るんるんぴあの♪

ピアノレスナーERIKO。のつれづれ日記
大阪市都島区友渕町のピアノ教室です

どうでもいい話だけどどうでもよくない

2010-10-02 | こころ
なんだかなぁってひっかかってることは書いてしまえ。
どうでもいいことかもしれないが。

新聞の投書欄に
子供がお金を拾って交番に届けた話があって
それが大金でなくて1円だったって。
それにお巡りさんがきちんと拾得物の書類を書いてくれて
家にも連絡があったと言ういきさつが書いてあった。

私はいい話じゃない?と思って読み進めていたら
投書したお母さんはそんな小さなお金で
お巡りさんが時間を取ってくれたことが申し訳ないらしく、
「1円のときは拾っても届けなくてもいいから」と後で子供に言い聞かせたそうで。。。


えっ?そうなの?
1円だったら届けなくていいの?
じゃぁいくらだったら届けるのかな?


もう~見事にそこのところに引っかかってしまいました。

それは落ちていても見過ごしなさいというのか
拾っても黙ってて頂いてもいいのよというのか

どうしなさいとそこには書いてなかったのですが
その子供の心中はどうして?と思わなかったかしら。
せっかくの心の教育の機会をお母さんのメンツでつぶしてない??

じゃぁ私が1円拾ったらどうするか
子供が1円拾って届けたらどうするか

たぶんお店とかだったらそのお店の人に言うし
駅だったら駅員さんに持って行くし
子供が届けたらならその正直を褒めるだろうし。。。


色々考えていたら大昔のこと、
長男が小学校1年のとき
お使いでパンを買いに行かせたときのことを思い出した。
「これで買えるだけ考えて買っておいで」と500円持たせたのを
トレイにとったパンが合計何十円かオーバーして
レジのひとは金額を言ってただ待ってるだけだったそう。
その時点で
「ぼくお使い?持ってるお金が足りないからパン1個返したら買えるよ」とか
「足りない分お母さんに持って来てもらってね」というか
うちに電話掛けてくれるとか、お手数だけど、
もう少し駄菓子屋さん風なやりとりが合ってもいいかなと思ったのだけど
レジの人のリアクションが「◎◎円です」と言ったきり何もなかったので
困ってる長男を見かねたのか、後ろに並んでいたおばちゃんが
「おばちゃんが足らん分出してあげるわ」と差額を払ってくれたそう。

明らかに500円では買えない個数のパンとレシートを持って帰ってきたので
私はぎょっとしてお店に言いに行きましたけど。
お店の人がまともな買い物の仕方をちょっと声かけて教えてくれたら
それで済んだ事だと思うんだけど。
「後ろのおばちゃん」の連絡先を聞いているわけでもなく
結局他人様の好意に甘えて、いつかどこかで恩返しすべき事柄のひとつ
になってしまったこと。

まぁ一番のもともとは500円でパンが何個買えるか
足し算ができず、また多かったら返す智恵もついてなかった
幼い長男だったので、私の教育不足なんですが。

ここまで忘れていたことを
たかが1円の投書が思い出させてくれました。
1円といえど、ここまで心をざわつかせるんですね。
やっぱり1円だから届けなくてもいいよとは言いたくないなぁ。
親が教えることも
周りの社会の大人が教えることもあるよね。
とりあえず意識の底に沈んで忘れていた事柄が浮上してきたので
こころのお掃除ということで書き留めました。