ギリシャ移住は検討の価値有りです!!
今回はギリシャ移住について。少ない情報のなかからギリシャ移住の可能性を探ってみました。
2008年9月の米国リーマンショックを引き金とした信用収縮により住宅取引や建設発注にブレーキがかかりアメリカ、イギリスやGIIPS(ギリシャ、イタリア、アイルランド、ポルトガル、スペイン)で住宅バブルが崩壊し、住宅価格が急落したのは承知の通り。ギリシャでは、少し遅れて2009年に入り下落が始まった。人口約1,100万に対して約13万人の移民が2007年時点であった事から、それが住宅需要に影響を与えていた可能性がある。
またギリシャ危機は、ギリシャ共和国の2009年10月の政権交代を機に、財政赤字が公表数字よりも大幅に膨らむことを明かしたことを発端としている。GDP比5%程度とされていた再財赤字が実は12.7%に達していた。(2010年4月に13.6%に修正)
前回少し書いたようにギリシャでは€250,000(約3,500万円)以上の不動産を購入すると5年間の滞在ビザ(更新可能)を申請できる。
ギリシャ開発・競争省副大臣のノティス・ミタラキス氏は、今年2月の中国訪問の際に「ギリシャはEU加盟国であり、シェンゲン協定加盟国でもある。ギリシャの不動産に投資すれば、永住権が手に入るだけでなく、EU加盟国間の旅行や子女の教育も極めて便利になる。」また「ギリシャは経済衰退期を脱しつつあり、財政赤字も大幅に改善されてきている。経済情勢が投資や移民手続きに悪影響を及ぼすことはない。」と発言している。しかしながら、このビザでの就労は不可、たとえ10年間住んだとしても市民権(パスポート)の申請はできない。(ギリシャ投資移民による5年間の滞在ビザと居住許可の取得により就労が可能。また不動産を20年間保持することにより居住の有無にかかわらず市民権が申請できる。2014年10月情報更新)
ターゲットは中国人やロシア人の富裕層と言われるが、果たして市民権の申請の出来ないビザは彼らにとって魅力があるのか。日本人なら他国の国籍など必要としない人が大多数なので、このギリシャの提案する長期滞在ビザに価値を見いだせると思う。特に定年退職後なら、憧れの南ヨーロッパで長期滞在は現実的な話ではないだろうか。タイ、マレーシア等の東南アジアを移住先として検討している人には選択肢の一つとして加えるのも悪くない。
《基本情報》
人口:1,116万人 (2008年) 国土面積:131,940㎡ 公用語:ギリシャ語
気候:地中海性気候。首都アテネの平均気温は、冬季の1月が10.1°C、夏季の7月では28.0°C。年平均降水量は383.8mmと少ない。
物価:日本とほぼ同程度 失業率:約27% (2013年8月)
《良いところ》
自然の海、山の景色がとても綺麗、そして洗練されたヨーロッパの雰囲気を楽しめる。気候が温暖で陽気で親切な人が多い。食べ物が美味しい。英語圏ではないが日常会話程度なら誰でも話せる。道路は人優先で、日本と同じ感覚で大丈夫。そんなの当たり前と思うかもしれないが、そうでない国もある。
《悪いところ》
日本からギリシャへの直行便がないため、他のヨーロッパの都市経由で15-16時間のフライトは覚悟しないといけない。経済危機の影響が残りまだ景気が悪い。そのせいかアテネを初めとした観光地の治安が悪いと言われる。日本人のコミュニティが小さい、そのため英語がある程度できないとストレスを感じるかもしれない。車は日本と反対側の右側通行、慣れるのに時間がかかるかもしれない。
写真上3枚 テッサロニキ中心部
この事前情報をもとにギリシャ第二の都市、人口約36万人のテッサロニキ(Thessaloniki)に現地調査に行ってきました。テッサロニキはランカスターMBAのクラスメートのホームタウンと言う事で、彼に案内をしてもらいました。
青い空、青い海、眩しいくらいの太陽の日差し、まさにイギリスから来た僕にはパラダイスに見える。こんなところに住めたら良いなと思う。車で1時間程のハリキリキ(Harikidiki)という地区に綺麗なビーチが幾つもあるそうですが、今回は短期滞在のため市街地のみの探索。
夜、友人達と食事をしたり海岸沿いを散歩しましたが、治安の不安は全くありませんでした。街は整然としていて活気があり経済危機の影響はほとんど感じません。
せっかくなので、不動産業者の知合いと供にどの程度の物件が購入対象になるか見て回りました。そのうちの3件の写真を貼付けておきます。すべて新築物件、2LDK~3LDK、言い値は約€250,000~€350,000ですが、交渉可能です。
〈1軒目〉
〈2軒目〉
〈3軒目〉
イギリスの地方都市の物件と比べても格安に感じます。(ロンドンの物件は高すぎて比較の対象外)友人の話では数年前と比べても1、2割は価格が下がっているそうです。従って今が底値と言う保証はありません。まだ下がる可能性はあります。もちろん反対に上がる可能性も十分あります。人気のある地域や新築物件はすぐに買い手が見つかるそうです。
参考までに、首都圏マンションの1戸当たり平均価格をみると、東京都区部では5,900万円、23区外は4,300万円。また神奈川は4,200万円で、埼玉、千葉の両県は3,600万円(1月28日付 日経)となっている。3,500万円でギリシャの永住権付き別荘購入も悪い話ではない。
*最新のギリシャ移住の情報は、こちら、ル・セルヴァンのホームページでご確認ください。
今回はギリシャ移住について。少ない情報のなかからギリシャ移住の可能性を探ってみました。
2008年9月の米国リーマンショックを引き金とした信用収縮により住宅取引や建設発注にブレーキがかかりアメリカ、イギリスやGIIPS(ギリシャ、イタリア、アイルランド、ポルトガル、スペイン)で住宅バブルが崩壊し、住宅価格が急落したのは承知の通り。ギリシャでは、少し遅れて2009年に入り下落が始まった。人口約1,100万に対して約13万人の移民が2007年時点であった事から、それが住宅需要に影響を与えていた可能性がある。
またギリシャ危機は、ギリシャ共和国の2009年10月の政権交代を機に、財政赤字が公表数字よりも大幅に膨らむことを明かしたことを発端としている。GDP比5%程度とされていた再財赤字が実は12.7%に達していた。(2010年4月に13.6%に修正)
前回少し書いたようにギリシャでは€250,000(約3,500万円)以上の不動産を購入すると5年間の滞在ビザ(更新可能)を申請できる。
ギリシャ開発・競争省副大臣のノティス・ミタラキス氏は、今年2月の中国訪問の際に「ギリシャはEU加盟国であり、シェンゲン協定加盟国でもある。ギリシャの不動産に投資すれば、永住権が手に入るだけでなく、EU加盟国間の旅行や子女の教育も極めて便利になる。」また「ギリシャは経済衰退期を脱しつつあり、財政赤字も大幅に改善されてきている。経済情勢が投資や移民手続きに悪影響を及ぼすことはない。」と発言している。しかしながら、このビザでの就労は不可、たとえ10年間住んだとしても市民権(パスポート)の申請はできない。(ギリシャ投資移民による5年間の滞在ビザと居住許可の取得により就労が可能。また不動産を20年間保持することにより居住の有無にかかわらず市民権が申請できる。2014年10月情報更新)
ターゲットは中国人やロシア人の富裕層と言われるが、果たして市民権の申請の出来ないビザは彼らにとって魅力があるのか。日本人なら他国の国籍など必要としない人が大多数なので、このギリシャの提案する長期滞在ビザに価値を見いだせると思う。特に定年退職後なら、憧れの南ヨーロッパで長期滞在は現実的な話ではないだろうか。タイ、マレーシア等の東南アジアを移住先として検討している人には選択肢の一つとして加えるのも悪くない。
《基本情報》
人口:1,116万人 (2008年) 国土面積:131,940㎡ 公用語:ギリシャ語
気候:地中海性気候。首都アテネの平均気温は、冬季の1月が10.1°C、夏季の7月では28.0°C。年平均降水量は383.8mmと少ない。
物価:日本とほぼ同程度 失業率:約27% (2013年8月)
《良いところ》
自然の海、山の景色がとても綺麗、そして洗練されたヨーロッパの雰囲気を楽しめる。気候が温暖で陽気で親切な人が多い。食べ物が美味しい。英語圏ではないが日常会話程度なら誰でも話せる。道路は人優先で、日本と同じ感覚で大丈夫。そんなの当たり前と思うかもしれないが、そうでない国もある。
《悪いところ》
日本からギリシャへの直行便がないため、他のヨーロッパの都市経由で15-16時間のフライトは覚悟しないといけない。経済危機の影響が残りまだ景気が悪い。そのせいかアテネを初めとした観光地の治安が悪いと言われる。日本人のコミュニティが小さい、そのため英語がある程度できないとストレスを感じるかもしれない。車は日本と反対側の右側通行、慣れるのに時間がかかるかもしれない。
写真上3枚 テッサロニキ中心部
この事前情報をもとにギリシャ第二の都市、人口約36万人のテッサロニキ(Thessaloniki)に現地調査に行ってきました。テッサロニキはランカスターMBAのクラスメートのホームタウンと言う事で、彼に案内をしてもらいました。
青い空、青い海、眩しいくらいの太陽の日差し、まさにイギリスから来た僕にはパラダイスに見える。こんなところに住めたら良いなと思う。車で1時間程のハリキリキ(Harikidiki)という地区に綺麗なビーチが幾つもあるそうですが、今回は短期滞在のため市街地のみの探索。
夜、友人達と食事をしたり海岸沿いを散歩しましたが、治安の不安は全くありませんでした。街は整然としていて活気があり経済危機の影響はほとんど感じません。
せっかくなので、不動産業者の知合いと供にどの程度の物件が購入対象になるか見て回りました。そのうちの3件の写真を貼付けておきます。すべて新築物件、2LDK~3LDK、言い値は約€250,000~€350,000ですが、交渉可能です。
〈1軒目〉
〈2軒目〉
〈3軒目〉
イギリスの地方都市の物件と比べても格安に感じます。(ロンドンの物件は高すぎて比較の対象外)友人の話では数年前と比べても1、2割は価格が下がっているそうです。従って今が底値と言う保証はありません。まだ下がる可能性はあります。もちろん反対に上がる可能性も十分あります。人気のある地域や新築物件はすぐに買い手が見つかるそうです。
参考までに、首都圏マンションの1戸当たり平均価格をみると、東京都区部では5,900万円、23区外は4,300万円。また神奈川は4,200万円で、埼玉、千葉の両県は3,600万円(1月28日付 日経)となっている。3,500万円でギリシャの永住権付き別荘購入も悪い話ではない。
*最新のギリシャ移住の情報は、こちら、ル・セルヴァンのホームページでご確認ください。