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重篤な父が足操術で生還

2016年08月23日 | 活動報告
重篤な父が足操術で生還

父が7月12日に腸閉塞を起こし、緊急入院。その処置中に肺炎を併発してしまいました。

意識はあったのですが、命を失う危険性が極めて高い重篤の状態だと医師から告げられました。

「腸の癒着が酷く、内臓に皆くっついている。管が上手く入らず、処置に手間取った。腫れが引かなければ開腹だが、過去3回の開腹歴と高齢の為、手術はかなり難しい。更に、肺炎で命を落とす高齢者は多い。厳しい状況であることを理解しておいてほしい」と医師から告げられました。

MRIの写真を見せられ、延びてヨレヨレになったゴム風船のような腸が膨れ上がり、他の内臓にくっついて、お腹中を埋め尽くしていました。

肺炎の影響で酸素吸入しながら嘔吐を繰り返す状態で、痰を出せず、腸内の腫れが、引きません。高熱と痛みで、父は苦しみ続けていました。

医師からは「最善を尽くして当たっているが、後は本人の体力に賭けるしかない」ということを伝えられました。

医師に施術を許可して欲しいと伝えましたら、「家族に悔いが残らぬよう、やれることは全てやられていいです」という返事を頂きました。

そこで、私にできることをやろうと思い、フットセラピーのオイルトリートメントを行いました。

足を観察すると両足の第4趾の末節骨(指先の骨)が第3趾側に傾いています。足首は硬く、普段は冷たい足が異様に熱く熱を持っていました。

施術は経絡オイルの肺経・大腸経のオイルを使用して第4趾をメインに施術を行い、足裏の反射区も流していきました。

ところが痛がったのは大腸の反射区ではなく胃の反射区でした。そこで胃経が流れている第2趾と胃経ラインをオイルで流しました。足の三里にも刺激を加えたのです。

すると翌日、大便が大量に出て、腫れていた腸が回復したのです。同時に痰を出せるようになり、肺がかなりきれいになったと医師から聞かされ、「乗り切れてよかった」と、医師もホッとした表情でした。

病室内にオイルの香りを充満させて施術を行いました。腸閉塞と肺炎の回復は、予想以上でしたが、嘔吐と胃痛は酷く、絶食が続いていました。

そこで、経絡オイルを胃経・脾経のオイルに変えて、フットセラピーを行いました。特に足首まわしや胃経の足三里や厲兌のツボへの刺激を毎日1時間、退院の日まで繰り返したのです。

命の危険があるといわれた父が8月16日退院することができました。入院前は独歩で歩けていたのに退院時は解除が必要な状態に脚が弱っていました。

体重が10kg近く落ちていて、食事も安定せず、胃の痛みもまだ残っているようです。退院後もフットセラピーを続けています。

救急搬送の夜は食事抜きで徹夜の付き添い、36時間一睡もしない不眠時間自己記録樹立から1カ月あまりが経過しました。

父と過ごし、言葉を交わし、足に触れる…普段はなかなかコミュニケーションが取れず、いつの間にか広がっていた距離を縮めることができ、父の老いや苦悩を共に感ずることができました。

この体験を書きながら、私自身の気持ちを整理することができました。仕事やレッスン・母の介護をしながらの生活で、心の中がごちゃ混ぜになっていました。これで、私自身も平常心に戻れそうです。ありがとうございました。

情報提供者:群馬県 石渕 さえりトレーナー
情報発信者:NPO法人日本フットセラピスト協会

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