昨夜、NHKTV:BSで、
笑福亭鶴瓶主演の映画「ディアドクター」を観た。
田舎の景色がとても綺麗で癒された。(←今住んでいる所とそんなに変わらないが)
この映画、鶴瓶が扮する偽医者Aの話です。
大学を出て10年間、心臓のペースメイカーで働いていた男Aが、ドクターとして
殆どが老人の無医村に赴任し、大活躍。
その働きぶりで、村民皆から慕われ尊敬されるが、ある日、医師で無い事が
ばれそうになり・・・突然、村から姿を消す・・・
彼を追う刑事たちは、診療所に薬を納入していた男B(香川照之)に
「Aは医師では無くお前と同じ職業だったんだ!なぜ彼は医師を装った、と思うか?」
と問い詰める。
お金の為か、人からの賞賛を得たい為か、真の愛情からか・・・
Bは一生懸命考え答えた。
「僕たち薬屋は患者の生死を考えた事は無い。
いかに薬を先生に買ってもらうか、そればかりを考え日々生きている。
だけど、時に思う事もある。患者さんの生の声に耳を傾け、喜んでくれる顔も
見たい、と。Aさんはそんな気持ちになったのではないでしょうか・・・。」
Aは逃亡後、老齢の父親に電話をする。
「父ちゃん、父ちゃんの大事にしていたボールペン(ペン型ライトか?)
なくしてしもた。父ちゃんの出た医科大学の名前が刻印されていたやつ。
ずっと持っていたのやけど、なくしてしまった。ごめんな。」
このペン型ライトが映画の映像のところどころに伏線として出る。
親が医師・・・。
彼が偽医師を名乗ったのは、お金の為でもなく、賞賛が欲しかったワケでもなく
人に対する愛情からでもなく、親と同等でいたかったからか・・・。
彼の心の内は、鑑賞する人の想いによる・・・。
今年初めて観たお薦めの映画どす。(*^_^*)
(主な出演者は鶴瓶、香川照之、八千草薫、余貴美子、瑛太)