります。
将来、日本にどのような事が起こるかは分かりませんが、次世代の負担を少しでも減らせるような政策がすぐにでも取られることを期待しています。
どういう意味でヨーロッパは天国とおっしゃっているか分かりかねますが、自分で何かをしようと思っている人間にはチャンスが巡ってくる地域だと感じます。強い意志を持たない人には地獄にもなりますが。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
今、youtubeで運河やチューリップの花を楽しみました。
オランダは上空から何時も眺めていました。
綺麗なオランダをまた紹介してください。