エスペラントな日々

エスペラントを学び始めて22年目である。この言葉をめぐる日常些事、学習や読書、海外旅行や国際交流等々について記す。

折り紙愛好家のエスペランチスト

2007-01-11 | 折り紙とエスペラント
 エスペラントには政治・宗教から猫好き・囲碁・同性愛に至るまで様々な国際的団体があるが、折り紙の会はまだない。私の知る限り、各地で日本人が折り紙の紹介・指導をしているくらいである。
 エスペラントで折り紙のサイトを持っている人が一人だけいるのは以前から知っていた。最近、偶然にその人が非常に活動的なエスペランチストで、スイス人、合気道の有段者だと知った。少し詳しく聞いてみて、私がすでにその人と直接会ったことがあるのがわかった。一昨年4月20日のブログ記事にそのことを書いている。エスペラントの世界は狭い!
 1999年のエスペラント世界大会(フランス)の、一日遠足で昼食をいっしょにした人である。「空手の有段者だというスイス女性」とあるのがその人である。その時には折り紙を趣味にしているとは全く想像もしなかった。彼女も横浜での世界大会に参加するという。会うのが楽しみである。

   写真はポルトガルの一地方の観光案内
コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

三角形から折る鶴

2007-01-04 | 折り紙とエスペラント
 エスペラントには無関係な話題だが、三角形から折る鶴である。
 鶴を折ってから紙を再び延ばしてみると、折れ目がきれいな幾何学模様になっていることがわかる。正方形の4つの角が、それぞれ鶴の頭、尾、羽になっている。正方形だけでなく、例えば菱形からでも全く同じ折り方で鶴を作ることが出来る。ただし、頭や羽の長さが違ってくる。
 四角形ばかりでなく、三角形からでも鶴は折れる。上に示した鶴は、正方形を対角線で半分に切った直角二等辺三角形から作ったものである。
 三角形を三角形として考えると、角が三つしかないから、それぞれを頭と二つの羽に使って、左のように尾のない鶴になる。しかし、直角二等辺三角形を、ひとつの角が180度の四角形と考えれば、右のように小さいけれど尾のある鶴を折ることが出来る。
 ひとつ挑戦してみてほしい。
コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

日本最古の折り紙資料

2006-09-30 | 折り紙とエスペラント
 エスペラントには直接関係のない話になってしまうが、折り紙ネタをひとつ。私はいままでにアメリカのエスペラント講習会やエスペラントアジア大会などで折り紙の話をする機会があったが、そのたびに日本の折り紙の歴史をA41枚の用紙に簡単にまとめたものを配ってきた。
 実は古い時代の折り紙についてはあまりよくわからない。例えば「清輔朝臣(1104 - 1177)集」には「紙でカエルを作った」という記述があるのだが、折り紙なのか切り紙なのかはっきりしない。実際に「形が具体的に確認できる最古の資料」は浮世絵である。鳥居清長(1752 - 1815)の「四条河原夕涼躰」という3枚続きの大判錦絵の中に、着物の裾模様に「折り鶴」が描かれている。
 清長は美人画の名手として一世を風靡した人で、八頭身の均整の取れた美人を描き、とくに群像の構成力があり、独立した3枚の絵をつなげると大きなまとまった絵になるといった技法を作り出した。さらに女性の着物の柄・模様を丹念に描いていたので、折り紙にとっては歴史的資料になったのである。
 この絵を以前から一度見てみたいと思っていたのだが、何のことはない、私の本棚にあった。「原色日本の美術」(小学館)第24巻である。今日のイラストは、この絵の一部である。

 月末なので、今月の読書
 La Malgranda Johano 142ページ
 la skurila libro 96ページ
 PAG 11ページ、PoMEGo 19ページ
 Mazi en Gondolando 159ページ
  9月合計 427ページ
  1月からの通算 3,114ページ
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ベトナムの折り紙

2006-08-10 | 折り紙とエスペラント
 2000年にベトナム旅行をしたときのことである。ハノイのゴク・ランさんの家に何人かのエスペランチストが集まって私の歓迎会を開いてくれた。私は折り紙の話をして、妹背山という作品の作り方を簡単に話しながら、実際に作って見せた。驚いたことに、Cuongという青年が私の話を聞いただけで、しかも私とほとんど同時に作ってしまった。
 翌日、Cuongが私のホテルの部屋に来て何時間か話していったのだが、「昨日考えた」といいながら作ってくれたのが写真の作品である。6年も保存しておいたものなので、少しくたびれている。一枚の普通の大きさの折り紙用紙から作ったもので、ツルの大きさは2cm程度である。
 このとき、三角形の用紙からツルを作らせてみた。彼は少し苦労していたが、シッポのあるツルをちゃんと作って私をまたもや驚かせた。三角形から作るツルについては、またいずれ紹介しようと思う。
 ベトナム人は日本人以上に器用で、折り紙を楽しんでいる人も多いらしい。ホーチミンのエスペランチストの集まりに、私は十数個の作品を用意していった。会の終わりに、自由に持っていって下さいと言ったら大勢が群がってきてたちまちなくなってしまった。このとき、若い女性が早乙女という難しい作品の作り方を聞きに来た。簡単に説明しただけで理解できるものではないが、私の説明にすぐに納得した様子だった。
コメント (6)
この記事をはてなブックマークに追加

ヨーロッパの折り紙

2006-07-28 | 折り紙とエスペラント
 久々の折り紙ネタ。
 今回はハンガリー出身で、今はスエーデンに住む友達が「おばあちゃんに教えてもらった」と送ってきたもの。あなたならこれは何に見えますか?
 「煙突のある船」だそうです。そういわれれば、巨大な煙突をもつ船に見えないこともない。
 この作品は、日本の「奴さん」「だまし舟」などの一連の作品と基本的には同じ折り方である。それをヒントに作ってみてください。
 「煙突のある船」がハンガリーで独自に考案されたものなのか、日本の「奴さん」などをヒントにしたものなのかわからない。同じ作品を見たことのある方はコメントしてください。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

2色鶴

2006-05-09 | 折り紙とエスペラント
 写真は「緑の学校」の折り紙講座で、受講生の方の関心を集めた作品です。1枚の折り紙の、裏と表を出して作ってあります。これらは私のオリジナル作品ではありませんが、普通の折り紙の本にはあまり載っていないと思います。とくに左の2つはなかなか難しいのです。
 この2つの作品は、ちくま少年図書館57「折り紙のたのしみ」(布施知子著)という本で知りました。
 折り鶴には実に様々なバリエーションがあって、その美しさと論理性・意外性に引きつけられます。
コメント (6)
この記事をはてなブックマークに追加

五頭竜

2006-04-24 | 折り紙とエスペラント
 久々の折り紙ネタである。スエーデンのエスペラント友達に折り紙の連鶴(妹背山)を送ったときに、それにヒントを得たのか「7つ頭のある竜を作れないか」といってきた。
 私には創作する能力はない。しかし、折り紙用紙をあれこれひねくっている内に出来上がったのが写真の作品である。私のほとんど唯一の創作作品である。
 実はかなり単純な構造をしていて、8つの角を持つ基本形を折り出して、その内の5つを頭として、2つを羽に、一つを尾にしてある。頭を6つにすれば尾を失うし、7つにすれば尾を取り戻して羽を失う。羽も尾もなくせば頭を8つにすることも出来る。
 どなたか挑戦してみませんか?
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

折り紙の歴史と「千羽鶴折形」

2005-06-08 | 折り紙とエスペラント
 2000年7月の「北アメリカ夏期合宿」(NASK)の世話人の一人から連絡があった。毎晩いろんな行事があるから、参加者は何か出し物を考えてきてほしいという。そういうことなら、私に出来ることは一つだけ、折り紙である。
 折り紙はすでに世界的に広がっているから、ある程度しっかりした内容で紹介する必要がある。実際、外国でカブトやだまし舟を折って見せていたら、参加していた外国人が複雑な作品を作って見せてくれたという話も聞いた。後で知ったのだが、NASKでも日本人参加者が毎年のように折り紙を紹介していたらしい。
 私は簡単なプリントと作品をいくつか用意することにした。プリントは、日本の折り紙の簡単な歴史・折り鶴・基本形とその応用・菱形などから作る折り鶴・江戸時代の作品「千羽鶴折形」など。

 610年、曇徴という僧侶が日本に紙の製法をもたらした。折り紙の歴史は紙の歴史でもある。宗教や政治・貴族社会などの場で紙をいろんな形に折って儀式などに使用し、小笠原流、伊勢流などの流派さえ生まれた。現在も熨斗紙や注連縄の紙垂(し で)などに残っている。刀や美術品などの鑑定書に2つ折りにした紙が使われ、これを「折り紙」といった。「折り紙をつける」「折り紙付きの」といった日本語はこれに由来する。
 折り紙遊びの歴史を示す文献は非常に少ない。藤原の清輔(1104-1177)の作品集「清輔朝臣集」に、「紙で作った蛙」という表現があるが、おそらくこれがもっとも古い文献である。しかし折り紙なのか切り紙なのかははっきりしない。
 室町時代の貴族には、紙で人形を作る遊びがあった。江戸時代初期、井原西鶴(1642-1693)の「好色一代女」には折り紙遊びについての記述がある。
 鳥居清長(1752-1815)の絵画に、着物の柄として折り鶴が描かれている。形が明確に分かる資料としてはこれがもっとも古いものである。
 江戸時代後期には折り紙遊びが非常に普及し、「折り紙名人」や折り紙の著作物などが現れたが、紙は貴重品だったから大衆的な遊びというわけではなかった。1797年には桑名の僧侶魯縞庵による「千羽鶴折形」が発行された。
 明治時代になって、学校教育に取り入れられ、大正時代には安価な洋紙の色紙が普及して、折り紙も大衆的な遊び、とくに子供の遊びとして普及した。
 現代の折り紙は、大人の遊びとしても知られており、日本だけでなくアメリカ・フランス・イギリス・ブラジルなどにもプロ作家がおり、折り紙協会がある。

 折り紙の本の解説をいくつかあたりながら、おおよそ以上のような折り紙の歴史をまとめてエスペラントで書いた。そもそも「折り紙」をどう訳すかなど、訳語に苦労した。ある先生からはOrigamiとして固有名詞にしたらどうかといわれたが、普通名詞にしたかったのでorigamioという単語を自分で作ったが、最近wikipedioのなかにこの単語を見つけた。

   写真は「千羽鶴折形」にある「早乙女」と名付けられた作品。一枚の紙に切り込みを入れて、両方の羽でつながった鶴を折りだしてある。もちろん糊は使っていない。
コメント (5)
この記事をはてなブックマークに追加

「折り鶴」について

2005-04-09 | 折り紙とエスペラント
 日本の折り紙の中でも「折り鶴」は実に面白く、奥が深い。
 記録に残る(図で示された)最古の折り紙作品である。
 鶴を作る途中で出来る菱形は、折り紙の基本形の一つで、そこからいろんな作品が生まれる。
 途中の菱形まで折ってから開いてみると、折れ線が美しい幾何学模様を描く。この幾何学模様をよく見ると、菱形や三角形の用紙から鶴を折り出せることがわかる。
 江戸時代、魯縞庵という人が著した「千羽鶴折形」には、1枚の紙からいくつかの鶴がつながった作品が数十種類紹介されている。単純なものからひどく複雑で難しいものまで、約200年前の作品とはとても思えない見事さである。
 フランスのエスペラント世界大会(1998年7月)には、「千羽鶴折形」の作品を中心に、鶴ばかり30種類ほどを持っていった。「大会後遠足」のバスの中でエスペラントで作品の紹介をして、参加者に持っていってもらったが、外国人よりも日本人の興味を引いたように思う。
 写真は、「妹背山」と呼ばれる作品だが、用紙の裏表を使用して変化をつけた。左上にあるように、正方形2枚分の用紙に切り込みを入れて作る。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

折り紙でカードケース

2005-04-08 | 折り紙とエスペラント
 今日から新しいカテゴリーを立てます。
 私の趣味の一つに「折り紙」があります。十代の終わり頃に始めたので、エスペラントよりはるかに長いのですが、時々遊んでいるだけで、それこそ「エテルナ・コメンツァント:永遠の初心者」です。また創造的な才能がないので、自分で考案した作品はほとんどありません。
 今日の写真は、フランスのエスペラント世界大会で使った名刺ケースです。一応私のオリジナル作品ですが、折り鶴をポチ袋とか箸袋に応用した作品はたくさんの本で紹介されていて、私の創作というほどのものではありません。
 こんなものを4種類くらい、数十枚作って、出会った人に渡してきました。時間があれば、折り紙作品をその場で作ってプレゼントしてきましたが、あまり会話のきっかけにはなりませんでした。このことについてはまた明日。

   写真は名刺ケース 1枚の正方形の紙に少し切れ目を入れて折りだしたものです
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加