戦艦大和を考える 4
40ミリボフォースは難しいなら25ミリ2連2段を4基、16門を装備。
小さな艦なので航空機の接近攻撃つまり機銃掃射に対処すれば充分。
予想されるアメリカ軍の機銃が12.9ミリとして防御方法は・・・
鋼鉄による防御は重くなりすぎて水中翼船の速度に不利である。
そこで・・・船舶用ロープを粗く編んだ防御網を多重に張り銃弾防御。
プロペラ動力はディーゼルエンジンを採用し燃料調達を容易にする・・
水中翼部分の動力は魚雷と同様の構造を採用し船体から燃料空気を送る。
魚雷は深度や方向の調整機構は無い物として単純化し生産容易にする。
酸素魚雷では無く空気魚雷を採用し爆発事故を避ける・・・
深度は3mで固定、低感度信管、磁気信管で命中不能をさける。
搭載場所を船体中央下部水中とし船上から燃料と空気を供給し戦闘時
に艦艇推進動力の一翼を担う。
爆雷は中央部船底に2列10行、20発搭載し船尾下部より投下する。
船体中央部の最高位置にグライダー式の空中警戒機をロープで送り出す。
小型エンジン又は遠心式動力を用い低速時の空中警戒を可能とする。
大航空機に対しての物だが潜水艦発見を主目的である。
高度100mからなら潜水艦は丸見え・・・
電波で無く電話で直接会話出来るので潜水艦直上で爆雷攻撃可能。
戦闘時の高速性能と牽引式空中警戒機で船団攻撃の潜水艦を撃破・・・
ボートでパラシュートを引っ張り空中に遊ぶ・・・これをグライダー
に代えた物、という感じですねー
機関砲は射撃室から電動で動かす。
対空方位盤で狙うだけで自動で動きボタンひとつで全門発射・・・
もちろん音波探知機、そのうちレーダー。
1000も2000隻も在ればアメリカ潜水艦を完全に抑え込める。
それは海上補給の損害を無視できる水準にまで下げる戦略効果である。
大和級3隻にどんな戦略効果が在るだろうか?
敵の戦艦と砲撃戦でわずかに有利・・・それ単なる戦闘の優位だよ・・
分かれても3箇所でしか行動不可能・・・
明確に言える、戦略効果は無い!
戦略効果だけでは無い、機動部隊に追従出来る速度は近接対空戦
において空母防御に多大なる効果を持つ。つまり急降下爆撃と雷撃
の封じ込みを可能とするのだ。機動部隊戦闘において戦術有利を実現。
艦隊防空は低高度を考えず戦闘機は中高度を戦闘域に専念可能・・・
同じ戦闘機の数でも数倍の戦闘力増大を意味する。
肝心な点は沈められても鉄鋼の損害量はわずかで済む事だ・・・
沈むにしても簡単には沈まない・・・軽量材だから水に浮く。
浮いている間に貴重な材料を回収し再利用に回す。
戦争なら損害を受けるのは常識。
戦闘力を増強し損害を減少させるのは戦略の基本なのだ・・・
大和級戦艦の構想に戦略思考は無い、それとも在るのか?