第二次世界大戦 20

逃げる道を閉ざされたユダヤ人の多くがリトアニアに逃げ込みましたが
状態は悲惨なものでした。ビザを求めて欧米各国の門をたたきましたが
ドイツやソビエトとの関係悪化を恐れてビザは得られませんでした。

特に小国では軍事侵攻の理由にされたら困るので自国民を守る為には
仕方が無かったのでしょうね。バルト海の奥深く出口の無いリトアニア
で避難民達は絶望していたのです。

難民の窮状、せまる死の運命は確定したも同然だったのです。
大日本帝国と満州帝国の外交を担当していた杉原千畝領事？が通過ビザ
の発給を決意して実行に移したのは全ての人にとって驚きの行動でした。

白人国でも無くドイツと同盟している日本がなぜビザを出してくれるのか？
当時、日本領事館に集まった人達は99％絶望して一縷の望みをあきらめない
人達でした。実際に発給が始まってもそれを聞いた人達はなかなか信じません

でした。本当にビザが出ていると確認した人達の中には偽造旅券を作り始めた
者もいました。正式ビザの数倍の偽造旅券が作られたと伝えられています。
正式、偽造を問わずにソビエトは満州国に入国出来る書類があるとして

初めてソビエト領内への入国を認めシベリア鉄道でウラジオストク目指して
貨物列車を動かしました。数万人がリトアニアから奇跡の脱出が出来たのです

◎杉原千畝（すぎはら　ちうね）
http://www.youtube.com/watch?v=PAbtrwNAvFE&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=RJX5gnQJDHs&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=PianaArruF4&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=sxbHTW7g3-o&feature=related

しかし脱出はしたものの数万人がウラジオにたどり着けるのか？
満州帝国がこれほど大人数の入国をはたして認めてくれるのか？
正式ビザなら良いが偽造ビザと分かった時にどうなるのか？

疲れと空腹、不安と絶望を抱え寒さに震え人々は東方へと進み続けた・・・

第二次世界大戦 19

エストニアの歴史。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9
%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

ラトビアの歴史。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83
%93%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

リトアニアの歴史。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%82%
A2%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

フィンランドの歴史。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3
%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

スウェーデン。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A7%E3
%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3

デンマーク。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9
E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

ノルウェー。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6
%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

◎簡単な説明からでも当時の小国が大戦争に対処した難しさと苦労が偲ばれます
経済の困窮に加えて戦争の恐怖がヨーロッパ世界に広がり続けたのです・・・