エスペラントな日々

エスペラントを学び始めて27年目である。この言葉をめぐる日常些事、学習や読書、海外旅行や国際交流等々について記す。

文法の基礎

2009-06-16 | 入門・初級教科書を作る
 以前アップした部分を少しだけ修正した。基本的に入門段階で発音にはあまり深く触れないという方針は変えない。たぶん私だったらその段階で嫌気がさしてしまうと思うからである。
 今回から文法などの基礎。ここでは辞書を引けるようにすることがその目標である。

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エスペラントの基礎(1) 品詞と語尾
 エスペラントでは多くの単語の性格がその語尾で示されます。
 品詞語尾(1)
 -o 名詞
 -a 形容詞
 -e 副詞
 単語から語尾を除いた部分を「語根」と言い、変化しません。
  kato:ネコ
 この例では kat が語根で、o が品詞語尾です。辞書には kat|o または kat/o と示しています。
 語根に異なる品詞語尾をつけて別の単語を作ることが出来ます。
  bela:美しい、bele:美しく、belo:美

 品詞語尾(2) 動詞は以下の語尾を持ちます。不規則変化はありません。
 -i 不定形:辞書にはこの形で示してあります。
 -as 現在形
 -is 過去形
 -os 未来形
 -us 仮定形
 -u 命令形

 上記以外の語尾はエスペラントでは対格語尾(-n)と複数語尾(-j)のみです。対格は目的語を示しますが、そのほかにもいくつかの使い方があります。
 katoj 複数のネコ Mi amas katon. 私はネコが好きです。
 対格語尾や複数語尾がついた名詞に形容詞がかかる場合、その形容詞にも同じ語尾をつけます。一見煩雑ですが、形容詞と名詞の位置関係が自由になるなど、表現方法が多様になります。また対格によって文章の中の単語の位置もかなり自由です。
 bela kato, belan katon, belaj katoj, belajn katojn
 Katon amas mi.
 Amas katon mi.
 
 決まった語尾を持たない単語
 エスペラントでも言語の全てに規則が作られているわけではありません。決まった語尾を持たない様々な役割を持つ単語があり、それぞれ個別に覚える必要があります。これらの多くは重要な単語なので、学習が進むにつれて自然に覚えることが出来るでしょう。副詞の中には語尾 -e を持たないものがあり、原形副詞といわれます。そのほかの決まった語尾を持たない単語には人称代名詞・前置詞・接続詞・数詞・冠詞・関係詞・感嘆詞などがあります。


   写真はネパール・パタンで見た結婚式のパレード。この車に新郎新婦が乗っているのかと思ったが、よく分からなかった。
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